うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

シアトルダンサーでThe Green Monkeyを思い出した

2007-07-19 21:02:55 | 競馬日記
シアトルダンサーが死亡したんですね(記事)。晩年はドイツで供用されていました。
競走馬としては期待に応えたとは言いがたいものの、種牡馬として何頭か優駿を輩出しました。

bloodhorseの記事のタイトルで、そういえばシアトルダンサーって当時の最高額で落札されたんだったなあということを思い出し、2歳トレーニングセールでCoolmoreが18億円超で落札したThe Green Monkeyを思い出しました(ブログ)。ちなみにシアトルダンサーを落札したのもCoolmoreのグループでした。

そのThe Green Monkey関連のニュースをbloodhorse.comで探すと、もうすぐ調教に復帰する、との2007年3月13日付の記事が最新でした(記事)。THOROUGHBRED TIMES.comでは2007年4月7日付の記事に、チャーチルダウンズのトッド・プレッチャーのところに到着した、とありますね(記事)。
調教師はRags to Richesと同じTodd Pletcherなんですね。Rags to Richesはデリック・スミス、マイケル・テーバー両氏の名義ですので、そりゃそうか。Coolmoreがアメリカでどの調教師を使っているかについて考えたことがありませんでした。

それにしても、18億円の馬がアメリカのクラシックが全て終わった時点でデビューすらしていないのはどうなんでしょう。しかも早熟っぽい配合ですし。シアトルダンサーのような、種牡馬としての魅力もありませんし。

気になる2歳馬その1

2007-07-18 21:21:42 | 競馬日記
2歳戦が始まっていますね。今年も気になる2歳馬をピックアップして行きます。
敬愛する西浦厩舎に登録のある2歳馬で、気になる馬がいました。

ゴーフォアブローク 牡 鹿毛 2005/03/12生
スクワートルスクワート×ウォーニング×マルゼンスキー×サンシー×ヴェンチア×ネヴァービート
曾祖母はハギノトップレディ。
2連産目の2番仔。

Mr. Prospector系×Man o'War系×Nijinsky系×Sanctus系×Man o'War系×Never Say Die系です。4代血統表で見れば全て異なる系統を使っていますし、6代まで拡張しても、Man o'War系とNearco系を2回ずつ使っているのみです。しかも、祖母父のマルゼンスキーは16歳時種付け、ネヴァービートはNever Say Dieの8歳時種付けです。1歳上の半兄ノーキュアノーペイ(父ティンバーカントリー)も西浦厩舎で現役であり、先日勝ち上がりました。

血統構成という観点から見ると、スクワートルスクワートは難しい種牡馬だと思います。五十嵐氏理論的に見れば、世代が合わなかったり、弱点が出来たり、まとまりを欠いたり。ゴーフォアブロークは最優位の系列ぐるみクロスがTamerett6x4で、ここにTeddy系やPharos、Hyperionなんかを集めています。父内にTentam(父Intentionally×母Tamerett)、母内にKnown Fact(父In Reality×母Tamerett)の3/4同血馬があるためにTentamの父母両方がクロスし、スピードを供給しています。更にRaise a Nativeのスピードも加わります。スピードという個性があるんじゃないでしょうか。
前面のクロス、Raise a Native(5x5)はTeddy、SickleでTamerettと結合、Northern Dancer(5x5)はPharos、HyperionでTamerettと、Native DancerでRaise a Nativeと結合、Intentionally(6x5)はMan o'War、Discovery、Whisk GroomでRaise a Nativeと、DiscoveryでNorthern Dancerと結合しています。すごく悪い状態ではないでしょう。

苦戦中の種牡馬スクワートルスクワート産駒のスピード馬として活躍してくれることを期待します。

パリ大賞典

2007-07-17 22:14:18 | 競馬日記
パリ大賞典はZambezi Sunが勝ちました。昨年のRail Linkと同じくDansili産駒、Juddmonte Farm生産で、Khalid Abdullah氏が所有しています。「カーリッド・アブドゥラー『氏』」と書きましたが、この方はサウジアラビアの王族で、"HH Prince Khaled Bin Abdullah Bin Abdulrahman Al Saud"です(記事)。二聖モスクの守護者アブドッラー国王(The Custodian of the Two Holy Mosques King Abdullah Bin Abdulaziz Bin Abdulrahman Al Saud)のいとこにあたります(祖父がAbdulrahmanで、ハーリド殿下の父AbdullahはAbdulazizの弟)。現在、王位継承権はサウジアラビア初代国王Abdulazizの直系男子に限られていますので、ハーリド殿下は王位継承権を持ちません。実業家に転身し、Juddmonte Farmを所有、ダンシングブレーヴなどを所有された大馬産家、オーナーです(Wikipedia)。ダンシングブレーヴ、コマンダーインチーフ、ウォーニングなど、日本でも種牡馬として成功した馬を所有され、日本の馬産に与えた影響も大きいです。ちなみにアブドッラー国王は現在Premium Tapを所有されています。Premium Tapは今年、サウジアラビアで二聖モスクの守護者C(通称キングズC)を勝ってドバイWCへ向かいました(ブログ)。アガカーン殿下、モハメド殿下、Coolmoreについては何度か触れているので、ハーリド殿下(=K・アブドゥラー氏)についても触れておこうと思いました。
Zambezi Sunの半兄はギヨームドルナーノ賞(GII)のKalabar。祖母はGII時代のモーリスドゲスト賞を勝ち、エドヴィル賞(GII)のShort Pauseを産んでいます。高祖母の仔にコロネーションCのQuiet Fling。Zambezi SunはRail Linkと共通する構造もあり、順調に凱旋門賞に出てきたら強敵になりそうです。レーティングを見ると、現時点では昨年のRail Linkより下に見られていそうですが、ここまでの成績はロンシャンで連勝、シャンティイのダービー4着の後、ロンシャンのパリ大賞典を勝利です。ロンシャン巧者の3歳馬ってだけで不気味です。調教師のP・バリーはSix PerfectionsDomedriverの2頭のBCマイル馬を管理していました。どちらもニアルコスファミリーの所有でした。

モーリスドニュイユ賞(GII)はGoofalik産駒Bussoniが勝ちました。ベティーバークレイレンネン(GIII)からの連勝です。独産ですが、母がチリ産でマニアックです。

愛オークスはCoolmoreのPeeping Fawnが勝ちました。父Danehill×母父Sadler's Wellsです。セシル師が調教、ニアルコスファミリーが所有するオークス馬Light Shiftが2着でした。

2歳戦アングルシーS(GIII)はDanetime産駒Myboycharlieが勝ちました。母父はルション。ウオッカの母父です。母父として成功しつつあるのでしょうか。ルションの馬主もハーリド殿下でした。曾祖母の仔にウイリアムヒルフューチュリティのAl Hareb

インターナショナルS(GIII)はDanehill Dancer産駒Decadoが勝ちました。昨年のテトラークS(GIII)以来の勝利です。昨年の愛2000ギニーはAraafaの3着でした。叔父に愛ダービートライアルS(GII)のFracas。曾祖母Sorbusは愛オークス1位入線で2着に降着。5代母はチェヴァリーパークSを勝っています。

ミンストレルS(GIII)はNamid産駒Redstone Dancerが勝ちました。重賞連勝です。

ジュライC

2007-07-17 21:51:21 | 競馬日記
ジュライCはSakhee産駒Sakhee's Secretが勝ちました。曾祖母の仔にケンタッキーオークスなどのNative Street(トーヨーリファールの曾祖母)、ハニームーンS、ラモナHなどのStreet Dancer(Fleetstreet Dancerの祖母)がいます。

2歳戦スーパーレイティヴS(GII)はCape Cross産駒Hatta Fortが勝ちました。曾祖母はチャイルドS(GII)の勝ち馬であり、Inchinorの母でもあります。

牝馬戦サマーS(GIII)はRock of Gibraltar産駒Theannが勝ちました。Sakhee's Secretと同じ牝系です。母はキングズスタンドS(GII)を勝ったスプリンター。その半兄はコヴェントリーSのVerglas

サマーマイルS(GIII)はMachiavellian産駒のセン馬Cesareが勝ちました。半兄にラフォルス賞(GIII)のNowhere to Exit。叔母にリブルズデイルS(GII)のMont Etoile。曾祖母の仔Hellenicはヨークシャーオークス馬であり、IslingtonMountain Highらの母です。

シジミチョウ

2007-07-17 21:00:02 | 農・食・医・環境
この前、ツバメシジミの写真を撮ったのですが(ブログ)、また見ました。いるところに行くこと(当たり前)とじっくり観察することが大切ですね。シジミチョウは小さいので、止まっているところをよく見ないと私には分かりにくいです。
翅が青いので、雄だと思います。

ツバメシジミ 雄


こちらは頻繁に見かけるベニシジミ。赤いので分かりやすいです。黒色化しているのでいわゆる夏型ですね。
去年4月に撮ったのは春型(ブログ)。
ちょっとピントが甘い気がしますね。コンパクトカメラは小さいものを接写するのが苦手なように思います。

ベニシジミ 夏型

ベニシジミ 夏型

オオムラサキ

2007-07-16 22:07:37 | 農・食・医・環境
オオムラサキを見に行きました。林の中で何匹か見ました。
台風の後で、水があふれ返っていて、林の奥深くまで入れなかったので、止まって樹液を吸っているようなのは見ることが出来ませんでした。
木の上の方に止まっているのをデジカメで撮ったのですが、コンパクトカメラ(Pentax、3倍ズームで)の割には上手く撮れたと思います。コンパクトカメラでも最近のは(買ったのは2年前だと思う)性能がいいですね。ファイルサイズはいつも性能限界より落として撮影しています。PCがちょっと古いので、大きい画像を扱うのがしんどいです。画像はトリムしています。

オオムラサキ

角度を変えてもう一枚。だがこちらの方が角度が悪い。
オオムラサキ

どちらも翅を閉じているので紫色が見えないですね(恐らく雌なので、元々そんなに紫でもない)。

以前コムラサキを撮った時はミノルタの一眼レフのフィルムカメラで望遠レンズを使用して撮影したものをスキャナで取り込みました(ブログ)。
この時以外はたいがいPentaxのコンパクトデジタルカメラで撮った写真をブログに載せています。

Simply Perfect

2007-07-13 21:01:25 | 競馬日記
イギリスで行われたファルマスSはDanehill産駒Simply Perfectが勝ちました。昨年のフィリーズマイル以来の勝利です。
母父のSelkirkは好きな種牡馬です。父系はエタンを通るNative Dancer系、母の祖父はイエローゴッド、祖母の祖父はスカイマスター。エタンもイエローゴッドもスカイマスターも日本で供用され、イエローゴッドは二冠馬カツトップエース、皐月賞馬ファンタスト、桜花賞馬ブロケードを出して大成功しました。母父としては東京2000mのGI2勝のヤエノムテキ、祖母父としては桜花賞馬プリモディーネを出しています。欧州では愛2000ギニー馬Pampapaul、ロンポワン賞のPampabird、凱旋門賞馬Suboticaと父系を繋ぎました。Selkirkの母父Nebbiolo(2000ギニー)も、フライングチルダーズSのSuperlative、メルクフィンク銀行賞のKornadoと父系を繋ぎ、Kornadoはドイツで種牡馬として活躍中です。イエローゴッドはかなり優秀な種牡馬ですね。

ランカシャーオークス(GII)はTurbo Speed産駒Turbo Linnが4馬身差で完勝しました。強いですよ。これで7戦無敗のようです。最初の5戦はNational Hunt flat race(13馬身差や28馬身差というあまり聞いたことのない着差を付けて勝ったこともあるみたい。2走前はエイントリーのグランドナショナルミーティングでした)、前走メイドンをキャンターで10馬身差圧勝していました。大きいレースへの登録がないため、今後のレース選択も注目です。
祖父Be My NativeはコロネーションCを勝った芝の中長距離馬ですが、父Turbo Speedは下級のマイラーで全くの無名です。種牡馬としても超マイナーなようです。母父は愛セントレジャー馬Leading Counselですが、祖母父はTom Fool系の名前を聞いたことのない馬です。
National Hunt出身マイナー血統のスパースター誕生となったのでしょうか(オグリキャップを更にマイナーにしたような感じ?オグリキャップの場合、父がマイナーですが、母内は名種牡馬が累代配合されています)。

2歳牝馬戦チェリーヒントンS(GII)はGiant's Causewayの全妹You'resothrillingが勝ちました。重賞2勝目です。

プリンセスオブウェールズS(GII)はMontjeu産駒Papal Bullが勝ちました。重賞3勝目です。

2歳戦ジュライS(GII)はPiccolo産駒Winker Watsonが勝ちました。3戦無敗で重賞2連勝です。

フランスで行われたリゾランジ賞(GII)はGoldkeeper産駒、南アフリカ産、セン馬のTizaが勝ちました。前走はドバイゴールデンシャヒーンで9着でした。祖母父はクリスタルグリッターズ。曾祖母の仔にGeneral

アイルランドで行われたブラウンズタウンS(GIII)はNamid産駒Redstone Dancerが勝ちました。祖母はRainbow Questの全姉。そのRainbow Questは7月7日に亡くなりました(記事)。Raibow Questの代表産駒には英ダービー馬のQuest for Fameがいますが、その母Aryenneも7月9日に亡くなったようです(記事)。

ユナイテッドネイションズ

2007-07-12 21:44:25 | 競馬日記
ユナイテッドネイションズHはSmart Strike産駒English Channelが勝ちました。GI4勝目です。

ヴァニティ招待HはSilver Hawk産駒Nashoba's Keyが勝ちました。5戦無敗です。祖母はサンタラリ賞の勝ち馬。曾祖母の仔にイエローリボンSのKostroma。高祖母は英2歳チャンピオンで、産駒に輸入種牡馬コウストンズクラウンマンオブビィジョン、コウストンズクラウンの全弟でチャンピオンスプリンターのSolinus

トリプルベンドHはBertrando産駒Biloが勝ちました。オールウェザーで行われているんですね。父Bertrandoは貴重なMan o'War系種牡馬。

3歳牝馬のスプリント戦、プライオレスSはWild Rush産駒Dream Rushが勝ちました。母内にMr. Prospector3x2があります。祖母は輸入されています。高祖母はサンタバーバラHなどを勝った名牝で、その産駒エンプレスマティルダはマイネルヘンリーの母です。

プリンセスルーニーHはDevon Lane産駒River's Prayerが勝ちました。牝系はさかのぼればNever Bendらと同じですが、近親からはGIを勝つような馬は出ていないようです。

Lawman

2007-07-11 20:32:30 | 競馬日記
仏ダービー馬 Lawmanは中長距離路線ではなくマイルのジャンプラ賞に向かい勝利しました。仏ダービー後、Lawmanがあまり強くないかのような表現をしているのをよく目にしていたので、あまりレベルの高くないGIとは言え勝ってくれてよかったです。配合内容はしっかりしているように思います。仏2000ギニー馬Astronomer Royalは4着でした。
仏ダービーは2100mに距離短縮されて3年目です。1年目のShamardalはダービー後、セントジェイムズパレスSを勝ち、2年目のDarsiは愛ダービーに向かい破れました。今後は仏ダービー馬はマイル~中距離路線で、凱旋門賞に向かう馬は1マイル半に距離延長されたパリ大賞典の方を経由することが多くなるのかもしれません(昨年の凱旋門賞馬Rail Linkはそうでした)。

今年のセントジェイムズパレスSは誰が勝ったのかなと思って、過去ログを探してみたところ、全くスルーしていたことに気づきました。勝ったのはPivotal産駒Excellent Art。2歳の9月にミルリーフS(GII)を勝ち、久々の仏2000ギニーは4着でした。仏2000ギニー馬Astronomer Royalは3着、英愛2000ギニー馬Cockney Rebelは5着でした。コロネーションSでは英1000ギニーで5着に破れていたIndian Inkが英愛1000ギニー馬、仏1000ギニー馬、独1000ギニー馬を相手に勝利しましたが、セントジェイムズパレスSも類似した結果になりました。

ところでLawmanの配合を見ていてフサイチユメタロウを思い出しました(フサイチDX)。祖父がGreen Desertで、Never BendとPrincequilloのクロスがあって(Never Bend内Djebelもクロス)、って感じです。現在のヨーロッパで成功例が出ている形態ですね(CaradakMandeshaとか)。フサイチネットの会員じゃなので配合された経緯はよく分かっていないのですが、えらくまともな血統構成だと思います。当時の配合アンケートではOasis Dreamを例に挙げていますが、近親交配馬ではないので当時なら愛2000ギニーを含むマイルGI3勝のDesert Prince(Never Bend以外の近親交配なし)でも例にした方がまだ良かったんじゃないでしょうか。ただし、こういう血統構成の馬が愛2000ギニー、ジャンプラ賞を勝つことは想像できても、マイルチャンピオンSを勝つのは想像しにくいと言うか・・・(GIを目指して配合された訳ではないでしょうけどね)。高松宮記念馬シンコウフォレストもヨーロッパで種牡馬生活を送っているおかげでMoss Valeのような重賞勝ち馬を出しました。佐賀に行ったようですので、今後、どのように成長するでしょうか。こういった配合内容の馬が活躍しだしたら日本の競馬も次の段階に入ったのかなと思うでしょう。
(当たり前ですが、フサイチユメタロウは愛2000ギニー、ジャンプラ賞なら勝てる、という意味ではありません。パズルのように血統構成を見た場合、このような血統構成の馬がヨーロッパのマイルで活躍していても不思議には思わないが、日本では大きいところでの実績がないという意味です。当時の種牡馬の候補から一番まともな配合になるのを選べばシンボリスウォードだと思いますが、まともすぎて心配になります。)

エクリプスS

2007-07-10 21:44:17 | 競馬日記
ダービー馬Authorizedと復活したGeorge Washingtonの対決が注目されたエクリプスSを勝ったのはNotnowcatoでした。実績的には中距離でDylan Thomasらといい勝負をしているNotnowcatoの人気の方が上に来ても良かったと思いますが、前走、Manduro、Dylan Thomasから離された3着だったのが嫌われたのでしょうか。
レースは面白かったです。直線でNotnowcatoは1頭だけ外ラチ沿いへ向かい、内の方ではAuthorizedとGeorge Washingtonは激しい叩き合い。AuthorizedとGeorge Washingtonのどちらが先着するのかと思ったら、ゴールでは外のNotnowcatoが1馬身半も前に出ていました。
1頭だけ違うレースをしたNotnowcatoには結果的に破れましたが、Authorizedは底を見せた訳ではないので、まだ見限る必要はないでしょう。次はKジョージという噂ですが、強行ローテーションで大丈夫なんでしょうか。
Notnowcatoに乗っていたムーア騎手は大胆な作戦を取ったと思いますが、エイダン☆オブライエンと僕と馬。さんによると、多分あらかじめ馬場状態のいいところを見つけていて、そこを狙ったんじゃないかとのことです。見事に勝ち、ムーア騎手の好騎乗と言えますが、事前に調教師との打ち合わせなんかもあったんですかね。くしくも日本では福島の七夕賞で、多くの騎手が状態の良い外に出したいと思っているところを、サンバレンティンに乗っていた後藤騎手は荒れた内を果敢に突いて勝利しました。これは調教師に内を突いていいか事前に確認していたようです。

さて、日本馬関連。
アメリカンオークスに出走したローブデコルテは5着でした。包まれたポジションでレース自体が上手く運べませんでした。勝ったPanty RaidはInclude産駒。Includeは貴重なHimyar系の種牡馬です。母父もTeddy系Private Accountで貴重です。

今年からGIIに格上げされたキャッシュコールマイルはキストゥヘヴンの4着が最高でした。昨年のダンスインザムードより力が落ちる日本勢だったので仕方がないでしょう。ダンスインザムードと同じくヴィクトリアマイル勝ちからの参戦となったコイウタは最下位でした。コイウタは当日に斤量が変更されるという陣営にとってはアクシデントと言っていい出来事もありました。勝ったのはLady of Venice。グランクリテリウムのLoup Solitaire産駒です。母父はフォーティナイナー、祖母リフカは輸入されています。曾祖母Veruschkaは名マイラーソヴィエトスター、サンタバーバラSを勝ちJC3着のThe Very Oneの母です。曾祖母父はヴェンチア。牝系には日本関連の馬が多いですね。