うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

メイショウバトラー、メイショウサムソン

2007-07-06 21:21:42 | 競馬日記
メイショウサムソンと同じ調教師、同じオーナーのメイショウバトラーが武豊を背に交流重賞を3連勝しました。
非常に気分が良かったことでしょう。

メイショウサムソンの乗り替わりについて、いろいろ意見が飛び交っていますが、私としては調教師とオーナーが決めたことだからこれでいいと思っています。
単に馬に乗るだけなら石橋騎手続投というのも根拠のある作戦だと思います。メイショウサムソンの特徴を一番知っているのは石橋です。しかし、メイショウサムソンの調教師もオーナーも海外遠征経験に乏しいです。騎手ぐらいは経験豊富な人を選びたいと陣営が思っても全く不思議はないでしょう。
また、調教師にとってもオーナーにとっても、凱旋門賞挑戦は今回が最初で最後でしょう。しかも、その挑戦が勝負できそうな馬で実現する訳です。記念出走という気持ちにはなれないでしょうし、温情を排した決定になったことも仕方がないでしょう。

豊にとっては昨年とはまた違ったプレッシャーがあるんじゃないでしょうか。
乗り替わりのこともありますし、要求される仕事の内容も多少異なるでしょう。

キクジロウ

2007-07-06 20:58:15 | 競馬日記
陣内孝則氏がオーナーのキクジロウがデビューするみたいですね。気になる配合の馬です。

アドマイヤベガ×ティンバーカントリー×Nureyev×Big Spruceです。
アドマイヤベガの母ベガとティンバーカントリーの組み合わせにはアドマイヤドンがいます。また、祖母ダンシングアウンティーと祖父サンデーサイレンスの組み合わせにはスイートピーSのバイラリーナがいます。この2頭が血統表内で再現されています。祖母ダンシングアウンティーはコンラッド(父ダンスインザダーク)という重賞勝ち馬も出しています。この配合の中で5代以内でクロスするのはNorthern Dancer4x4だけで、違和感のないきれいな組み合わせのように感じます。
父、母の祖父、曾祖母父はゼロで交配されており、8代残牡先祖数はかなり少なくなりそうです。4代血統表で父系を変えているのも好感が持てます。父アドマイヤベガの最終年度の仔で、母の初仔です。この観点からもきれいですね。

どんな馬か知らないので、とりあえず初戦注目です。
配合だけを見れば、ダービーを勝つかどうかは別として、重賞戦線でコンスタントに活躍をしても何ら違和感はないように思います。

忘れていた分

2007-07-06 00:13:31 | 競馬日記
フランスで行われたクロエ賞(GIII)はロックオブジブラルタル産駒Utrechtが勝ちました。祖母は名繁殖牝馬Korveya。ヘクタープロテクターシャンハイBosra Shamの母であり、孫にグランクリテリウム、セクレタリアトS、リュパン賞のシーロがいます。ラムタラとも同じファミリーです。
本馬の父はGodolphinが敵対するCoolmoreのロックオブジブラルタルです。この馬はDarley生産でモハメド殿下所有ですが(ラムタラもマクトゥーム家のサイード殿下(モハメド殿下の甥)がオーナーでしたね)、この辺の関係がどうなっているのか良く知りません。

2歳戦ボワ賞(GIII)はディヴァインライト産駒Natagoraが勝ちました。ディヴァインライトは高松宮記念2着があるものの重賞未勝利で、一流になりきれなかったスプリンターでした。父サンデーサイレンス×母父ノーザンテーストの組み合わせはデュランダルアドマイヤマックスの2頭の一流スプリンター、一流マイラーのダイワメジャーを出していることから、今となっては短距離配合と考えるのがいいかもしれません。ディヴァインライトは3歳のときにクラシック戦線を歩んで故障(屈腱炎)したのが一流になりきれなかった原因かもしれません。しかし、サンデーサイレンス産駒のデビュー後しばらくは、母父が大種牡馬ノーザンテーストなら当然クラシック路線に乗ってくるだろう、と思い込まれていたように感じますし、王道を歩んだのは当時としては無理もないことでしょう。Natagoraはまだ2歳ですが、6F以下を使われています。次も1100mのロベールパパン賞になる予定です。

(秋華賞のエアメサイア、マンノウォーS4着のフサイチゼノンなんかもいますが、中距離が限界だったと考えていいでしょう。また、フサイチゼノンの全弟 リミットレスビッド は芝ダート問わず短距離で活躍しています。アグネスゴールド、フサイチゼノン、リミットレスビッド全兄弟の中でリミットレスビッドが一番長持ちしている理由は適距離で使ってもらっているからかもしれません。また、デュランダル、アドマイヤマックス、ダイワメジャーの短距離陣は5歳以上でGIを勝っています。ディヴァインライトの高松宮記念2着も5歳のときでした。短距離で活躍できた馬は息が長いのが特徴です。)