うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

Urban Sea

2007-07-30 21:47:58 | 競馬日記
アメリカの芝の牝馬GIダイアナSはGiant's Causeway産駒My Typhoonが勝ちました。母はあのUrban Seaです。Urban Seaは凱旋門賞を勝った名競走馬ですが(JCにも参戦し、レガシーワールドの8着でした)、母としては競走馬時代を上回ると言っていい活躍ぶりです。英愛ダービー、KジョージのGalileoを筆頭に、タタソールズGC、ジョッキークラブ大賞典のBlack Sam Bellamy、ガリニュールS(GIII)のUrban Ocean、愛オークス2着、英オークス3着のMelikah、英オークス2着でミドルトンS(GIII)のAll Too Beautiful、ブルーウィンドS(GIII)2着のCherry Hintonと活躍馬を出しまくりです。

ダートの牝馬GIゴーフォーワンドHはAwesome Again産駒Ginger Punchが勝ちました。Awesome Againのゼロ交配、母父はBold Ruler系であまりメジャーとは言えない種牡馬、祖母父はTeddy系Wise Exchange、曾祖母父はHyperion系Rambunctious。

ホイットニーHはLangfuhr産駒Lawyer Ronが勝ちました。父はカナダ生まれのDanzig直仔スピード馬でカナダのチャンピオンスプリンターに選ばれました。種牡馬としても活躍し、カナダ3冠馬のWandoなどを出しています。母父はSir Gaylord系でゼロ交配、祖母父Herbager系Mr. Redoy、曾祖母父Hyperion系Rambunctious。

6FのビングクロスビーHはPut It Back産駒In Summationが勝ちました。Put It Backは7FのリヴァリッジS(GII)を勝っており、その父Honour And Gloryは7FのキングズビショップS、マイルのメトロポリタンHなどを勝っています。母父は名スプリンターのDayjur。この辺にスプリント適性は見いだすことが出来ます。祖母Fiesta GalはCCAオークス、マザーグースSを勝った名牝。

Kジョージ6世&QエリザベスS

2007-07-30 21:02:09 | 競馬日記
手薄なメンバーとなったKジョージ6世&QエリザベスSはDylan Thomasが圧勝しました。
頭数の上では昨年よりわずかに多いですが、昨年は凱旋門賞馬Hurricane Run、ドバイWCのElectrocutionist、ドバイシーマクラシックのハーツクライが出ていて少数精鋭でした。
今年も3歳の大物は回避した上、古馬も手薄で、ステイヤーのSergeant CecilYeatsと戦うぐらいならとこちらに出てくるぐらいでした(結果は6着)。

Dylan Thomasは圧勝だったようですが、相手が弱い(弱いは言い過ぎですが)だけに本当に強いのかよく分かりません。前走プリンスオブウェールズSではManduro、前前走タタソールズGCではNotnowcatoの中距離の強豪に苦杯を喫しています。タタソールズGCではDylan ThomasはNotnowcatoのアタマ差2着、3着は更に4馬身離れてYoumzainでしたが、今回のKジョージでは2着Youmzainにちょうど4馬身差をつけて快勝しました。そして昨年のKジョージ5着だったMaraahelは、今年は2着から3馬身半離されたものの順位は3着に上がりました。

凱旋門賞に出るつもりでしょうが、距離が2400mになったのが良かったのか、相手弱化が良かったのか、今判断しなければならないことでもないでしょう。本番までにあと1回くらいは使うでしょうし。でも今のところ、弱い相手に勝つタイプじゃないかなと思ってはいます。昨年活躍した現4歳馬の中で唯一順調に活躍している点は評価しなければならないでしょう。レースを使いすぎな気もしますが。

サッカーアジアカップ感想

2007-07-30 20:47:47 | 日記
アジアカップは見られる試合は見たのですが、アイデアの無さが目につきました。

例えばサウジアラビア戦では、序盤、サイドチェンジで振り回すのが猛烈に効果的でしたが、サイドチェンジのボールをカットされ始めて途端に攻め手を失いました。
韓国戦では10人になった韓国がべったりと引き、きっちりとラインを作りながら日本の前の選手をマークしているのに、そこに単調にボールを放り込むばかりで(巻やトゥーリオがいるなら別ですが)、全くチャンスを作れませんでした。
どの相手に対しても同じような組み立てで同じように前にボールを運ぶことは出来ているのですが、そこからの打開策は全くありませんでした。組み立てられているのにシュートに結びつかない試合が多かったです。
今大会は「中村俊輔が中心になるシステムを試す」のが目的の一つでした。ですが、俊輔のパフォーマンスは低く、俊輔システムは失敗でした。俊輔のところから攻撃のボールが入らない(もしくは俊輔が決定的ところに飛び込めない)のは見ていて歯がゆかったです。攻撃の選択肢の少なさは俊輔のせいでもあるでしょう(俊輔システムですから)。例えば韓国戦でも、攻撃的MFの俊輔が前線に突破するような動きを見せれば、単調にサイドから放り込むだけの試合にはならなかったでしょう。相手はディフェンスの人数をそろえて待ち構えているのだから、2列目の選手が飛び出していかないと向こうのフォーメーションは崩れません。

そして、一つのやり方だけなら相手もそのうち慣れてくるもので、対戦相手はきっちり対応して来ているにも関わらず、逆に日本はいつものようにセットプレーから失点し、また常に少ない人数で個人技で突破するサウジアラビアの選手に簡単に点を取られました。今大会は阿部が急造でDFを努めましたので、ディフェンスのコンビネーションの面で問題はあったでしょう。準備万端の相手に対して準備期間が少なすぎます。サウジアラビア戦3失点目は、2人DFがつき、もう一人DFが余っている状態で、個人技で振り切られてやられたのですが、個人技で抜け出してくる相手をどうやって止めるかが決まっていなかったのが問題だったのでしょう(もちろん、個人の能力で簡単に止められればベストで、みんながブラジル代表並みの個人技を持っていることが理想ですが)。準備期間の短さはオフェンス面でも影響があったでしょう。

詰めの部分が機能せず、変化に乏しいことは見て分かるはずなのに、特別に手を打とうとせずに、いつもどおりの選手に任せ続けるオシムの頑固さには恐れ入ります。この大会に出た選手はかなり大胆に選別されるのではないでしょうか。