うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

パリ大賞典

2007-07-17 22:14:18 | 競馬日記
パリ大賞典はZambezi Sunが勝ちました。昨年のRail Linkと同じくDansili産駒、Juddmonte Farm生産で、Khalid Abdullah氏が所有しています。「カーリッド・アブドゥラー『氏』」と書きましたが、この方はサウジアラビアの王族で、"HH Prince Khaled Bin Abdullah Bin Abdulrahman Al Saud"です(記事)。二聖モスクの守護者アブドッラー国王(The Custodian of the Two Holy Mosques King Abdullah Bin Abdulaziz Bin Abdulrahman Al Saud)のいとこにあたります(祖父がAbdulrahmanで、ハーリド殿下の父AbdullahはAbdulazizの弟)。現在、王位継承権はサウジアラビア初代国王Abdulazizの直系男子に限られていますので、ハーリド殿下は王位継承権を持ちません。実業家に転身し、Juddmonte Farmを所有、ダンシングブレーヴなどを所有された大馬産家、オーナーです(Wikipedia)。ダンシングブレーヴ、コマンダーインチーフ、ウォーニングなど、日本でも種牡馬として成功した馬を所有され、日本の馬産に与えた影響も大きいです。ちなみにアブドッラー国王は現在Premium Tapを所有されています。Premium Tapは今年、サウジアラビアで二聖モスクの守護者C(通称キングズC)を勝ってドバイWCへ向かいました(ブログ)。アガカーン殿下、モハメド殿下、Coolmoreについては何度か触れているので、ハーリド殿下(=K・アブドゥラー氏)についても触れておこうと思いました。
Zambezi Sunの半兄はギヨームドルナーノ賞(GII)のKalabar。祖母はGII時代のモーリスドゲスト賞を勝ち、エドヴィル賞(GII)のShort Pauseを産んでいます。高祖母の仔にコロネーションCのQuiet Fling。Zambezi SunはRail Linkと共通する構造もあり、順調に凱旋門賞に出てきたら強敵になりそうです。レーティングを見ると、現時点では昨年のRail Linkより下に見られていそうですが、ここまでの成績はロンシャンで連勝、シャンティイのダービー4着の後、ロンシャンのパリ大賞典を勝利です。ロンシャン巧者の3歳馬ってだけで不気味です。調教師のP・バリーはSix PerfectionsDomedriverの2頭のBCマイル馬を管理していました。どちらもニアルコスファミリーの所有でした。

モーリスドニュイユ賞(GII)はGoofalik産駒Bussoniが勝ちました。ベティーバークレイレンネン(GIII)からの連勝です。独産ですが、母がチリ産でマニアックです。

愛オークスはCoolmoreのPeeping Fawnが勝ちました。父Danehill×母父Sadler's Wellsです。セシル師が調教、ニアルコスファミリーが所有するオークス馬Light Shiftが2着でした。

2歳戦アングルシーS(GIII)はDanetime産駒Myboycharlieが勝ちました。母父はルション。ウオッカの母父です。母父として成功しつつあるのでしょうか。ルションの馬主もハーリド殿下でした。曾祖母の仔にウイリアムヒルフューチュリティのAl Hareb

インターナショナルS(GIII)はDanehill Dancer産駒Decadoが勝ちました。昨年のテトラークS(GIII)以来の勝利です。昨年の愛2000ギニーはAraafaの3着でした。叔父に愛ダービートライアルS(GII)のFracas。曾祖母Sorbusは愛オークス1位入線で2着に降着。5代母はチェヴァリーパークSを勝っています。

ミンストレルS(GIII)はNamid産駒Redstone Dancerが勝ちました。重賞連勝です。


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