うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

馬と薬

2006-10-21 22:21:10 | 競馬日記
薬絡みの大トラブルは過去にも例があります。
競馬の歴史にめちゃくちゃ詳しいという訳ではないので有名なやつだけ紹介を。

1989年のイギリスオークスではアガカーン殿下所有のAliysa(サー・スタウト厩舎)が1着で入線しました。しかしながら禁止薬物が検出され(薬物の名前は知りません。調べられたら補完します)、失格処分となりました。検査結果、処分に納得のいかないアガカーン殿下は裁判で闘争するとともに、イギリスから一時、預託馬を引き上げました。

1932年にニュージーランドで産まれたPhar Lapはオーストラリアで勝ちまくり、メキシコのアグアカリアンテHに出走し、圧勝した後、サンフランシスコのメンロンパーク牧場で謎の死を遂げました。検死の結果、ヒ素が検出されました。事故事件を含む多くの憶測が流れ、アメリカとオーストラリアの間に軋轢を残しました。

サラブレッドは単なるかけっこをしている訳ではなく、ギリギリの真剣勝負をしています。そして過去にも様々な不正(管理者が積極的に行ったもの、管理者以外が行ったもの)が行われてきました。JRAのテレビCMで凱旋門賞のことをオリンピックに例えていたように思うのですが、誰かが負けることによって得をする人がレースの当事者以外に多数いると言う点ではオリンピックよりも危険な環境です。今のところフランスギャロが一方的に発表した内容しか伝わってきません。それも担当獣医が誰だったのか、食い違いがあるようないい加減なものです。それに対してすんなり平謝りしたJRA、責任は馬主、厩舎にあると突き放したJRAは馬鹿としか表現できません。間違った対応だと思います。納得できない点があれば、池江調教師、金子オーナーには徹底的に戦って欲しいです(といっても、3着ですからどこまで頑張るのが得なのかを考えながらになるでしょうが)。

また、今回の遠征に際し、池江師、金子オーナーはJRAに最大限の配慮をし、またJRAはライトな競馬ファンを獲得するためにディープインパクトを利用してきました。それがトラブルに巻き込まれればこのざまです。我々は知らない、関与しない、悪いのは調教師、オーナーだ、とは馬鹿にしています(しかもトラブルの詳細がまだ明らかでないのに)。特に金子オーナーの日本競馬界に対する金銭的な貢献は計り知れないでしょう。彼が馬に出資することがどれだけJRA、競馬界に貢献してきたことか。JRAを含める日本競馬界の大スポンサーと言っていいでしょう。JRAにこけにされたことにめげずにこれからもいい馬を所有して欲しいです。

Indian Ridge、El Gran Senor死亡

2006-10-19 21:42:16 | 競馬日記
愛ナショナルスタッドに繋養されていたIndian Ridgeが亡くなりました(記事)。21歳でした。貴重なHerod系で重賞勝ち馬をコンスタントに輩出する優秀な種牡馬でした。産駒にはその血を伝えていって欲しいです。

既に種牡馬生活を引退していたEl Gran Senorが老衰のため安楽死されました(記事)。25歳でした。競走馬としては8戦7勝の名馬で、種牡馬としては受胎能力の低さもあって期待通りの成績を残せたとは言い難いものの、それでもBelmezロドリゴデトリアーノらを出しました。

馬が死ぬニュースは寂しいですね。

種牡馬入りのニュース。
サンデーサイレンス産駒で欧州で重賞を勝ったLaymanがフランスで種牡馬入りすることとなりました。祖母Alydaressは愛オークス馬。Cape Cross(ロッキンジS)、Diktat(モーリスドギース賞、スプリントC、安田記念2着)、Shadayid(1000ギニー、マルセルブサック賞)らと同牝系です。Cape CrossとDiktatは既にGI馬を出しています。血統的な背景は魅力があります。

CD購入

2006-10-18 23:35:47 | 音楽
いつものようにアマゾンでCDを買いました。

Urban Hyms(The Verve):7月に注文したのですが、品切れで今回ようやく入手。
The Eraser(Thom Yorke):Radioheadのフロントマンのソロアルバムですね。
The Bluetones(The Bluetones):Bluetonesは好きです。前回アーバンヒムスを注文した時にも別の商品を買っていますね。
Every Single Day Complete Bonnie Pink(Bonnie Pink):以前からマニア受けはしていたものの今年大ブレイクのBonnie。懐かしくて買ってしまいました。1枚目2曲目Foget Me Notは昔よく聞きました。PVが好きでした。

春二冠馬VSダービー2着馬

2006-10-18 21:56:19 | 競馬日記
ダービー2着馬は出世するとのことです(記事)。
3歳春時点で完全に仕上がっている馬より、成長が見込めるという点はあるでしょう。

しかし、
「平成に入ってからのダービー2着馬は、17頭中13頭がその後にGIを勝っている。特に菊花賞は6頭がV。ダービー馬17頭のうち菊花賞を制した馬がナリタブライアンとディープインパクトの2頭しかいないことを考えると、アドマイヤメインにとってはかなり有利なデータと言っていい。」
と書いているのですが、果たしてそうでしょうか。

平成に入ってから、皐月賞、ダービーの二冠を達成したのはトウカイテイオー、ミホノブルボン、ナリタブライアン、サニーブライアン、ネオユニヴァース、ディープインパクトの6頭。
このうち三冠を達成したのはナリタブライアン、ディープインパクトの2頭。
17分の6より6分の2の方が少し小さいですね。ただ、次にメイショウサムソンが菊花賞を勝てば確率が逆転する状態(6/17<3/7)なので、ほぼ互角といっていいでしょう。
しかし、トウカイテイオーとサニーブライアンは故障で離脱。菊花賞には出てきませんでした。ネオユニヴァースは宝塚記念を使う変則ローテーション(負けても3/4馬身+クビの3着、やっぱり二冠馬は強い)。菊花賞にターゲットを絞って負けたのはミホノブルボンのみ(2着)。二冠馬が菊花賞を目指して順調に夏を越してきた場合、連対率100%、勝率66.7%です。ミホノブルボンはその体型から短めの距離の方がいいと思われていましたし(血統的には長距離馬だなんて主張もありますがあの重戦車のような体型でステイヤーと言われてもピンと来ないです)、勝ったライスシャワーは後に天皇賞を2回も勝ってしまう名ステイヤーでした。アドマイヤメインにライスシャワーに匹敵する成長力、距離適性があるようにも思いません。ネオユニヴァースに勝ったザッツザプレンティも父ダンスインザダークでスタミナ豊富、次走のJCで2着に入る力もありました。二冠を制する馬に菊花賞で勝つのにはそれなりの裏付けが必要と言うことでしょう。
対するメイショウサムソンはテイエムオペラオーを出したオペラハウス産駒。成長力も距離適性も十分でしょう。

一番怖いのは奇襲でしょう。アドマイヤメイン、ドリームパスポートの戦略が気になります。また、おかしなペースになって囲まれて抜け出せない、変なところで脚を使わされる、なんてのも考えられます。ディープインパクトやナリタブライアンのような大外を豪快に突き抜けるタイプではないので、不利を受けなければいいのですが。

母乳保育は頭によいか

2006-10-17 20:14:04 | 農・食・医・環境
母乳で保育することが子供の知能の発達によいという調査結果が出たそうです(記事)。

でも、但し書きがあります。

それは食習慣以外が同じ兄弟姉妹間で比較すれば差がなくなるというものです。

つまり母乳自体が知性に影響したのではなくて、母乳保育をするような母親自体が知的で教養があり、子供の知能の発育によい環境を整えようとするから、と解釈しています。

食習慣以外のバックグラウンドが同じもの同士の比較をきっちり行っているおかげでありきたりな結論には至りませんでした。いい研究だと思います。

社台、Snitzelを繋養

2006-10-17 19:53:52 | 競馬日記
社台がSnitzelを繋養するそうです(記事)。
SnitzelはオークレイプレートでTakeover Targetを破り、ニューマーケットHではTakeover Targetの2着に入りました。オセアニア地区のトップスプリンターの1頭でした。

4連のNorthern Dancerを持ちますが、そのうち3つは見事にゼロ遺伝です。
・父Redoute's Choiceの父はDanehillで、DanehillはDanzigのゼロ交配。
・母父Snippets内ではその母父のGrand Chaudiere(父Norhern Dancer)がゼロで交配されている上に、母父自体がゼロで交配されている。
・祖母父Storm BirdはNorthern Dancerのゼロ交配。

また、種牡馬として考えた場合、父の産駒で初めて日本で種牡馬入りすること、母父Snippetsの希少性はプラスでしょう。曾祖母父In Realityもいいです。「中山競馬倶楽部」「優秀なる種牡馬の条件」のIIに準じる状態です。ゼロ交配も近い世代に多く、「優秀なる種牡馬の条件」のIIIの丸2に近似します。

不安としては、ゼロ化されているとは言え、Northern Dancerを4連も持つ馬が日本でやっていけるのかというのがあります。オセアニアのように、積極的に去勢するようなところであれば、また違うのですが。
Danzig系、Danehill系も欧州、オセアニアほどは良くない気もします。Danzig直仔アグネスワールドは日本では少し影が薄いですが先日オーストラリアでWonderful Worldがコーフィールドギニーを制しました(ブログ)。

不安な点があるだけに興味のある種牡馬です。どの程度できるのか注目したいです。

以上、中島理論的観点からでした。

Johannesburg産駒GI初勝利

2006-10-16 22:53:50 | 競馬日記
アメリカで行われた2歳戦シャンペンSはJohannesburg産駒のScat Daddyが勝ちました。Northern DancerとMr. Prospectorの近交がありますが、父方がいずれもゼロです。祖母Likeable StyleはラスヴァージネスSを勝っています。

2歳牝馬戦フリゼットSはMeadowlake産駒Sutraが勝ちました。父系は貴重なPrince Rose系。本馬の伯母にブロードアピールがいます。

QE2世チャレンジCSはLear Fan産駒のVacareが勝ちました。これで4戦無敗です。名牝Serena's Songと同牝系です。

オーストラリアで行われたコーフィールドギニーはアグネスワールド産駒のWonderful World勝ちました。オーストラリアでGI3勝のSpartacusの近親です。母父はHold Your Peaceを通るPrince Rose系(Meadowlakeと父が同じ)、祖母父はHornbeamを通るHyperion系、曾祖母父はAmbiorixを通るTourbillon系。マニアックですね。

トゥーラクHはRed Ransom産駒Red Dazzlerが勝ちました。祖母の産駒にライトニングSを勝ったKeltriceがいます。

ヤルンバSはSnippets産駒Casual Passが勝ちました。2003年マッキノンS以来、久しぶりのGI勝利です。父はBuckpasserを通らないTom Fool系。母父はゼロ交配です。

チャンピオンS

2006-10-16 20:39:11 | 競馬日記
イギリスで行われたチャンピオンSはウィジャボードが回避したものの、Hurricane Run、サンクルー大賞典を勝ち凱旋門賞2着のPride、仏オークス馬Confidential Ladyブログ)、ダービー馬Sir Percyブログ)、英インターナショナルSでDylan Thomasを破ったNotnowcatoブログ)らが出走し、なかなかな好メンバーでした。勝ったのはPride。Hurrcane Runが逃げる展開を、後方から差し切りました。
JCに登録のある馬が多数いるので動向に注目したいです(記事)。

2歳戦デューハーストSではGalileo産駒TeofiloHoly Roman Emperorを再び下し(ブログ)、無敗を守りました。

チャレンジS(GII)はIndian Ridge産駒Sleeping Indianが勝ちました。1年ぶりの重賞勝ちです。半姉にGIII勝ちのFelicityがいます。近親にアラバンサエアエミネムがいます。

ベンティンクS(GIII)はDesert King産駒のセン馬Bygone Daysが勝ちました。曾祖母の産駒にクロケットがいます。

ダーレイS(GIII)はCadeaux Generueax産駒のセン馬Stage Giftが勝ちました。祖母は名牝Sun Princess、母の全姉にバレークイーン(フサイチコンコルドの母)がいます。

ジョッキークラブC(GIII)はPolar Falcon産駒のセン馬Hawridge Princeが勝ちました。祖母はGIIIを勝っています。曾祖母父は輸入種牡馬スティールハートです。

イタリアで行われたジョッキークラブ大賞典はOctagonal産駒Laverockが勝ちました。GIはイスパーン賞に続き2勝目です。

伊グランクリテリウムはジェイドロバリー産駒Kirkleesが勝ちました。祖母はモーリスドギース賞などを勝ったCherokee Roseです。そしてその父はダンシングブレーヴ。ダンシングブレーヴは牝系に入っていい仕事をします(ブログ)。祖母父にダンシングブレーヴを持つGI馬は3頭目でしょうか?

ヴィトリオディカプア賞はMartino Alonso産駒Ramontiが勝ちました。トライマイベスト=El Gran Senorの全兄弟クロスがあります。

オメノーニ賞(GIII)はChampion Placeが勝ちました。父はIndian Ridgeの子Compton Placeです。牝系はBygone Daysと同じで、高祖母Crystal PalaceはファルマスS、ナッソーSを勝ち、その子に名馬Royal Palaceがいます。

セルジオクマニ賞(GIII)はDesert Story産駒Desert Quietが勝ちました。母父は輸入種牡馬セクレトです。

2歳戦コンデ賞(GIII)はCeltic Swing産駒Midnight Beautyが勝ちました。Mr. Prospector3×3の近親交配があります。祖母はアスタルテ賞を勝っています。

コンセイユドパリ賞(GII)はRainbow Quest産駒Daramsarが勝ちました。名前からしてアガカーン的です。母Daryabaは仏オークス、ヴェルメイユ賞を勝った名牝。近親に今年の仏ダービー馬Darsiがいます。

ドイツで行われた2歳戦ヴィンターファフォリテン賞(GIII)はBig Shuffle産駒Molly Maxが勝ちました。全姉にファールホファー牝馬賞(GIII)のMolly Artがいます。

離乳時期

2006-10-16 20:27:15 | 農・食・医・環境
厚労省、6ヶ月離乳検討へ

子育てについては、日本の公的な基準の改定が進んでいないせいもあって情報が錯綜しています。とりあえず一度整理して欲しいです。
そして随時新しい情報に更新していくべきでしょう。

『生後3~4カ月ごろに「薄めた果汁やスープを与える」との母子健康手帳の記述』は、以前の質の低いコナミルクを前提としているとの記述を見たことがあります。
昔のコナミルクでは鉄分を十分に摂取することが困難だったので、果汁のビタミンCで鉄分の摂取を助けることを目的とした、って感じです。
とすれば少なくとも現在では栄養学的な根拠はないでしょう。

秋華賞

2006-10-15 20:45:24 | 競馬日記
秋華賞はオークス馬カワカミプリンセスがきっちり勝ちました。オークス以来のレース、「4コーナーでは『もうダメだ、やはり一度使っておくべきだったか』と思った」そうですが(記事)、しぶとく伸び続けます。勝ち時計は1分58秒2。優秀です。
2着はオークス3着のアサヒライジング。こちらもアメリカンオークス以来の久しぶりのレースでした。相手が強かったことと、最後の瞬発力の差で交わされましたが、こちらも強い馬です。

1番人気アドマイヤキッスは4着でした。騎手は気合い乗りが今ひとつだったという感想、調教師は「位置取りの差」という見解ですが(記事)、自分から上がって行ってねじ伏せたカワカミプリンセス、ハイペースを離れた4番手で追走し、直線で抜け出し粘り込んだアサヒライジングが強いです。

Yahoo!スポーツ 競馬 - 第11回秋華賞(GI)