ランボー
ここ2、3日気にかかっている本がある。ランボーの「地獄の季節」だ。「上田敏全訳詩集」(岩波文庫)がでてきたので、久しぶりにランボーの「酔いどれ船」を読んだ。引っ掛かるところがある。小林秀雄の「地獄の季節」の翻訳も、改めてていねいに読んでみた。いっそう疑問が増した。小林秀雄全集の第二巻には「ランボオⅠ」「ランボオⅡ」「ランボオⅢ」ほか4篇のエセーと「地獄の季節」をはじめとするランボーの翻訳詩が収録されている。小林秀雄が詳細に解説するほどに、なお「天才ランボー」の詩は、酔っぱらいの戯言にしか聞こえなくなってきた。今日から3連休だ。しばし読書という執着を捨てて、行き当たりばったりの3日を過ごすことにした。
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