旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

梁塵秘抄

2006年08月28日 21時00分33秒 | Weblog
今日は月曜でビジネスに身が入らない。そこで夕刻、「井原西鶴集 全3巻」を言い値で買った例の古本屋さんで暇つぶしをすることにした。究極的にはブックオフには置いていない小学館の日本古典文学全集の値踏みが狙いだ。

「謡曲集 全2巻」と「神楽歌 催馬楽 梁塵秘抄 閑吟集」の計3冊を買う腹が容易に固まった。検討したスペイン語辞典と「平家物語 全2巻」については、先の楽しみに取っておくことにした。いまどき、あわててこの種類の古本を求めるようなひとはいないので、あせる必要がない。

閑吟集には、「何せうぞ 燻んで 一期は夢よ ただ狂え」という好きな小歌がある。この前の小歌は「燻む人は見られぬ 夢の夢の夢の世を 現がおして」「夢幻や 南無三宝」さらに前には、「ただ何事もかごとも 夢幻や水の泡 笹の葉に置く露の間に あぢきなの世や」という小歌が続く。

梁塵秘抄の長歌十首は、「君が代は千代に一度ゐる塵の 白雲かかる山となるまで」という祝事から始まる。「わが君のご長寿は、これをたとえていえば千年に一度地にとまる微小の塵が、積もり積もって、白雲のかかる高い山となるまでの、そのような限りない間のことであろう。」と現代語訳がなされている。

細石が巌になる「君が代」よりも遥かに壮大で、時間と空間の広がりを感じることができる。なぜこちらの長歌を「君が代」にしなかったのであろうか?理解に苦しむ。「梁塵秘抄」の選者は、かの後白河院である。

4 コメント

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Unknown (片場博史)
2006-08-29 19:15:42
 今時、真顔でこんな古典作品の話がきけるとはうれしいです。

新聞に女子高校生のこんな歌が優秀歌に採用されていました。

「いつまでも地図に頼っていてはだめ

 自分の脚であるいていこう」

うん、これはいい歌だ。
詩歌 (はやと)
2006-08-29 21:57:52
何にでも批判的な評論家連中に聞かせてやりたいような警句ですが、果たしてこれが歌といえるものかどうか。言葉の勢いとかリズム、あるいはメロディを感じることができません。
暗算能力 (片場博史)
2006-08-31 15:06:13
博報堂の田村さんの講演

日本の借金、1000兆円は誰が返すのか?

1兆円とは、1日、100万円使って

1年、365日で3億6千5百万円です。

1兆円は10000億円です。

この割り算で、2740年間です。

私は暗算がまるでダメなのですが、

元、銀行員にしては今田さんの暗算もあてにならないようです。

*食べ過ぎに注意!

数学にはトンと縁がない (はやと)
2006-08-31 18:32:08
一日100万円で365日、即ち、一年間で3億6500万円、1000円兆だから100000000000万円÷36500万円で、2739.72年。なーんで分母が月になったか、この辺りが老化現象の現われか?反省。

しかし厳密にいうと、あと何年かかるかという計算をする場合、ウルウ年というのがありますから、4年に一回は100万円を多く返すことになります。よって、2739.72年>実際に要する年数。数学はほんに難しいといいたいところだが・・・、やはり分母を年と月とで取り違えたのは命取り。

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