旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

除籍本

2015年03月26日 19時10分49秒 | Weblog

50日余りの休職を余儀なくされた。幸運にもこの月曜から復職が叶って、明日で5日の通常勤務を全うすることになる。あとは土日の休日が待っている。休職中も何度となく土日はあった。しかし、今回の連休は喜びに満ちているところが従前と違う。連休はしっかりと自分の足で歩く。他人のためではない。自分の身体のためにだけ歩く。10キロ見当の、のんびりした散策になる。幸いなことに私の仕事はこの季節が閑散期になるので思考を巡らせる煩わしさがない。尻上がりに気候もよくなっていることだし、理学療法士さんやかかりつけ医の先生が仰るように、頭をからっぽにしてただ街を歩く。

     出口王仁三郎          狩野亨吉   


「近代日本 哲学思想家辞典」は読んで楽しい。除籍本なのでこれ見よがしの蔵書印や書き込みを懸念していた。ところが届いた辞典は関西学院大学社会学研究所の除籍図書だった。1982年に備えられて2004年の3月に除籍となっている。想像していたよりも本体はきれいで辞典自体には風格がある。この種の書籍に興味を示す季節外れのアホはわたしぐらいのものなのかと妙な感慨にふけっている。宗教家についてもかなり詳しい。久しぶりに、大本教の出口王仁三郎の人物像や宗教観の片鱗に触れることができた。また思想家では、安藤昌益を発掘した狩野亨吉や宗教哲学の波多野精一(波多野精一全集 全6巻を蔵書している)の気骨ある探究心に感動を覚えた。なんどめくっても興味が尽きない辞典だ。


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