旅路(ON A JOURNEY)

風に吹かれて此処彼処。
好奇心の赴く儘、
気の向く儘。
男はやとよ、
何処へ行く。

雇用保険

2010年02月09日 19時27分08秒 | Weblog
この仕事に就く前に、私自身が大声をあげて職員に抗議した経験があるくらいだから、気の短い失業者諸氏のことをとやかくは言えない。要は、雇用保険の受給手続きは実に面倒で意外に時間を食う。失業という事故が生じて初めて受給資格者となるのだが、就職活動を進めないことには受給できない。

例えば、こういう点が失業者諸氏から見れば面倒で難解だからつい声をあげたくなるようだ。事務経験者を除けば一般に失業者諸氏は事務手続きが苦手だ。遅きに失したきらいがないでもないが、不肖はやと、ようやく雇用保険受給の流れを理解できたようである。この間、7か月が経過した。失業者諸氏が雇用保険のしおりを読んだくらいでおいそれと理解できるような代物ではない。すらすらと事務手続きが進みようがない。


本日は中国人の求職者から職業相談があった。一日に10時間でも12時間でも働きたいという。土曜も日曜も休日もいらないから、とにかく働きたい、お金を稼ぎたいとのことだ。ところが、労働基準法では原則週40時間、一日8時間の労働時間制が定められている。

一日12時間で1週ともなれば、週84時間労働になる。労使が合意したとしても、このような労働をを労働基準法は容認しない。指針によると、残業は1週15時間、月45時間以内とされています。家族のためという意欲は買うが、もっと日本の労働法の基本中の基本を押さえておくようにお願いしておいた。終いに彼女は、とにかく働く場を紹介して欲しいと訴えたのち、ようやく帰路に就いた。

同根の漢字とはいえ、ついに求職票というかな交りの日本語は理解できなかったようだ。片言の日本語が話せても日本語が読めない。実は、この点が問題なのだ。