昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

ある日湿原夢ロードにて

2008-07-23 17:37:08 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 約二ヶ月ぶりに来た湿原(夢ロード)は、野面を渡って来るほど良い風のお陰で、涼しさを保っていた。
 いったいに私は、北国(樺太)生れのせいか、とにかく暑さに弱い性質だったから、このところ3・4日続いている25度前後の暑さには、毎日をうんざりして過ごしていたのです。
 その日の夢ロードはまさに天国で、ここへ来てようやくホット一息つくことが出来たのでした。
 初めは昨日の日曜日に来る予定でいたのですが、日曜ともなるとウォーキングやサイクリングなどの人たちで、駐車場はもとよりも道路がいっぱいになるだろうからと、急遽今日に変えたのでした。
 ただ私の場合ウォーキングは運動のためと云うより、むしろブログのネタ探しが主でしたから、いつも歩く速度は決ってはおらず、絶えずキョロキョロと辺りを見渡し、時にはカメラをかまえて立ちどまったり戻ったりの、ぶらぶら歩きが常だったのです。
 おそらく人さまの目には徘徊そのものにうつり、随分と危なっかしい存在になるだろうと思われます。
 ですから平日の方が、誰の邪魔にもならずまた邪魔もされないで、のんびりと好きなだけ観察もでき、また写真も自由に撮れるだろうと思ったのです。

 いつもより早めに家を出たせいか、夢ロードにはまだ人影は見当たらなかった。そんな中で動く物と云ったら、風に揺れる木の枝か葦くらいのもので、むしろ心細さえ覚えるほどの静けさでした。
 普段ならば、人家を離れた自転車道路でサイクリングの若者に出くわすと、今の物騒な世の中からも、思わず身構えるのが常なのですが、今日ばかりはなぜかホットしていた。

 時が経つにつれて次第に人出も増えてきて、中には顔見知りのウォーキング仲間とも出会い、先ほどまでの心細さはすっかり消えてしまっていた。
それ以後は、安心して目的の写真撮りに専念することが出来た。
 その日湿原は、2ヶ月前に来た時とは大違いで、先ず初めにオオハナウドやオオイタドリなどの丈のあるのが眼についた。
 さらに足もとには、橙色も鮮やかなコウリンタンポポとが花咲かせ、草叢の中にもオオダイコンソウとクサフジが咲いていた。
 2時間近くぶらぶらして、疲れよりも空腹をやや感じたところで、引き返すことにした。まずまずの成果に満足しての帰宅でした。

湿原を背景にしたハマナスの花こそ北海道に相応しい!

オオハナウド

オオイタドリ

コウリンタンポポ

オオダイコンソウ



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4 コメント

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じゃこしかさん、こんばんは (polo181)
2008-07-23 21:15:37
やっぱり生まれた場所で、その後の気温への適応力が決まるのでしょうか。私は和歌山で5月でした。だから、寒さにも暑さにも滅法弱い方です。でも、貴方が書いておられる25度とは、このあたりでは最も過ごしやすい気温です。それでも暑いと感じるのですから、驚きです。こちらでは35度を記録する日が出てきました。猛烈な暑さですよ。笑
随分と色々な花を発見されましたね。それに、きちんと名前まで知って居られるのだから、たいしたものです。私はハマナス以外は知りませんでした。もちろん北海道固有種だからでしょうね。
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気持ち良さそうですねー。 (nonn)
2008-07-25 09:55:57
此方の毎日の猛暑を考えると夢のよう、正に夢の原ですね。そんな所に避暑に行って過ごせたらと夢見てしまいます。
近くの懇意にしている老夫妻は毎夏7月末~8月末まで道東根室別海で過ごすのですよ。
湿原の草花も魅力的ですね。こちらの花は心なし生気を失っているかのようです。
お家の方が夕方、セッセと水をやり周りに打ち水をして夕方の熱気を凌いでいます。
こうしてつかの間、湿原の写真を眺めているだけでも涼を受けている感があります。
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poloさん今晩は (じゃこしか)
2008-07-26 18:09:13
 コメント有難うございます。
暑さとか寒さへの順応は、人それぞれの生れ在所や環境によって身についてゆくのでしょうが、同郷の友人にまったく逆の者がおります。
 寒いのが苦手で、今もって埼玉に住着いて、北海道に帰ろうとしません。
 また以前の仕事関係の知人ですが、東京の大学を出て本社勤めを経て釧路支店勤務となったのですが、たった4年ほどの在釧だったのに、本社に戻ったとたんに暑さでダウンして入院沙汰になったか・・・。
 
 暇に任せてほっつき回っているだけですが、豪華な街中の花よりも{類は友を呼ぶ}とでも云うのでしょうか、何故か無性に惹かれてしまいます。
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nonnさま今晩は (じゃこしか)
2008-07-26 18:10:57
 コメント有難うございます。
 私などは、たったの25度くらいの暑さに音を上げているのですから、30度や35度の暑さなどまったく想像も出来ません。
 埼玉に居る親戚に云わせると、毎日マイナス20度を越す道東などは人間の住む処ではないから、冬になれば本州への移転を勧めてくれます。
 
 一度でも道東の夏を経験された人には、まさに天国でキット忘れ難い存在なのでしょうね。
 
 湿原の花たちの魅力は、冬の厳しさゆえの賜物でしょうか。出来るのなら、この涼しさと一緒に届けてあげたいものです。
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