昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

秋の日に

2006-09-11 18:29:38 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
  書き出しを「秋の日」などとすれば、あの高名な詩人「ヴェルレェヌ」の抒情詩でも始まるとでもお思いでしょうが、日頃から認知症ばかりが気懸りで、ウォーキングに余念の無い田舎老人にはそんな高尚な趣味はトンと持ち合わせておりません。
 ただ若い頃の夜学時代に聴かされた詩集から「落葉」の冒頭を、柄にも無くふと思い出したに過ぎません。

 異状とも思えた今年の暑かった夏は、季節の移ろいにつれて初秋の気配が色濃くなって来たようです。
 先日の午後のことですが、所用で市の観光漁港へ行った折に、駐車場の無料時間帯に余裕があったのを幸いに岸壁に出て見ました。ちょうど低気圧を避けて帰港したサンマ漁船が河口に犇いていました。どの船の上でも舫綱などを手渡しながら忙しげに立ち働らく、老若漁船員たちの姿が目に付きました。
 これこそ漁港釧路の秋を代表する風物詩の最たるものと、強く惹きつけられました。

 更にその後時間が在るのにまかせて、周辺商店街の裏小路の散策続けました。表通りの華やかさに較べて意外とひっそりとしたしたもので、その中に庭というよりは小さく囲った敷地の隅に、可憐に咲く花を見付けてカメラに収めて来ました。
 これもまた秋を代表する花の一つ、紫色が奥ゆかしいキキョウの花でした。

 書き出しがとてもキザッポクなってしまいましたが、秋の日の午後の一時に我ながら感傷的になった一瞬だったのでしょう。

低気圧を避けて釧路川河口に集結したサンマ漁船

商家の裏庭に咲いていたキキョウの花


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2 コメント

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じゃこしかさん、こんばんは (polo181)
2006-09-11 21:10:23
サンマの塩焼きの香ばしい煙が漂ってきそうな雰囲気ですね。釧路は名だたる漁港。イカも美味しいだろうね。今日の写真はどれも、光が十分だから、非常に鮮明に撮れていますね。私も今日はキキョウをアップしました。
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poloさん今晩は (じゃこしか)
2006-09-12 18:37:52
 今年は鯖も豊漁のようで、割り安で手に入ります。どちらかと言うと魚党なので地元の魚は大好きです。やはり昔ながらの塩振り焼に大根オロシが良いです。しかし活きの良いのは刺身もまた棄て難いです。

 食欲の季節は目前、楽しみです。
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