その日家を出る時には春採湖のことなどまったく念頭になかったのですが、急に春採湖を訪れる気になったのは、たまたま我が家から6キロほど離れたところに住んでいる兄嫁さんを訪ねての帰りでした。
帰り兄嫁さんの家を出たのは、まだ3時を過ぎたばかりのうえに、朝からずうっと曇っていた空が、その頃になって急に明るくなって来たからです。
家までの帰りコースは距離的には大きな違いは無くて、ただ街中を通るか迂回するかだけですから、信号の煩雑ささえ我慢すれば問題はありません。
湖畔にある駐車場はガラガラ空きでしたから、少しでも出易い入り口近くに停めて直ぐに歩き始めました。
老妻はその間、車の中でMD音楽を聴きながら待つことにしました。せっかく約一年ぶりに春採湖を目の前にしながら、一緒に出掛けなかったのは、買物程度の歩きならともかく、上り下りが結構多いうえに未舗装のでこぼこ道ばかりの遊歩道ですから、老妻の膝ではとうてい無理だったのです。
さて一人で歩き始めたのですが、晴れている割には歩いている人は少ないのです。やはり平日でもあり、またもう四時近いこともあったのでしょう。
視界が開けた湖畔の近くは何も感じなかったのですが、湖畔から離れて樹木が生い茂った場所に差し掛かると、木洩れ日が届かなくなって辺りが急に薄暗くなって来ました。
まるで夕暮れのようで気味悪くなって来たので、せいぜい二百メートルほど進んだところで戻ることにしました。
老妻からいい歳をして意気地ない・・・バカみたいと笑われる始末でした。
いつもは足音を聞き付けて群がって来る鯉たちも鴨などは姿を見せない・・・
餌やり禁止の立て看板が空しい
エゾキツネアザミ・エゾシシウド・トリアシショウマ
スイレン
アヤメ・エゾフロウ・ノゴマ(小鳥)
水鳥や魚たちに餌をやるべきか、そうでないか。みな色々な意見をお持ちでしょう。でも、私はやっぱり餌はやらない方がよいと思います。と申しますのは、人に依存してしまうと、自分で餌をとる能力が衰えてしまいます。やはり、野生動物は、原則として自分の餌は自分でとるべきだと考えています。
草花も野趣に溢れていますね。
自然界はその環境に合わせて生き延びて行く術を、そのものが見出していくのですね。
今の世の中は何処であろうと、予想の付かない事が起きても余りおかしくないからですね。
もともと餌など与える気はありませんが、以前は普通に見られていた鯉たちや水鳥たちが唯の一つも見られないなんてことは、如何にも寂し過ぎますよ。
そうそうyuuhaさんは釧路育ちですから、この春採湖の光景は何度見ても懐かしいでしょうね。
ちなみに、チャランケチャシはこの写真の右上の小高い丘を指し、何でも戦いのとか調停の場所だったようです。
また湖の生態系が外来種に侵されて、天然記念物指定の{緋ぶな}が危ぶまれています。