昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

病院のチューリップ

2013-05-22 16:14:06 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 先日3ヶ月毎に通っている病院へ行って来ました。この病院は亡妻も長いこと通っていたところで、また最後の病院となったところです。
 それだけに三ヶ月に一度は云いながら、この病院に来るにはかなり辛いものがあるのです。と
 私が通うのは三階ですが、亡妻が通っていた整形外科は一階そして内科は二階なので、三階に行くにはその前を通らなければなりません。
 その前を通るたびに、待合室で待っている在りし日の妻の姿が、また時には付き添っている私が一緒に浮かんで来ます。
 とても平気でそれらの前を通ることは出来ず、かつての様々の想い出が甦って来て、とても平気では居られなくなってしまうのです。
 私の診察が済んだら、出来るだけ急いで外へ出るようにしているのですが、外へ出てからもまた辛い場面が待っているのです。
 それは、帰りの通り道に沿って病棟があって、亡妻が入院していた病室がちょうど角にあって、更に交差点に面していたのです。
 その病室の窓から眼を逸らした先で見つけたのが、病院の花壇のチューリップでした。
 数年来の低気温の中で咲いていた花を見て、それまでの暗くて切ない思いは洗われました。そしてさっそく車を脇に停めて撮ることにしました。