昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

文学界

2012-10-16 16:56:44 | 日々の雑記
 

 先日10日のこと、永年読み続けてきた{文学界}を今月限りで、毎月の予約を取り消して来ました。
 文学界の創刊は1.933年(昭和8年)とあり、私が読み始めたのは丁度三十歳頃でしたから、これまでに50年ほど読み続けて来たことになります。
 それほど永く読んできたのに今になって何故かと言うと、自分ではまだまだ思っているのですが、もう八十歳の年寄りには、今どきの若い作家さんの文体には付いて行けなくなったのです。
 今の若い作家には、若者としての良さが有るのでしょうが、私にはやはり長いこと慣れ親しんだ、往年の作家たちが忘れられないのです。
 古典的な{夏目漱石・森鴎外・志賀直哉・菊池寛}は別にして、例えば
 
{高井雄一・立原正秋・島尾敏夫・田久保英夫・古井由吉}などで、女性作家の中では{竹西寛子}です。
 

 この作家たちの作品はもうかなりの年月が経ちますが、今なお我が家の書棚にあって、気が向いた時には手にして抜き読みしております。
 しかし今後は、気まぐれの抜き読みで無く、家での空き時間や各病院での待ち時間の折に、それぞれ読み直そうと思ったしだいです。
 
 とは云っても本当に永い間読み続けてきた文学界、そう簡単に思い切れるものでは無いことを、つくづく知らされました。
 最後となった今月号は読み終えた後でも、直ぐには処理しないで記念のために、暫くは手許に置こうと決めたしだいです。

 月刊誌文学界