1月1日(火) いちじ
7時前に床を出る。雑煮の出汁を取り、すましを作り、お節料理を皿に並べ、紅白かまぼこや伊達巻も準備する。
テラスに出る。冷えは強くなく、体をふるわすことはない。東の空の水平線は、海の上だ。その水平線の上は、幅は狭いが、雲がかかっている。だから水平線からの、初日の出は見ることができない。しかし、雲を通して、太陽の光は感じるし、雲の切れ間から太陽の直接の光も届いてくる。そして、およそ太陽の直径より少し広いぐらいの雲の帯を抜けて、太陽が顔を出す。ちょっとばかり遅れて、姿を現した、2019年の初日を迎えた。
老夫婦二人だけの新年の宴なので、静かなもので、元日駅伝中継をつけたまま、気ままに、飲みかつ食べて、ごろりと横になる。あれ、順番はどうなったと、眼を覚ますと、しばらくは、実況観戦。
穏やかなくうきで、まぶしいほどの太陽の光は、観戦の妨げと、カーテンを閉めるから、陽だまりで昼寝を楽しむアカシは、何をするのと、隣の部屋の縁側の指定席に歩いてゆく。