逆風に抗して Against the wind,♪ we are running against the wind.♪
ここではないどこかへ。モモンガーの旅
2018年に横浜から信州にUターン
自転車と日々の生活を
綴ります。
 



今日の連れ合いのリクエストはJSAの舞台、板門店だったのだが、大将軍さまが、重火器を
DMZ(非武装地帯)に運び入れているとの噂もある中、行くのはいかがなものかという、私の
チキン意見が通り、都羅山の第3地下トンネル見学の半日コースに変更する。


とは言え、ソウルから30分も走れば、道路脇には鉄条網とマシンガンを持った歩兵が立つ
監視所が広がっている。イムジン江の向こうは北朝鮮だ。


上流に向かい、イムジン江を渡る「自由の橋」を望むイムジン江公園で、パスポートを見せ、
イムジン江を渡りDMZ近傍の制限地域に入域する。


北がDMZの下を通る形で掘った第3トンネル入口の都羅山の周辺は地雷に囲まれている。


ふと、自位置確認の為、GPSを見ると、真っ白、地図が無い。拡大してみると、イムジン江
より北は韓国内であるにも関らずGPSの地図が無いのだ。なるほど、準戦闘地域だ。
                   (GPSの青▼が現在位置)


都羅山の展望台からは、遠く板門店や北朝鮮の開城工業団地が見える。
さらに望遠鏡で覗くと、北の畑をのんびり歩いている農夫の姿が見える。
さて、写真撮影が可能なのはここまで、ここから以降は、写真厳禁。


トンネルは、まあ、よくこんなものをダイナマイトと手掘りで良く掘ったものだという感想。
これだけでなく、数十本のトンネルがあるらしのだが、大将軍さま、やっぱ情勢認識や
戦略がまるでおかしいわ。
ギザギザ断面の北の手掘りトンネルに降りるアクセストンネルがTBM(トンネルボールングマシン)
で掘られた、キレイな円形断面なのとは好対照だ。

さて、都羅山の麓には北の開城に続く、鉄道線と最新の駅舎があり、下図のような
表示があるのだが、なにか物悲しい。


帰りのバスの車中から、イムジン江を渡る時、秘密裏に撮った写真。
これだけを見ていると、人造物のない、自然のままの平和な風景だ。


さて、半日DMZツアーから帰って昼ご飯を求めて向かった先はイテウォン、かって米軍基地
があった関係で英語が通じやすい界隈とのこと。オープンテラスで食事中の高価そうなフル
サスのDAHONに乗ったサイクリストに話しかけててみたら、良い反応が返ってくる。
え~、ソウルでは週末混んでいない時なら、自転車を畳まず、そのまま地下鉄にのれるの!
東京より進んでるんジャン。いいな~ぁ。


昼食後、地下鉄で新村に向かい、リクエストのあった、韓流ドラマの現場を探すも、町並みが
様変わりで発見できない。若いカップルに英語でこの店知らないと聞くと、電話を掛けて、
あそこだよと教えてくれる。NICE!

梨花女子大の大通りは、キャピキャピギャルとそうでもない人で一杯だ。


さて、梨花女子大の本館前。こちらは、今風、かつシックな学生が多いような気がする。
おっと、女性観察ばかりしていると、連れ合いに怒られてしまう。


本館前を降りると、すげ~ぇ、これが女子大かよという、半地下の教室、劇場、ショップが広
がっている。


今日も明洞に戻って、サムゲタンをいただく。街はギャルだらけ。


何か、昔の名残は無いものかと、路地裏を探し回ったら、有りましたよ、明洞にも、
昔ながらのシクタン(食堂)。表通りとこの路地裏、20年はタイムワープできるね。


と言うわけで、今日は午前中に準戦闘地域を、午後はギャルで賑わう地域をブラブラした
戦争と平和の一日であった。

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