マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

伊豆七条町マツリのトーヤ

2012年12月12日 06時43分29秒 | 大和郡山市へ
マツリの一週間前に池之内町の宮司に御幣を作ってもらった伊豆七条町のトーヤ(頭屋)家。

かつてはマツリの前日にゴクツキをしていた。

千本杵で搗いていたようだとMトーヤ(頭屋)は話す。

その数は伊豆七条町の戸数。

相当な量だったそうだ。

いつしか千本搗きをしなくなり機械の餅搗き。

その後は餅屋から購入することになった。

当時のゴクツキは町内を四つに分けた組が手伝いとして搗いていた。

手伝いはトーヤ家で慰労し接待していた。

膳料理は仕出し屋に頼んでいた。

お店をどこにするかはトーヤ次第。

徐々に派手さが目立つようになった。

これでは負担が大きくなる一方になって村で協議。

現在は料理値段も上限を決めたパック詰め料理にしたそうだ。

トーヤ家の門屋に掲げた幕は家紋付き。

50年に一度回ってくるトーヤはマツリに相応しい幕を張らねばと云われて取り付けたと話す。

その幕は蔵に眠っていた。

探し出すのに往生したという。

マツリに御供される神饌はトーヤ家の座敷に並べられた。

それぞれの神さんに供えられる御供には神社名が記されている。



始めにお渡りされる子守神社には末社がある。

勝手神社、大神神社、春日神社の三社だ。

子守神社に供えたあとは南に鎮座する牛頭神社。

境内には八王子神社も祀っている。

それぞれの神さんに供える御供。

米は一升で塩は1kgも買った。

剣先スルメ、巻き昆布も買った。

野菜はダイコン、サツマイモ、ニンジン、ドロイモ3個に果物はカキだ。

餅は二段で1個が180gと決められている。

ずらりと並べられた御供は実に壮観である。



マツリを終えれば餅を捧げる。

宮司は三つで巫女さん、一老さん、頭屋に手渡されるそうだ。

その一老さんは黒紋付き姿。

大正8年生まれの93歳にもなった高齢者だが元気が良い。

かつては三八連隊に所属していたという一老さんは今でもバイクで走り回っているそうだ。

かれこれ4、50年前には伊勢の大神楽がやってきた伊豆七条町。

暑い盛りと云うから夏祭りであろう。

ゴザを敷いて観覧していた。

傘を回す曲芸もあったと話す頭屋。

紙芝居もあったそうだ。

10円のこずかいを貰って水飴を買いにいったとM氏が話す。

(H24.10. 7 EOS40D撮影)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。