マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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山添村大塩八柱神社の祭礼

2010年11月04日 06時40分04秒 | 山添村へ
山添村大塩八柱神社の祭礼には二つの座がお渡りをする。

一つは寺座といい公民館(観音寺)から歩いて階段を登り神社に着く。

もう一つは宮座と呼び神社の参籠所からお渡りをする。

いずれも裃を着衣して御幣を持つ2人のト-ヤさんがお渡りをする。

足下は神つけ草履履だ。寺座は神社より下にあるが上座という。

この座はさらに二つの座(オモテ座とウラ座だという)が存在するらしい。

宮座は神社にあたるが下座であるという。

秋祭りは第二日曜。

元々は16日だったが集まりやすい日曜日に替わった。

お渡りは寺座が先に出発する。

拝殿に登って本殿へ。そこで神事が行われる。

一旦下がってそのあとが宮座の出番になる。神事を終えた寺座は公民館に戻って行く。

そこで行われるのが相撲。

なんでも刀を使った相撲だそうだ。

前日は宵宮で、夕方に行われる。

本祭と同様にお渡りがあるが座するのは拝殿となる。

64軒だった寺座は少しずつ減って現在は30軒ほど。宮座も同数で30軒。

ト-ヤさんの勤めは15年に一回巡ってくる計算らしい。

八柱神社は本殿と拝殿の間に朱塗りの鳥居が見られる。

このような形態はあまり見られない。

神社にはもう一つの鳥居がある。

それは階段を登り切った処だ。

石でできた鳥居は比較的新しく平成5年の建立されたもの。

その両脇には狛犬がある。

線刻された狛犬。表情といい形といい珍しいかもしれない。

これも新しく昭和12年に寄進された。

宵宮に際して3人の氏子総代が雨の日の設営をされている。

拝殿は吹きさらしなのでブルーシートを張っている。

傍らには一升瓶の酒が4ダース。

両日の祭りに差し出される酒だ。

二級種と決まっている。

今夜は宵宮。神事を終えれば参籠所で直会。

3時間はここに居ると話す。

氏子総代は3年任期だが、一人が必ず残る。

二人が新参であるから指導にあたるそうだ。

境内には5月5日に上げる鯉のぼりの立柱がある。

そこで聞いたのはオツキヨウカの天道花。

ずいぶんと前になくなったそうだ。

(H22.10. 9 EOS40D撮影)


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