つい最近も、その前々月も新聞チラシをもって、ご家庭に再三宣伝していた「うどん・そば・おでんの越後」。
滅多に見ないかーさんが、チラシにあったメニューを見て、これならおふくろも食べられるメニューがある、という。
食事先を一つでも増やすことで喰い意識に、行動変化があればいい。
そう思っていた矢先に介護のおふくろに代わって、住まいする団地に向かう。
目的は、団地の棟周りに生える雑草刈り。
参加できない方は、一部費用負担を、という自治会の取り決めによって、身動きできないおふくろも、支払わざるを得ない。
班は10軒。
5階建ての市営住宅にエレベーターは、ない。
長年住んで昔から存知しているお家は2軒。
その2軒とも施設で暮らされるようになった。
現在、実質にお住いのお家はたったの3軒。
否が応でも3年に一度は廻ってくる班長。
実は、うち1軒も無理ができない住民に班長さんも心臓手術に務めていた仕事先は引退せざるを得ず、自宅療養中。
なんともはやで、あるが、これほど見事に高齢化になった団地に自力で雑草刈りができるところは、住民入れ替わりに若い家族。
なんとか維持できているが、高齢者ばかりの棟、班ではなんとも。
その時代を見越していた当時の班長判断。
棟ごとに、雑草刈り業者を探し出し、見積もりを立てて決めた委託業者。
身体が動けない介護の人ばかりの住民になった団地の将来はどうするべ・・・
棟は違ったが、私も元々は住民。
生まれ育った地域が、こんな老人大国のような状態になるとは、思ってもみなかった。
※参考にあげておくが、由井義通氏が論じた「大阪市における公営居住者の年齢別人口構成の変化」の人口動態統計が詳しい。
大阪の市営住宅に暮らしてきた住民。
直接関係する人も、市営住宅をデザインした自治体職員たちに法の整備をしてきた官僚および国政議員の、生の声を聞いてみたいもんだ。
奈良戻りの帰路行程は、渋滞もまったくなくスムーズな走りにいつもと違って西名阪国道は、法隆寺ICで下りる。
越後斑鳩店に行く最短コースは、IC下りてすぐの信号を左折れ。
まっすぐ北上し、国道25号線に交わう信号法隆寺東を左折れに西へ、西へ・・。
25号線を道なりに走れば、5分ほどで着いた越後斑鳩店。
道路挟んだ向かい側にある大手スーパーのイオンがある地の往来は、ままある。
さて、午後12時半に着いた越後の駐車場は、満車である。
しかーし、である。
もう一歩入ったところにも駐車場が・・。
第2駐車場のような感じ。
そこは1/4の駐車率。
平日の月曜日にこれほど多くの車が来ているなら、待ち行列が・・。
入店したそこには手消毒。
店員さんがちょっとお待ちくださいと案内された待合室。
どなたもおられないが、コロナ対策に待合席はソーシャルデイスタンス。
しかも、「混雑時は、代表者の方のみ、店内でお待ちいただくようご協力お願いします」と、ある。
ご家族、友人連れが多いと思われる食事処の越後。
代表以外は、屋外に立ちんぼ、或いは自車に乗って待つのだろう。
ボックス席に案内されたのは、10分後。
満席の状態に食事を済ませたお客さんたちがレジ支払いに席を離れてから食後のテーブルの片づけ。
見てはいないが、お席も消毒されているのだろう。
案内ができる状態になって、やっと席についた。
案内されたボックス席は、4人かけ。
背丈のある背もたれが隣席との空間を遮断する木製の壁。
コの字型の三方だけでなく、通路側は半分をシャットアウト。
囲いのコロナ対策が、十分満足できる越後にかーさんが喜ぶ。
ちなみに一人用のカウンター席は、2人枠。
トイレ行きの通りがかりにちらっと見た遮断壁もまた落ち着きのある木製衝立だった。
カウンター席に食事をしていたお客さんは2人。
複数人のグループ客は多いが、シングル客は少ない、とみた越後である。
また、通路に老人用、或いは介護用の押し車が見られる。
お年寄りとともに食事される家族さんも多い昼間の食事処である。
食事の注文に品切れがある越後。
食事提供数が20食限りの日替わり定食と昼のまほろば御膳は・・申し訳ございません、と伝えられた。
と、いうことは、すでに40人ものお客さんが、注文し、食べていたのだ。
開店時間は11時。
入店直後の注文に殺到したのでは、と思ったが、真相はその時間に来店しないとわからないが・・。
食事処、越後のオープン日は、押熊店が平成27年5月18日。
一方、ここ斑鳩店のオープンは、令和元年4月。
どおり、でと思った新聞チラシ。
昨年辺りから、ちょこちょこ折込チラシが入ってくるようになったのは、開店に近隣地に住む人たちに奨める入店案内だった。
越後のチラシにサービス券はない。
それがなければ、興味をもつこともない食事内容。
一般的な定食を提供する食事処のイメージしか浮かばなかった。
車を停めた駐車場から見た店舗裏。
あまりにも無造作では、と思ったくらいの雑草が生い茂る植栽。
角にあった登り階段に手すりがある。
これって、不思議な設定。
そこは板つくりの塀に扉もあるが、閉鎖に鎖止め。
店舗入店も初めての越後の前はどんな店であったのか、知る由もない。
クチコミに書いてあったある利用客のコメントが「ここは何度も業種が変わった所、蕎麦屋さんやったりお豆腐のお店やったり?何をやっても流行らない場所?このお店もどうなんやろって思いながらの訪問云々・・・」。
蕎麦屋も知らんし、豆腐屋も・・。
実は、駐車場入り口の北角に、豆腐屋だったする遺標がある。
撤去もされずに残っている以前のお店の遺標である。
店舗裏の状態も豆腐屋の遺標も知らずに放置している越後。
食事がどれほど美味しかったとしても、このような放置状態に経営者の顔を見たいものだ。
さて、注文していた料理が配膳された。
かーさんは、780円の雅シリーズにあるミニ親子丼+ミニ盛り冷うどんセット。
私は、同じく雅シリーズのミニカツ丼+レギュラー盛り冷うどんセット。
うどんは、丸亀製麺であろうが、はなまるであろうが、つるまる饂飩、香の川製麺であろうが、どこのうどん屋であっても温かいうどんは注文しない。
必ず食べるのは冷たいうどんである。
せっかくのコシが抜けてしまう温麺。
冷たいうどんでは、強いコシを保証してくれるし、せっかく苦労して作った出汁の味も絡まない。
味が乗らないのである。
冷たいうどんであっても、麺つゆでは食べたくないが、ここ越後ではぶっかけタイプのメニューがない。
そういうわけで、ここ越後は冷たいざる麺しかない。
雅セットのメインは丼めしに麺類。
脇役に香物は黄色いコウコ。
そして冷奴。
麺つゆは生の擦り生姜に刻み葱。
いずれも美味しくいただけた部分もあるし、ちょっとこれは、という部分もある。
かーさんが食後に書いたアンケート。
冷たいうどんに出汁のつゆが馴染んでとても美味しい、と・・。
うどんは温かいのより、麺の味、コシがはっきりとわかる冷たい麺。
蕎麦ではそんなことはわからないが、うどんは明確に違う。
越後のうどん麺は、美味しい、という評価は冷たいうどんに限っての評価である。
私の評価は、つるつるのど越しの凄さである。
麺がつるっと口のなかに吸い込まれる。
そして喉を通ってするする。
いやちゅるちゅる・・・か、ずるずるかも・・。
ただ、これには難点がある。
越後が誇る麺つゆの出汁である。
その旨い出汁つゆとさっぱり絡んでくれない冷たいうどん麺。
そのワケは麺の表面のちゅるちゅるさにある。
つるつるのど越しが良い、反面に麺つゆが絡んでくれないから、美味しい味が馴染まず、口に、喉に入っていくだけ。
「鰹、鯖、うるめなど削り節と北海道産昆布などを使った天然出汁ともちっとした自家製麺」に拘る越後の謳い文句であるが、旨味はさっぱり感じない食感に、これや、と思って食べ方を替えた。
うどん麺を麺つゆに浸けていたら、口は麺つゆの器にできるかぎりくっつける。
空気にさらさない、というような感じで、麺つゆごとつるつるすする。
つまり旨い麺つゆとともに、出汁を飲むような具合でうどんをすする。
そうしたらどうでしょう。
味が、こんなにあったんだと気づいた食べ方。
こりゃもう、箸が停まらない。
最後の方になったら、そう、完全に飲み干す体制で、冷たくコシのあるちゅるちゅるうどん食べきった。
満足感に浸る越後の冷たいうどん。
こりゃもう、丸亀製麺には行けませんがな。
もう一つの味は、どんぶりである。
かーさんはミニ親子丼。
私は、ミニカツ丼。
親子、カツ丼では出汁の撮り方が違うだろう。
その差は明らかだったかどうかわからない。
お互いがそれぞれに注文した味比べはしなかったが、どちらも美味かったのである。
ぶつ切りの鶏肉が、食べ応えがあったという親子丼。
これまで味わったことのない旨さは、ぶつ切りの鶏肉にあるようだ。
他店舗の親子丼は、一般的に細切れ鶏肉。
歯ごたえもない上に、味も弱いというかーさん。
越後の親子丼は凄い、という。
一方、私が注文したどんぶりは、カツ丼。
見るからに多い。
ほんまに、ミニカツ丼、でっか、といいたくなるほどの量にアップアップ。
と、いうのも冷たいうどんは、店員さんのお奨めもあって、本来はミニうどんなのだが、昼間のランチタイムでは、大盛り可能。
そこまでいかなくともレギュラー盛りもできますよ、の優しい声に、そんならお願いします、といっちゃった。
いやいや、レギュラー盛りって、凄い量やん。
いくら食べてもうどん麺が減っていかへんやん。
うどん麺ごと、麺つゆもたっぷり食べたけど・・よく考えりゃミニでもよかったかな。
その答えはかーさん。
ミニで充分でしたよ、と・・。
さて、カツ丼がこれまた凄い。
味は旨い。
カツ肉は、とにかく分厚い。
歯ごたえを凄く感じる分厚さ。
飯の量も意外と多い。
これっ、ほんまにミニなん?と疑いたく成る量。
実は、疑いはもう一つある。
食べても、食べても豚の脂身が口に入ってこない。
すべてが赤身の豚肉なのか。
いや、私の口が味わったカツ肉は、鶏の肉?に思えるほどのぱさぱさ肉身。
期待していたジューシーさがまったくない。
カツ丼そのものは、旨いのになぜか、旨味がない。
それは脂身がまったく歯に当たらんかったワケだ。
クレジットカード支払いしてから、レジされていた店員さんに、そのことを伝えた。
とんかつだと思いすが、なぜか脂身を感じなくて・・。
まさか鶏肉のカツ丼では、と疑ったが、店員さんの答えは、豚肉のカツ丼だという。
しかーっし、である。
もう一度入店したくなる越後の斑鳩店。
正午の午後12時半に入店した段階で満席。
待ち行列はなかったが、待った時間は5分間。
案内された席はグループ席。
背もたれ他、周囲を囲む造りは、密除け。
他のグループとの接触は、まったく心配しない構造に、かーさんは満足していた。
待ち時間に用を足したトイレは綺麗。
店員さんの動きも、かける言葉遣いも、えー感じ。
安心して食事ができるのが嬉しい。
で、入店する前に見ていた新聞挟みのチラシに載っていた580円の平日日替わりご飯定食。
きつねうどんか、きざみそばか、ざるそば、それとも玉子とじうどん、ひとつだけ選べる麺。
ご飯系は、月・水・金がバラ寿司。
火・木ならかやくご飯の日替わりご飯定食。
注文時間帯では売りきれ宣言だ。
期待していたが、間に合わずの限定20食の日替わり。
売り切れは、まだある。
980円の「昼のまほろば御膳」もまた限定20食が売り切れ。
メニューもそうだが、味、価格帯、食の安心からなのか、ここ越後斑鳩店は人気の店のようだ。
そうだ、としても再入店した越後には、斑鳩店の他に、学園前店と押熊店の2店舗がある。
我が家から近いのは、学園前店。
阪奈道路交差点からすぐ近くにあるから10分ほどで着くだろう。
次回、入店は学園前店にするとして、おふくろが食べられるメニューを予め見ておこう。
(R3. 6. 7 SB805SH撮影)
滅多に見ないかーさんが、チラシにあったメニューを見て、これならおふくろも食べられるメニューがある、という。
食事先を一つでも増やすことで喰い意識に、行動変化があればいい。
そう思っていた矢先に介護のおふくろに代わって、住まいする団地に向かう。
目的は、団地の棟周りに生える雑草刈り。
参加できない方は、一部費用負担を、という自治会の取り決めによって、身動きできないおふくろも、支払わざるを得ない。
班は10軒。
5階建ての市営住宅にエレベーターは、ない。
長年住んで昔から存知しているお家は2軒。
その2軒とも施設で暮らされるようになった。
現在、実質にお住いのお家はたったの3軒。
否が応でも3年に一度は廻ってくる班長。
実は、うち1軒も無理ができない住民に班長さんも心臓手術に務めていた仕事先は引退せざるを得ず、自宅療養中。
なんともはやで、あるが、これほど見事に高齢化になった団地に自力で雑草刈りができるところは、住民入れ替わりに若い家族。
なんとか維持できているが、高齢者ばかりの棟、班ではなんとも。
その時代を見越していた当時の班長判断。
棟ごとに、雑草刈り業者を探し出し、見積もりを立てて決めた委託業者。
身体が動けない介護の人ばかりの住民になった団地の将来はどうするべ・・・
棟は違ったが、私も元々は住民。
生まれ育った地域が、こんな老人大国のような状態になるとは、思ってもみなかった。
※参考にあげておくが、由井義通氏が論じた「大阪市における公営居住者の年齢別人口構成の変化」の人口動態統計が詳しい。
大阪の市営住宅に暮らしてきた住民。
直接関係する人も、市営住宅をデザインした自治体職員たちに法の整備をしてきた官僚および国政議員の、生の声を聞いてみたいもんだ。
奈良戻りの帰路行程は、渋滞もまったくなくスムーズな走りにいつもと違って西名阪国道は、法隆寺ICで下りる。
越後斑鳩店に行く最短コースは、IC下りてすぐの信号を左折れ。
まっすぐ北上し、国道25号線に交わう信号法隆寺東を左折れに西へ、西へ・・。
25号線を道なりに走れば、5分ほどで着いた越後斑鳩店。
道路挟んだ向かい側にある大手スーパーのイオンがある地の往来は、ままある。
さて、午後12時半に着いた越後の駐車場は、満車である。
しかーし、である。
もう一歩入ったところにも駐車場が・・。
第2駐車場のような感じ。
そこは1/4の駐車率。
平日の月曜日にこれほど多くの車が来ているなら、待ち行列が・・。
入店したそこには手消毒。
店員さんがちょっとお待ちくださいと案内された待合室。
どなたもおられないが、コロナ対策に待合席はソーシャルデイスタンス。
しかも、「混雑時は、代表者の方のみ、店内でお待ちいただくようご協力お願いします」と、ある。
ご家族、友人連れが多いと思われる食事処の越後。
代表以外は、屋外に立ちんぼ、或いは自車に乗って待つのだろう。
ボックス席に案内されたのは、10分後。
満席の状態に食事を済ませたお客さんたちがレジ支払いに席を離れてから食後のテーブルの片づけ。
見てはいないが、お席も消毒されているのだろう。
案内ができる状態になって、やっと席についた。
案内されたボックス席は、4人かけ。
背丈のある背もたれが隣席との空間を遮断する木製の壁。
コの字型の三方だけでなく、通路側は半分をシャットアウト。
囲いのコロナ対策が、十分満足できる越後にかーさんが喜ぶ。
ちなみに一人用のカウンター席は、2人枠。
トイレ行きの通りがかりにちらっと見た遮断壁もまた落ち着きのある木製衝立だった。
カウンター席に食事をしていたお客さんは2人。
複数人のグループ客は多いが、シングル客は少ない、とみた越後である。
また、通路に老人用、或いは介護用の押し車が見られる。
お年寄りとともに食事される家族さんも多い昼間の食事処である。
食事の注文に品切れがある越後。
食事提供数が20食限りの日替わり定食と昼のまほろば御膳は・・申し訳ございません、と伝えられた。
と、いうことは、すでに40人ものお客さんが、注文し、食べていたのだ。
開店時間は11時。
入店直後の注文に殺到したのでは、と思ったが、真相はその時間に来店しないとわからないが・・。
食事処、越後のオープン日は、押熊店が平成27年5月18日。
一方、ここ斑鳩店のオープンは、令和元年4月。
どおり、でと思った新聞チラシ。
昨年辺りから、ちょこちょこ折込チラシが入ってくるようになったのは、開店に近隣地に住む人たちに奨める入店案内だった。
越後のチラシにサービス券はない。
それがなければ、興味をもつこともない食事内容。
一般的な定食を提供する食事処のイメージしか浮かばなかった。
車を停めた駐車場から見た店舗裏。
あまりにも無造作では、と思ったくらいの雑草が生い茂る植栽。
角にあった登り階段に手すりがある。
これって、不思議な設定。
そこは板つくりの塀に扉もあるが、閉鎖に鎖止め。
店舗入店も初めての越後の前はどんな店であったのか、知る由もない。
クチコミに書いてあったある利用客のコメントが「ここは何度も業種が変わった所、蕎麦屋さんやったりお豆腐のお店やったり?何をやっても流行らない場所?このお店もどうなんやろって思いながらの訪問云々・・・」。
蕎麦屋も知らんし、豆腐屋も・・。
実は、駐車場入り口の北角に、豆腐屋だったする遺標がある。
撤去もされずに残っている以前のお店の遺標である。
店舗裏の状態も豆腐屋の遺標も知らずに放置している越後。
食事がどれほど美味しかったとしても、このような放置状態に経営者の顔を見たいものだ。
さて、注文していた料理が配膳された。
かーさんは、780円の雅シリーズにあるミニ親子丼+ミニ盛り冷うどんセット。
私は、同じく雅シリーズのミニカツ丼+レギュラー盛り冷うどんセット。
うどんは、丸亀製麺であろうが、はなまるであろうが、つるまる饂飩、香の川製麺であろうが、どこのうどん屋であっても温かいうどんは注文しない。
必ず食べるのは冷たいうどんである。
せっかくのコシが抜けてしまう温麺。
冷たいうどんでは、強いコシを保証してくれるし、せっかく苦労して作った出汁の味も絡まない。
味が乗らないのである。
冷たいうどんであっても、麺つゆでは食べたくないが、ここ越後ではぶっかけタイプのメニューがない。
そういうわけで、ここ越後は冷たいざる麺しかない。
雅セットのメインは丼めしに麺類。
脇役に香物は黄色いコウコ。
そして冷奴。
麺つゆは生の擦り生姜に刻み葱。
いずれも美味しくいただけた部分もあるし、ちょっとこれは、という部分もある。
かーさんが食後に書いたアンケート。
冷たいうどんに出汁のつゆが馴染んでとても美味しい、と・・。
うどんは温かいのより、麺の味、コシがはっきりとわかる冷たい麺。
蕎麦ではそんなことはわからないが、うどんは明確に違う。
越後のうどん麺は、美味しい、という評価は冷たいうどんに限っての評価である。
私の評価は、つるつるのど越しの凄さである。
麺がつるっと口のなかに吸い込まれる。
そして喉を通ってするする。
いやちゅるちゅる・・・か、ずるずるかも・・。
ただ、これには難点がある。
越後が誇る麺つゆの出汁である。
その旨い出汁つゆとさっぱり絡んでくれない冷たいうどん麺。
そのワケは麺の表面のちゅるちゅるさにある。
つるつるのど越しが良い、反面に麺つゆが絡んでくれないから、美味しい味が馴染まず、口に、喉に入っていくだけ。
「鰹、鯖、うるめなど削り節と北海道産昆布などを使った天然出汁ともちっとした自家製麺」に拘る越後の謳い文句であるが、旨味はさっぱり感じない食感に、これや、と思って食べ方を替えた。
うどん麺を麺つゆに浸けていたら、口は麺つゆの器にできるかぎりくっつける。
空気にさらさない、というような感じで、麺つゆごとつるつるすする。
つまり旨い麺つゆとともに、出汁を飲むような具合でうどんをすする。
そうしたらどうでしょう。
味が、こんなにあったんだと気づいた食べ方。
こりゃもう、箸が停まらない。
最後の方になったら、そう、完全に飲み干す体制で、冷たくコシのあるちゅるちゅるうどん食べきった。
満足感に浸る越後の冷たいうどん。
こりゃもう、丸亀製麺には行けませんがな。
もう一つの味は、どんぶりである。
かーさんはミニ親子丼。
私は、ミニカツ丼。
親子、カツ丼では出汁の撮り方が違うだろう。
その差は明らかだったかどうかわからない。
お互いがそれぞれに注文した味比べはしなかったが、どちらも美味かったのである。
ぶつ切りの鶏肉が、食べ応えがあったという親子丼。
これまで味わったことのない旨さは、ぶつ切りの鶏肉にあるようだ。
他店舗の親子丼は、一般的に細切れ鶏肉。
歯ごたえもない上に、味も弱いというかーさん。
越後の親子丼は凄い、という。
一方、私が注文したどんぶりは、カツ丼。
見るからに多い。
ほんまに、ミニカツ丼、でっか、といいたくなるほどの量にアップアップ。
と、いうのも冷たいうどんは、店員さんのお奨めもあって、本来はミニうどんなのだが、昼間のランチタイムでは、大盛り可能。
そこまでいかなくともレギュラー盛りもできますよ、の優しい声に、そんならお願いします、といっちゃった。
いやいや、レギュラー盛りって、凄い量やん。
いくら食べてもうどん麺が減っていかへんやん。
うどん麺ごと、麺つゆもたっぷり食べたけど・・よく考えりゃミニでもよかったかな。
その答えはかーさん。
ミニで充分でしたよ、と・・。
さて、カツ丼がこれまた凄い。
味は旨い。
カツ肉は、とにかく分厚い。
歯ごたえを凄く感じる分厚さ。
飯の量も意外と多い。
これっ、ほんまにミニなん?と疑いたく成る量。
実は、疑いはもう一つある。
食べても、食べても豚の脂身が口に入ってこない。
すべてが赤身の豚肉なのか。
いや、私の口が味わったカツ肉は、鶏の肉?に思えるほどのぱさぱさ肉身。
期待していたジューシーさがまったくない。
カツ丼そのものは、旨いのになぜか、旨味がない。
それは脂身がまったく歯に当たらんかったワケだ。
クレジットカード支払いしてから、レジされていた店員さんに、そのことを伝えた。
とんかつだと思いすが、なぜか脂身を感じなくて・・。
まさか鶏肉のカツ丼では、と疑ったが、店員さんの答えは、豚肉のカツ丼だという。
しかーっし、である。
もう一度入店したくなる越後の斑鳩店。
正午の午後12時半に入店した段階で満席。
待ち行列はなかったが、待った時間は5分間。
案内された席はグループ席。
背もたれ他、周囲を囲む造りは、密除け。
他のグループとの接触は、まったく心配しない構造に、かーさんは満足していた。
待ち時間に用を足したトイレは綺麗。
店員さんの動きも、かける言葉遣いも、えー感じ。
安心して食事ができるのが嬉しい。
で、入店する前に見ていた新聞挟みのチラシに載っていた580円の平日日替わりご飯定食。
きつねうどんか、きざみそばか、ざるそば、それとも玉子とじうどん、ひとつだけ選べる麺。
ご飯系は、月・水・金がバラ寿司。
火・木ならかやくご飯の日替わりご飯定食。
注文時間帯では売りきれ宣言だ。
期待していたが、間に合わずの限定20食の日替わり。
売り切れは、まだある。
980円の「昼のまほろば御膳」もまた限定20食が売り切れ。
メニューもそうだが、味、価格帯、食の安心からなのか、ここ越後斑鳩店は人気の店のようだ。
そうだ、としても再入店した越後には、斑鳩店の他に、学園前店と押熊店の2店舗がある。
我が家から近いのは、学園前店。
阪奈道路交差点からすぐ近くにあるから10分ほどで着くだろう。
次回、入店は学園前店にするとして、おふくろが食べられるメニューを予め見ておこう。
(R3. 6. 7 SB805SH撮影)