「花咲く野原」20240204 20230313

　　　　　　　　　　　　　　　　　　【ASMR・本人生歌】万華鏡キラキラ-RYTHEM - YouTube

 

 

　良心的であることが良心的であることに居座って安住するかぎり
　それはひとつの非良心であり、あえて過激にいうならば、
　時代の青年がむさぼり読むものでなければ論壇雑誌の意味などないのだ。

　　　　　（見田宗介『白いお城と花咲く野原──現代日本の思想の全景』）

　　　　＊

ほんとうに花咲く野原を見たいなら
白いお城の外に出なくてはならない

とおく、天高く、仰ぎ見る心のまま
はるかに見渡せばそうなるにちがいない

（そうではなく）

とおくに魅せられ
とおくを見やるまなざしに
告げておきたい

どこでもない、いつも、いまも
どこにいてもここにいる

いまここ、この場所よりほかにない

とおいところにいることはない
いまここだけがある

桜は一年中咲いている
いにしへの花びらが舞っている

とおい過去　はるかな未来

そう名づけられるものすべて
いまここに生まれ、いまここに集っている

白いお城も花咲く野原もすべて
心の水面が映す出来事として

いまここにたたずむことではじめて
ほんとうに出会うことができる