生の意志の基底の震源──Backstage
本質的な変化の起点はつねにそこにある
Backstageの作動におくれて立ち上がるコード群──
倫理、モラル、要請、命令、当為、正義、真理
すべては事後的に生成する関係項群であり
原理的に、Backstageの作動に先行することはできない
Backstageに手を差し入れ、直接、操作することはできない
しかし、その意志は情動の動きに示され聴くことができる
たのしい くるしい かなしい うれしい にくらしい
この声を聴き取りながら、声をもてなすように
日々の行動を変えてみることはできる
たとえば、あえて、ゆっくり、うごく
そうしてみる理由ははっきりしている
関係世界における集団同期を導く空気感染
症状としての過呼吸を防圧するために
関係世界の展開には大きく二つのルートがある
せめぎあう道
ゆるしあう道
呼吸を整え、ふるまいを柔らかく、視線をやさしくする
そうすることでルートが分岐する地点に立つことができる
ルート決定の〝最終法廷〟はBackstageにある
その決裁と展開のゆくえを見通すことはできない
しかし、一つだけ明らかなことがある
「より多く快(生のよろこび)が走るルートを選んで生きる」
Backstageの作動が示すこの命題にかなうように
関係を主題として、行動を変え、生きることはできる