畑を始めてからかれこれ20年が経ちました。20年と言っても現役時代はれっきとしたサラリーマンでしたから、20年と言うキャリアには些か紛(まが)い物が混じっていることは否めません。謂わば”日曜百姓”に毛が生えた程度のものと見て貰えば間違いありません。
周囲の人たちも同様に素人ですから、所詮はドングリの背比べで互いに切磋琢磨して経験や技術を交換し合うなんてことも殆どありませんでした。<o:p></o:p>
去年の秋に、少し家族のことで忙しい時期があって、思う様に畑に出られない時がありました。10月ですから雑草はどんどん生える時期でした。イワン・アサノヴィッチは一計を案じて草取りだけ市役所のシルバー人材センターに依頼することにしました。順番を待っていると半月先になると言うので何とか直ぐに来て貰えるひとは居ないのかと要望しました。
早速70才台のお婆さんが応じてくれました。自身も家庭菜園をやっていると言う方でした。なかなか頼もしい方です。その代わり日当は少し高めになると言うことでしたが、たかが1割程度だと言うので問題はありません。
半月も先になってしまったら、この時期ではおいそれと草取りなんてやっていられない程に伸びてしまいます。イワン・アサノヴィッチは草取り屋さんに畑を見せて、改めて除草のお願いをしました。
良い畑だと言って褒めてくれました。そして半日ぐらいで作業は終わるだろうと見立ててくれました。 彼女は「除草鎌」を見せてくました。そして自分はこの鎌しか使わないのだと言うのです。(写真2枚)
普通の鎌と較べて柄の長さは半分以下、刃渡りも短めでおまけにノコギリみたいにギザギザ刃なのです。
イワン・アサノヴィッチは少し驚きました。初めて見るものだし、何でノコギリ刃なんだと言う疑問が湧いたからです。
翌日、『終わりましたから畑を見ておいて下さい。』という電話が入りました。
見事なものでした。文字通り畑は雑草(くさ)一本生えていないのです。黒い土だけの畑は実に気持ちの良いものです。
シルバー人材センターの職員から『成果は必ず満足して貰える筈』と言っていましたよとの伝言がありました。
あの除草鎌一本で100坪の畝間のチョボチョボとした草を一本残さず刈り取っていました。こう言うところにもプロは居るものだと感心です。<o:p></o:p>
イワン・アサノヴィッチも早速購入して今は使っています。ノコギリ刃で根こそぎ取り切ってしまうのですから、こころなしか、あれからと言うものの雑草の生え方が鈍くなったような気がします。
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