我が、トラスト田んぼ(NPO)は無農薬を是として荒廃谷津田の水田復元に取り組んでいる。活動も今年で2年目に入った。
過日、1ヶ月遅れの田植えが終了したが、いまは除草に明け暮れている。これまたきつい作業である。
養い水が殆どないので、農具は使えず除草は手作業である。コナギなどの雑草が良い具合に生えている。
正直なところギックリ腰持ちの我が身にはしんどい。しかし、この除草をしないと当然なことであるが、収量・収穫に影響する。それ以上に無農薬農業の名折れになる。
食の安心・安全と言う美辞麗句は1朝1夕にしては成らない。
無心に1本1本の雑草を田んぼの地べたと対面しながら引き抜いていると、作業が辛くて除草剤を使ってしまおうか…と言う誘惑に駆られる。
ぬかるみ田に足を 取られながら歩を進めるが、スピードは至って遅い。数歩すすんでは腰を伸ばしかばう。また、数歩すすんでは腰を伸ばしかばいながら、色気もなにもない地べたに対面する。
そんな繰り返しをしているとフト、旧ロシアの刑罰「穴掘りの刑」を思い出す。
大きな穴を掘っては山と積み、次に進む 。掘った土は前に掘った穴に埋めて行く。延々と続くきつい単調労働。
似ているなと思いながら感心する。よしてくれ!私はロシアの受刑囚ではない。…そうです、「除草の刑」(笑)には「穴掘りの刑」と違ってちゃんと目的があります。そう気が付いてちょっとホッとする。
無農薬農業に挑戦する姿を写真に撮って貰った。