イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

無農薬農家には嫁に出すな

2007-07-26 12:37:49 | 農業

   我が、トラスト田んぼ(NPO)は無農薬を是として荒廃谷津田の水田復元に取り組んでいる。活動も今年で2年目に入った。

過日、1ヶ月遅れの田植えが終了したが、いまは除草に明け暮れている。これまたきつい作業である。

養い水が殆どないので、農具は使えず除草は手作業である。コナギなどの雑草が良い具合に生えている。

正直なところギックリ腰持ちの我が身にはしんどい。しかし、この除草をしないと当然なことであるが、収量・収穫に影響する。それ以上に無農薬農業の名折れになる。

食の安心・安全と言う美辞麗句は1朝1夕にしては成らない。

無心に1本1本の雑草を田んぼの地べたと対面しながら引き抜いていると、作業が辛くて除草剤を使ってしまおうか…と言う誘惑に駆られる。

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ぬかるみ田に足を 取られながら歩を進めるが、スピードは至って遅い。数歩すすんでは腰を伸ばしかばう。また、数歩すすんでは腰を伸ばしかばいながら、色気もなにもない地べたに対面する。

そんな繰り返しをしているとフト、旧ロシアの刑罰「穴掘りの刑」を思い出す。

大きな穴を掘っては山と積み、次に進む 。掘った土は前に掘った穴に埋めて行く。延々と続くきつい単調労働。

似ているなと思いながら感心する。よしてくれ!私はロシアの受刑囚ではない。…そうです、「除草の刑」(笑)には「穴掘りの刑」と違ってちゃんと目的があります。そう気が付いてちょっとホッとする。

無農薬農業に挑戦する姿を写真に撮って貰った。

リーダーのKさんが『あっ、ごめんなさい。折角の雄姿を撮ろうとしたんだけど、ヘッピリ腰を撮っちゃった!』ですって。


間違いだらけの「コスト意識」

2007-07-24 13:05:48 | 社会・経済

  7月16日、新潟中越沖地震で柏崎市刈羽の東電原子力発電所内の付帯施設に被害が出た。

燃え上がる施設の黒煙を見て、多くの市民は驚愕したに違いない。

関連して若干の放射能漏れがあったと報道されているが、迅速且つ徹底した対策処理が成されるべきであろう。

しかし、私も土木設計業界に生きた人間として感じた事は、今回の柏崎刈羽原発に適用された耐震設計基準値は、あまりにも低すぎるのではないかと思われるのである。

一般の土木構造物の設計に際しても耐震設計基準値は存在する。

地震国の日本はそれがために土木工事費が国際的に比較して割高となっているが、仕方のないことである。

ではあるが、柏崎刈羽原発の事態は話しの次元がちと違う。万が一の事態を想定した設計基準の数値が計画されていなかったのではないかとしか言いようがない。

隠れ活断層云々などと、今になってボヤけたことを言う”エセ知識人”や『原発は絶対安全です』などと過去にコマーシャルに登場し、高いギャラを貰った有名人は金輪際、退散願いたい。

原発設計者は200万年間、地震らしい地震のないパリと日本は違うと言うことぐらいは、きっと承知していたはずである。

にも拘わらず間違ったコスト意識=利潤主義がこの事態を招いたと言っても過言ではない。

技術的正論は”間違いだらけのコスト意識”の前に原発に限らず、いつも沈黙させられていたのである。

政府当局・会計検査院を始めとした検査機関・電力・経済界は間違ったコスト意識はたっぷり持っているが、国民に対する安全意識はお付き合い程度にしか持っていない。

われわれ国民・勤労者は政府・経済界に愛されていない証拠である。

いまやこれに似た話は、身の回りの地域や職場に充満している。ミートホープを嗤っていられない。


日輪の神女(ひのかむめ)

2007-07-17 00:47:32 | 農業

070603__022  NPOの田んぼづくりで、1ヶ月(6月3日)遅れの田植えをした。

当日はメダカの学校の小学生混じりの皆さんが田植えの応援・体験学習に来てくれた。

苦労して荒れていた田んぼの耕起を行い、畦の盛り土・締め固め、代掻きをしたところにやっとの田植えである。天気も上々。

しかし、小学生混じりの部隊で果たして田植えがやり切れるか、些か心配した。

ひとり当たりの手植え本数を指示し、声掛けに従い一斉に作業をする。列を揃えるため田んぼ070603__052 の両サイドから綱を張る。

声掛けはメダカの学校の年輩の男性が指導に当たる。

しどろもどろと手植えの列が進んで行く。声掛けの男性の指導よろしく、やがて子供達のリズムが整い集中度も増し、作業も軽やかになって行く。

私はその光景を見ているうちに、丁度いま読みかけの本「日輪の神女(ひのかむめ):篠崎紘一著・郁朋社」の一節を思いだした。

  【トヨたちは一列に並んで苗を植える 長老たちは、天に花咲け地に稔れと囃したてる 田の神と早乙女たちの神婚がいま進行し070603__028 つつあるのだ 白装束の早乙女たちが、声を合わせて歌い出した…】 

いま、目の前のメダカの学校の小学生たちは、恰も2000年前の卑弥呼の時代の白装束に身を包んだ早乙女たちの手植えのそれである。   眩しく、愛しい。


しびれたぜ!阪神タイガース(桜井広大)

2007-07-14 13:26:09 | スポーツ

51  7月12日(東京ドーム)、巨人・阪神戦(3戦目)があり、阪神タイガースが3連勝を期して巨人に挑む。

一方の巨人は今季初の5連敗を喫し、打倒・阪神タイガースを目指して6連敗阻止に盤石の態勢で挑む。

試合内容は予想されたとおり投手戦となり、1:1のまま延長戦に突入した。

私は8回に矢野(阪神タイガース、さすがのベテランの一振りだった)の痛烈なレフト前ヒットで同点に追いついたところでやむなく風呂に入らざるを得なかった。

折角のイイところなのであるが、我が家の外野席(カミサン)からうるさく言われるので泣く泣く風呂入りである。

急いで風呂から上がり26チャンネルを覗いてみると、巨・阪戦が続いていた。

12回(最終回)表の阪神の攻撃でランナー2人をおいて、期待の新人、桜井広大の打順である。

昨日は同じような場面で3ランホームランを放ち、巨人に痛打を浴びせた男である。

巨人はあの一打で戦意を喪失していったと言っても過言ではない状況を作った、突然の新人HRデビユーを果たした男である。

しかし今日はどうか?と多少の訝(いぶか)りを持ちながら…。

いやいや正直にいえば…、2夜連続の!新人の!試合を決定づける!それも3ランホームランなんてありっこない。と思っていたのである。

しかし、惚れるとか贔屓にすると言うことは怖いものである。

風呂上がりでガラパン1枚の、大の男がTVの前に釘付けになっているのである。

桜井広大の打球は見事にレフトスタンドに飲み込まれた。

いや~久しぶりに!……しびれたね。

カミサンは?……あきれてたね。


日本の常識は世界の非常識

2007-07-09 00:34:10 | 国際・政治

 過日、M新聞社のOBである知人と飲んで居たとき、彼は『由々しき事態が起きた』とポツリ。

即ち、アメリカのヒル国務次官補が軍用機を使ってピヨンヤンにひとり飛んだ(6月21日)ことを言っているのだった。

それは6カ国協議の一環であるが、米・中・韓・朝の緊密(極秘的)な行動であり、裏を返せば日本はオミットされてのことになるのだ。

6カ国協議には日本もメンバーとして参加している。そして、日本は北朝鮮の拉致問題を抱き合わせ的に議題にしている。

しかし、上記4カ国は全くそれを無視して北朝鮮の核施設の査察に絞った実質的な協議に歩を進めたのである。

アメリカは返す刀で、6月26日の下院外交委員会で「従軍慰安婦」問題で日本政府に対して正式に謝罪を求める決議を39:2と言う圧倒的な大差で議決したのである。

この事態を見た時、私は昨年のTV番組「たけしのTVタックル」でのハマコーこと浜田幸一の発言を思いだした。

ハマコーは『慰安婦問題をきっちり謝らない人間が拉致問題でガタガタさわぐんじゃね!』と一喝したのである。

あの時だけはハマコーの発言は正論だと思った。しかし、ハマコーの一喝を無視し続けた日本政府は世界の外交から無視され始めたのである。

毎年、終戦記念日に独仏の元首がそれぞれの首都を訪問しあい、前の大戦を反省し不戦を誓っている。

阿倍首相は従軍慰安婦を強制したとか、しなかったとかのハコスミをゴタゴタ言っているまに南北朝鮮を訪問し、謝罪し不戦を誓ってくれば良い。

その後、拉致問題は人権問題として国際世論に訴えれば良い。世界は日本の常識を見直す筈である。

御用学者や御用評論家にはそんなことを阿倍首相に進言する能力がない。ハマコー先生以下である。