イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

”東京マラソン”の魂胆

2007-02-24 19:56:06 | スポーツ

  この9年間で東京都のスポーツ関連予算が、6割近く減額された報道がされる一方で、初めての東京マラソンが開催された。

財政難を理由に東京シテイハーフマラソンを2000年に中止した、同じ知事が今回は異例の熱の入れようである。実況のTV報道車に親子で搭乗したりもしている。

  小さなトラブルはあったが、競技者と一般人が同列で走る企画などがあって、大会は概ね成功したと言われている。ギスギスと潤いの無くなった東京を、楽しくするような意義は評価したい。

  70年前、ベルリン・オリンピック大会がヒトラーの手によって賑々しく開催された。

聖火リレーや採火式、TV中継を始めて取り入れ、ユダヤ人迫害を一時止めて「平和」を世界にアピールした。”ヒトラーの大会”とさえいわれている。

  今回の東京マラソンを、石原知事は2016年のオリンピック東京誘致と自身の都知事三選のために利用している、と指摘するジャーナリストもいる。

建築家・黒川紀章氏の都知事選立候補の弁は『石原氏の一人よがりな都政運営と側近政治の打破』であるとか。確かに誰かに似てきたような気がする。


空海、遣唐使船で3爺と宴す

2007-02-24 16:52:59 | 空海の周辺

 仔細は省きますが、松尾町の田舎駅前の定食屋で、決まって2ヶ月に1度、飲む仲間がいます。

2人とも元の私の上司で、私より年輩であるから、仲間という言葉には少し語弊があります。しかし、7年にも及ぶその飲み会に免じて許してもらいます。

 Kさんは呂律の回らない口調で『アサノヴィッチは最近、空海を読んでいるようだが、いよいよ釈迦を超えて大宇宙の真理へと迫るつもりだな。』とやってきた。(飲み会の肴話しですから、適当にお読みください。)

中国の長安(現、西安)には空海が見たという、不空(インドの密教徒、おそらく空海は不空を崇拝していた。)の石碑があるのでぜひ見たい。3人で長安に行きませんか?と提案する。

Mさんは飛行機嫌い。ムムーと唸って返事をしない。じゃあ分かりました我々2人は飛行機で行きますから、Mさんは遣唐使船で来て下さい。ということで話しがまとまった。

朝廷から、次の遣唐使船の出発の報せはまだこない。

(*遣唐使船は、ちょうど空海が戻ってきた便を最後に途絶えました。)


空海は1000年に1度のエリート

2007-02-24 11:09:03 | 空海の周辺

 8年前の父の他界が縁で、否応なく坊さんと付会うようになった。

それから、少し仏教に興味が湧いてきた。

千葉市の友人に空海に傾倒している人がいる。

 何年か前、『空海はすごいね!100年に1度の人間だね。』と言ったら、その友人は『いや、1000年に1度の人でしょう。』ときっぱり。

『1000年とは大袈裟な!業界では(その筋の方には失礼)1000年かもしれないが、日本の歴史の中では、他の分野にも傑出した人間がいるのだから』と反論した。

友人は黙ってしまった。

夢枕 莫の小説、「沙門空海、唐の国にて鬼と宴す」を面白く読めたので、梅原猛・司馬遼太郎・ひろさちやなどの空海本を興味深く読んだ。

クリエイテイブとは空想や想像から始まるのかも知れない。

私のなかの空海のイメージはどんどん拡がった。まさに、空海は、友人の言うとおり1000年に一度の、いや有史来の日本人だと思えるようになった。

いや、日本人ではなく宇宙人なのかも知れない。


がっかりだぜ、キヤノンさん

2007-02-21 12:06:33 | 社会・経済

 朝日新聞が経団連会長(御手洗富士夫キヤノン会長)を批判した。

道路特定財源の一般財源化に「賛成」と「反対」の言葉を使い分けたからである。まさに2枚舌である。

がっかりしたのはこの先。

キヤノン社が報復で朝日新聞への広告出稿を止めたのである。業界側からの逆不買運動である。

日本式経営方針を比較的おおく残してきた会社として,、私は好意を持っていただけに残念である。言論に対する挑戦と見るジャーナリストもいる。

 昨年暮れ、キヤノン社は自民党に3000万円~5000万円の政治献金をしたと推測されている。止めた新聞広告費(全国通しの一面刷り)が3000万円の相場だというから、妙に時期といい額といい符合する。

だとしたら、なんともケチで卑怯な話である。御手洗氏も財界総理の品格に欠ける。日本に真の資本主義はいまだに育っていない。


折角、わすれてた恋なのに…

2007-02-20 21:55:54 | 芸能ネタ

 吉永小百合が、デヴィユー映画の「キューポラのある街」の舞台になった川口を、新作映画の「母べえ(かかべえ)」で再び舞台にする話題がTVで報道された。

山田洋次が監督するとのこと。

『この歳で母親役はちょっと無理なのではないかと監督さんに言ったら、劇中当時のお母さんは皆くたびれていたのですよ、と諭されて出演させて貰うことになりました。』と笑顔のなかにも凛とした目が輝いている。

川口市が舞台になるのは45年ぶり、ということが話題なのである。

 …45年前、『この人しか居ない!』と思い詰めた少年はそれから14年後、普通の女性を好きになり結婚した。

しかし結婚後も、ときに”この人”のことが気になり、映画やTVドラマを、恰も別れた初恋のひとを偲(おも)うような気持ちで観ていた。

その少年も還暦を迎え、もう”あのひと”は遠い過去のひとと、やっと気持ちの整理が付いたと思っていた矢先。

今日のTVに映し出された、あの目・あの声・あの笑顔…。

胸がキュンと痛くなってまいりました。

『人生は恋と革命だ』と言った作家がいました。

折角、わすれてた恋なのに…。