イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

アベ首相までもが捏造に走る。TAG・・

2018-10-12 13:58:52 | 国際・政治
  トランプ大統領の「アメリカ一国主義」の傾向は日々強まる一方だ。
そんな中で行われた日米首脳会談(9月26日)の共同声明を、アベ首相は何と!中身を捏造して発表しているのである。
即ち会談の結果、貿易問題でアメリカは自由貿易協定(=FTA)に基づいた交渉を日本と開始すると発表しているにも関わらず、安倍首相はFTAではなく「TAG=物品に限った協定」の交渉を開始すると記者会見で発表しているのである。
 貿易収支の赤字に苦しむアメリカは、たとえば中国からの自動車輸入の関税率を引き上げる措置を執った。
中国は当然に対抗措置を執り、いまや「米・中貿易戦争」の段階になりつつある。
アベ首相の気持ちには、そんな状況を脇で観ながら、日米の蜜月な関係の中ではFTAみたいなシビアーな交渉ではなく、限られた物品の関税に関する交渉(=TAG)にしたいとする主観的願望が存在していたのである。
しかし、トランプ大統領は安倍首相の意向などには構っていられない国内事情・・中間選挙が控えているのである。
この会談でFTA交渉に基づいた日本の自動車の関税率引き上げなどの譲歩を勝ち取らねばならないのである。従ってTAG交渉などはあり得ないのである。
国会等でTAGのための交渉はするが、FTAの交渉はしないと明言してきたので、実はFTA交渉の開始を取り決めた・・とは今さら言えなくなってしまったのであろうか。
事もあろうにTAG交渉をアメリカと開始すると「捏造」したのである。
近年、政・官の中で枚挙に暇がないくらいに、公文書が「捏造」「改竄」「隠蔽」されてきたのであるが、一国の首相が直接、手にして発表した声明が捏造したものであるなどと言う事態が生じるとは驚愕である。
首相答弁との矛盾については、これから国会等で指摘・糾弾されて行くことになるのだろうが、アベ首相の答弁についてはアメリカのメデイアも既に捏造であることをコメントしているし、改めてペンス副大統領も「今回の交渉はTAGではなく、FTAである。」と明言している。
この先アベ首相はどの面下げて国民の前に現れるのであろうか、某夕刊紙も「カエルの面に小便」と評し呆れている。
ま、首相の子ども染みた言動に少なからずの国民が呆れていると思われるが・・呆れると言うよりも、ホトホト情けなくなってきてしまうのである。
そして何よりも、掛かるお粗末な事態になっても肝心な自民党の中から、諫めたり批判・非難の声が上がらないこと自体も異常なことだ。
自民党が壊れ始めているのかも知れない。