イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

《いじめている君へ》金子勝さん

2015-05-31 19:20:24 | 社会・経済
 少し前の新聞記事ですが、いまに通じる問題が書かれているので、ブログにしてみました。
記事は一流の経済学者・金子勝さんのものです。
金子勝さんを”一流”と思っている方は多いと思うのですが、どういう訳か政府やその意向を受けているメデイアは、金子勝さんを忌避しているように思えてなりません。

恰もそんな事態を予測して、金子勝さんは記事に投稿したのかも知れません。
記事の冒頭部分でいきなり、
『子どもは大人の背中を見て育つと言いますが、君には大人のまねをしないでほしいと思っています。』と切り出しています。

イワン・アサノヴィッチの長男の嫁は福島県大熊町出身です。ご承知の通り嫁は一生涯、生まれ育った故郷には戻れません。
当然、一家は離散して磐城、仙台、郡山へと分散させられてしまいました。
また、嫁の父親の友人は3.11の事故直後、避難先で自死しました。
娘の目の前で、憚ること無く号泣した父親を初めて観たと語っています。

金子勝さんは続けます。
『東電の経営者たちは明確な責任を問われないまま。やはり責任があるはずの原子力安全・保安院の人たちは今も原発の「安全性」を審査(しんさ)しています。』

滑稽なことですが、鹿児島高裁は川内原発の再稼働を認めました。その矢先に県内の口永良部島の火山・新岳が爆発的噴火を起こしました。十分に安全だと言って。

金子勝さんは結論として、
『弱い人はいじめられ、追い込まれる。強い人は何をしても許され、平気でいられる。こんな社会を今の大人は作っているのです。なんかおかしいですよね?
 君はこの新聞を読んでいないかもしれません。私は実は「いじめている大人」が読んで、間接的(かんせつてき)に君に届くのを期待しています。どうか、今の大人とは違(ちが)った生き方をしてください。』
と、語っています。

畑おもい… 久しぶりの雨に興奮

2015-05-26 11:55:18 | 農業
 5月12日。夜の10時半、いま外は雨です。
台風6号崩れの温帯低気圧が通過中です。
強い風と共に雨も降っています。
イワン・アサノヴィッチは興奮しています。

玄関に出てタバコをくわえながら、降りしきる雨を飽きることなく眺めています。
じつは、4月の下旬から雨が降らず、干天つづきだったのです。
畑の作物の中には、やっと芽が出たばかりのものもあれば、人間でたとえて言えば乳児期は終えたものの幼児期のものがあります。
畑の野菜も人間とおなじで、この時期は大事に育てなければなりません。
とりわけ、灌水が大事です。

この3週間近く、雨らしい雨が降っていないのです。
1回の降水量が5mm(1時間)以上ないと、野菜にとっては有効な雨量にはなりません。 こんなことで喜んだり興奮したりする自分が、いよいよ百姓根性に染まってきたことを思わず知らされます。(笑い)

今年は隣人の耕作者が、体調を崩したために急に辞めてしまった。そのためにイワン・アサノヴィッチの耕作面積が一挙に倍加して都合160坪になってしまいました。

家庭菜園ブームはかなり前から下火になっていました。
菜園が空いたからと言って、二番手が直ぐに現れたりすることは殆どありません。
地主さんの好意で、地代は据え置きなんですが、倍面積を耕作する羽目になりました。

写真はナス科の作物で定植したものです。灌水はしているものの地べたは直ぐにカラカラになってしまいます。

  

セルフィッシュではない、現役のイチロー

2015-05-02 23:20:07 | スポーツ
 久しぶりにイチローらしい活躍がスポーツ欄で報じられた。
ポテンヒットでも何でも良いじゃないですか!
がしかし、今回は3ランHRだから文句なしだ。

ある種の人間に言わせれば、イチローは自分だけの数字や記録に拘っている”セルフィッシュ”な奴だとか、折角の今までの好記録を台無しにしてしまうという見方をする者が居る。
また、自分の僅かな記録伸ばしや小さな数字を追いかける”セコイ”奴、晩節を汚す奴という見方をする人間も居る。

当のイチローは、マーリンズに移籍するとき『現場でなければ分からないことが、まだたくさんある。だから現役を続けたい。』と事も無げに言い放った。

3,11大震災で福島原発は壊滅的な打撃を受けた。
当時、霞ヶ関も永田町も東電本店も、深刻な事態を前にして右往左往しているばかりで、為す術も無く時間を浪費していた。
普段、威張って居るくせにダラシナイの一語である。
余談になるが、こんな所にも「政官財癒着ムラ」の「住民」のレベルの低さが覗える。

唯一、頑張った人間に吉田福島原発所長(故人)が居た。
津波や地震のない米国の原発技術を従属して取り入れた、福島原発は地下の電源室をあっけなく津波で失った。
冷却水の注入は不可能となったが、そこで「現場力」が発揮されたのである。
即ち、現場に居た吉田所長は真水注入の代替処置として海水の注入を決断したのである。海水を注入すれば原子力発電所の炉は廃炉となってしまう。

近隣住民の命よりも原発の廃炉を心配した、東電本店は吉田所長に”ダメだし”をした。財界資本の卑しい正体が露見した一瞬でもあった。
そして、政官財癒着ムラの官僚や国会議員も裏で暗躍しただろうことが透けて見える。

『生涯一捕手』の名言を残した人も居た。イチローは日本の悪習、東京(=本庁)一局集中主義をも糺そうとしているかのようだ。