イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

暖秋、秋野菜定植

2011-10-16 15:14:29 | 農業

 秋野菜を定植しました。品種はキャベツ・ブロッコリー・レタス・山東菜・白菜です。

種でまくほどの面積はありませんが、種からでは数量が膨大になり、ご近所にお裾分けする程度では済まなくなり、結局は捨てたりしてしまいます。

少ない面積の中でいろいろ品種を楽しみたいとなると、苗の定植の方が合理的です。尤も隣の耕作者の方たちと交換し合えば、一袋の種も全量無駄なく使うことになり、安あがりになります。でも、そんなやっかいなことを仕合うほど、打ち解けた人間関係までは残念ながら発展してはいません。

それと、お百姓というものは何処か自営業の面子みたいなものがあって、「ひとはひと」意識が強く、みんなオヤマの大将なのです。

いわば好敵手、お隣さんと仲良くやっている反面で、アノヒトには決して負けないぞという気持ちを常にもっているものなのです。同じものを同じ時期に同じような仕方でやりたくないと言う対抗心が、兼々業農家イワン・アサノヴィッチにもあるのです。

それはさておいて、そもそも種から作るには半月ほど時期遅れです。

既にサツマイモで20坪、ネギで20坪など、たかだか100坪の畑ではコーヒー農園みたいなプランテーション・大規模栽培はムリな話しです。それに、カミサンも単一作物ばかりが大量に採れても喜びません。『いま、これスーパーで安いのよ。』などと言われるのが関の山です。

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むかし、社宅に住んでいた頃の話しですが、敷地内に空き地があったので、5・6人で借りて家庭菜園をしていました。

およそ各自、10坪ぐらいづつの畑になりました。やはり10坪しかないような小さな畑でも、みんな作物品種は3・4種類作っていました。いろいろ試してみたい・楽しみたい気持ちだったからでしょう。

その頃から30年の「キャリア」を経たいまでも気持ちは同じです。

10月中旬だと言うのに、まいにち暖かいのですが、野菜にとっては非常に有り難いものです。うまくすれば路地のままで年内に収穫出来るかも知れません。

今後の冷え込みが強くなれば寒冷紗掛けも計算にいれておかねばならない。農夫イワン・アサノヴィッチの営農計画や作業にも徐々に年季が入ってきました。ひとり納得。(笑)

『違うだろうイワン・アサノヴィッチ!あんたの営農計画云々はともかく、そもそも播種すべき時期に作業を済ませていれば、高い苗を買ってきて定植なんかする必用はなかったのではないか?その辺をよ~く考えてくれないかい。』 

…現役時代に仕えた、市内居住のモトジョー(こんな言葉は無かったかも知れませんが、「元上司」の省略語です。)から異論のコメントが入りそうです。小言再燃、たまったものではありません。(笑)


村井嘉浩宮城県知事の卑しさ

2011-10-08 23:31:38 | 国際・政治

  10月に入って急に涼しくなってきた。大陸からの寒気が日本を覆うようになったのである。東北地方の高山では初冠雪を記録している。

東北の震災地では平地でも霜が降りて車のフロントガラスが氷結したりしている。被災者の住まうプレハブ仮設住宅にも容赦なく寒さが襲うようになっている。 

10月5日放映の、TV朝日「モーニングバード」で、冬に備えた仮設住宅の状況レポートがあり、ゆるがせに出来ない問題点を指摘していた。すなわち、岩手・宮城・福島各県の仮設住宅の仕様に大きな差異、不公平があると言うのである。

内容を聞いて驚いた。岩手・福島両県の仮設住宅仕様は二重窓・断熱材構造となっているのに宮城県だけが二重窓も断熱材構造も施されていないと言うのである。

東北地方の冬に二重窓もなければ断熱材処理もないプレハブ住宅ではたまったものではない。

『被災者なのだから、雨露しのげる住宅に住めるだけでもマシだ。』と言う村井嘉浩知事の声が聞こえてきそうである。

村井嘉浩知事は3月の震災直後に、教員の定期人事異動を教師や父兄の延期の要望を無視して予定だと言って強行した。

震災で犠牲となった教員・生徒・父兄の心理精神状態を考慮すれば定期だからとか予定していたことだからと言って強行するのは間違いである。

生徒の精神的心理的フォローをしなくていけない時期に、明らかに”為政者の権威”を教育の場にも知らしめると言う権威主義を意図的に執行したと見るべきであろう。

また、県の震災復興会議を毎回、東京で開催し、委員も県・地元関係者を排除し殆どを他県の人間で委員構成したのである。そして震災の恐怖・不安も覚めやらぬ時期に「震災復興特区構想」を野村総研・三菱総研という財界系シンクタンクを重宝して打ち上げた。

漁業権を持ち、永らく海岸保全・管理、美しい海岸環境の維持に寄与した漁協になんらの相談もなくである。漁業の後継者難・担い手不足などの課題を抱える漁民に対し、いきなり漁港を5分の1に合理化すると言うのである。

漁協の猛反対は当然であるが、村井嘉浩知事は「選択と集中」という、財界・新自由主義者のレトリック(美辞麗句・うたい文句)で応え、反省の色まったくなしである。

7日、共産党の志位委員長が『選別と切り捨ての復興構想ではなく、地域社会全体の再建の復興構想をすべき』と野田首相に申し入れた。時宜に適った申し入れである。

防衛大卒・松下政経塾生・自民党県議3期・自民党知事という、胡散臭い経歴が示すとおり、利己的な功名と立身出世を追い求める姿が村井の言動から透けて見える。

文字通り未曾有の塗炭に苦しんでいる被災者県民を慮(おもんぱか)ることなく、火事場泥棒然として、手前一人の利益をむさぼらんとする人間は昔から居た。

村井嘉浩知事は決して新しい政治家などではない、耳慣れない言辞や政策を弄しているに過ぎない。仮設住宅を放置しながら、財界系シンクタンクには自身の政策立案のために、既に4,800億円という巨額な税金を投じているのである。

「一将 功なりて 万骨枯る」の昔からの譬えを忘れてはならない。