秋野菜を定植しました。品種はキャベツ・ブロッコリー・レタス・山東菜・白菜です。
種でまくほどの面積はありませんが、種からでは数量が膨大になり、ご近所にお裾分けする程度では済まなくなり、結局は捨てたりしてしまいます。
少ない面積の中でいろいろ品種を楽しみたいとなると、苗の定植の方が合理的です。尤も隣の耕作者の方たちと交換し合えば、一袋の種も全量無駄なく使うことになり、安あがりになります。でも、そんなやっかいなことを仕合うほど、打ち解けた人間関係までは残念ながら発展してはいません。
それと、お百姓というものは何処か自営業の面子みたいなものがあって、「ひとはひと」意識が強く、みんなオヤマの大将なのです。
いわば好敵手、お隣さんと仲良くやっている反面で、アノヒトには決して負けないぞという気持ちを常にもっているものなのです。同じものを同じ時期に同じような仕方でやりたくないと言う対抗心が、兼々業農家イワン・アサノヴィッチにもあるのです。
それはさておいて、そもそも種から作るには半月ほど時期遅れです。
既にサツマイモで20坪、ネギで20坪など、たかだか100坪の畑ではコーヒー農園みたいなプランテーション・大規模栽培はムリな話しです。それに、カミサンも単一作物ばかりが大量に採れても喜びません。『いま、これスーパーで安いのよ。』などと言われるのが関の山です。
むかし、社宅に住んでいた頃の話しですが、敷地内に空き地があったので、5・6人で借りて家庭菜園をしていました。
およそ各自、10坪ぐらいづつの畑になりました。やはり10坪しかないような小さな畑でも、みんな作物品種は3・4種類作っていました。いろいろ試してみたい・楽しみたい気持ちだったからでしょう。
その頃から30年の「キャリア」を経たいまでも気持ちは同じです。
10月中旬だと言うのに、まいにち暖かいのですが、野菜にとっては非常に有り難いものです。うまくすれば路地のままで年内に収穫出来るかも知れません。
今後の冷え込みが強くなれば寒冷紗掛けも計算にいれておかねばならない。農夫イワン・アサノヴィッチの営農計画や作業にも徐々に年季が入ってきました。ひとり納得。(笑)
『違うだろうイワン・アサノヴィッチ!あんたの営農計画云々はともかく、そもそも播種すべき時期に作業を済ませていれば、高い苗を買ってきて定植なんかする必用はなかったのではないか?その辺をよ~く考えてくれないかい。』
…現役時代に仕えた、市内居住のモトジョー(こんな言葉は無かったかも知れませんが、「元上司」の省略語です。)から異論のコメントが入りそうです。小言再燃、たまったものではありません。(笑)