堺屋太一は国家や大きな組織が崩壊する前には必ず内部分裂が起きると言っていた。
古くは古代ローマ帝国、新しくはソ連だ。
衆議院議員の任期がこの9月で切れる。衆議院の解散・総選挙がいろいろ取り沙汰され始めてから久しい。
去年の”政界通”の見込みによれば、今頃はとうの昔に解散になっている筈であるが何と!まだ解散の読み合いが続いている。
党内でもその時期については様々で、この際に総裁選挙をすべしとする事実上の麻生首相おろしが始まっている始末である。
しかし、誰もそれを止められない。
また、古賀選対委員長が東国原宮崎県知事に自民党からの出馬要請をしたが、自民党総裁にすることを条件にされるなど大自民党の面影いま何処の状態である。
話しが反れるが東国原知事(タレント:そのまんま東)には自民党の総裁など出来ようもない。そもそも知事職でさへ周囲の好意的な支援と県職員の献身的な努力が無ければ出来得ていない。
「地方分権」「 〃 」と一つ覚えをがなっているだけで、マスコミと詳細を知らない視聴者が気分と感情のみで作り上げた偶像的存在でしかない。タレントの域を一歩も出ていない。
せいぜい橋下(大阪府知事)や仲田(横浜市長)ついでに森田(千葉県知事)と連んでマスコミに騒いで貰うのが関の山というところだろう。
ともあれ、自民党はかくの如き惨憺たる状況で『末期症状を通り超している。』と指摘した志位共産党委員長の言葉どおりである。
勝手なことを言い、勝手なことをする。右からも左からも加えて”吉本興業知事”連中からも好き勝手を言われてもカエルの面(ツラ)状態。
党組織の求心力が全くない。これをして内部分裂と言わずして何と言う。
そしてこのことは自民党崩壊の前兆である。長期独裁政権の崩壊である。歴史の鉄則でもある。