お姉ちゃんの大任
何とも危なっかしい写真ではないでしょうか。<o:p></o:p>
?ミユお姉ちゃんが弟のヒナ君をお風呂に入れているところです。勿論、CGや合成写真なんかではありません。
この日、ママは体調が悪くヒナ君と一緒に湯船に入ることは出来ませんでした。代わって?ミユお姉ちゃんの登場と相成ったわけです。
?ミユお姉ちゃんは明るく優しいひとです。そして、弟が出来てからは面倒を見なくてはならないものと、いつも心密かに決意しているのです。
でも、今はヒナ君の首が据わるか据わらないかと言う成長段階ですから、やたらと抱っこをさせると言う訳にもいかずなかなか?ミユお姉ちゃんには出番はありません。<o:p></o:p>
甲斐甲斐しく、ママに頼まれてオムツを運んだり、少しの間ソフアーに横にしたヒナ君が落ちないように見張り役を任されたりの補助仕事です。
しかし今回はいきなりお風呂に入れるという大きな任務を任されることになったのです。でも?ミユお姉ちゃんは緊張なんかしません、待ってました!何でもござれと言わんばかりです。<o:p></o:p>
こういうところが?ミユお姉ちゃんの積極的で良い所なのです。明るく優しい?ミユちゃんの目が輝いています。
ママも湯船の脇で固唾を飲んで見守っています。まだまだ注意力の不十分なお姉ちゃんですから夢中になってヒナ君の片方の耳がお湯に浸かってしまうなんてことも考えられるからです。
ママはゆっくり理解出来るように教えたのでしょう、アクシデントも無くヒナ君は身体を温めることが無事に出来ました。
写真をご覧下さい。<o:p></o:p>
分かるのでしょうかね、ヒナ君はまるでお人形のように固まっています。いつものママの入れ方と違う…これは一体なんなんだ!と少し違和感を持っているようです、目はうつろになり虚空を眺めています。<o:p></o:p>
ところが?ミユお姉ちゃんはそんなことには些かの頓着もいたしません。<o:p></o:p>
『ワタシだって赤ちゃんをお風呂に入れることぐらいは出来てよ!』と如何にも誇らしげです。恰もこれでお姉ちゃん業も押しも押されぬ不動のポジションを得たと自信を深めている顔付きです。
実際のところ、こう言う繰り返しや経験を経て、?ミユも少しずつではありますがお姉ちゃんになって行くのだろうと思います。
『えっ!ヒナ君の名前?』
『もちろん名前は“土左衛門”クンなんかには変わりませんでしたよ。』