イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

誤算の麻生の得票分析

2009-01-29 18:21:16 | 国際・政治

 1月25日行われた山形県知事選で、自民党が丸抱えで支援した現職候補が敗れた。

 当選者は女性で、公認政党はないものの民主党・社民党や共産党も支援に回った。そこに自民党の一部も加わったと報じられている。

保守王国・自民王国と言われていた東北地方の一角がいとも簡単に崩れたのである。

票差は僅か1万余であったが、意味合いは大差であると言える。

知名度のない新人女性が、自民王国のただ中での立候補であったことを考慮すると票差は僅少と言えども政治的意義は甚大と言える。

翌日のマスコミは早速に自民と民主の党首にカメラを向け選挙の結果を問うた。

面白かったのは自民党の麻生首相の『自民敗北の今後の影響は?』とするインタヴィユーへの回答である。

例の”ヘ”の字に曲がった口で『影響はないよ、マスコミのみんなはもっと得票結果を分析してよ』と気楽な調子である。(麻生の”気楽節”はつとに有名で、自民党にとって困難な政局の中で、日々よくも気楽でいられるものとイワン・アサノヴィッチも感心している。)

得票結果の分析をしてみると、確かに民主党・社民党・共産党だけの票では当選は難しく、自民党の一部の票が流れたから現職が負けたのだ、と麻生は言っているのであろう。

昨秋、わが街の市長選挙で同じようなことが起きた。

現職(2期)に対抗して、イワン・アサノヴィッチも応援した、無名の普通のお爺さんが告示1ヶ月前に立候補して見事に当選したのである。

相手陣営は自民・民主・公明が支援に回り、当方は草の根で、強いていえば、自民・民主の反主流派と市民ネット・共産党であったが、票差が150票という僅差と言うところも酷似していた。

わが街と山形県で自民党の票が何故ゆえに流れたのか?その分析が麻生には出来ていない。

時代の大きな流れは自民党崩壊を、わが街や山形で予告しているのである。

”分析”すべきは、木を見て森を見ようとしない麻生クンの方だよ!


オバマ大統領の”グリーン雇用500万人”に期待

2009-01-22 19:21:04 | 国際・政治

 1月20日、アメリカ新大統領に、黒人では初めてのオバマ氏が就任した。アメリカ国内では歴史的な時代の幕開けと熱狂的に扱われ、報じられている。

国際的にもリベラルな指導者の出現として、殆どの国々が歓迎・期待の態度を表明している。イワン・アサノヴィッチも然りである。

しかし、パッとしない態度の国家がひとつある。アメリカ言いなりのポチこと日本である。

オバマ大統領もヒラリー国務長官も、日本をアジアにおける重要なパートナーと位置づけ、駐日大使も知日派に入れ替えた。恰も、これからは自分のことは自分で考えて行動する日本になれ!と叱咤しているように見える。

バックボーンの無くなった自民党と”日替わり総理”のアソウ当たりでは、一気に押し寄せようとしている新時代の到来に茫然自失、困惑、目はシロクロの焦りばかり。というところが正直なところであろう。

それはさておき。次々に打ち出されるオバマ氏のヴィジョンや政策の中で”グリーン雇用500万人”計画がイワン・アサノヴィッチの目を引いた。向こう10カ年の遠大なヴィジョンである。

経済不況の打開、取り分け失業問題に従来の産業構造・システムに依拠するのではなく、明確に環境と農業の分野に新たな活路を見いだそうとする画期的な政策の提言である。

米経済学者・環境学者のレスター・ブラウン氏は『原子力発電に投資する同額を風力発電に回せば4倍の雇用が創出出来る。』(1月15日、NHKBS1放送:未来への提言)と提言している。

この”グリーン雇用500万人”計画は、安ければ中国からでもどこからでも食料輸入をして来た日本にとっても大いに参考になる政策と思われる。

国内食品でも様々な偽装が存在するけれど、輸入食料は農薬や基準外の添加物などのように、命や健康を脅かし、まさに食の”安心・安全”の度合いは格段に低く不透明である。

鳥取県庁では独自に農産業への雇用回帰策を打ち出し、具体的な実績を生みつつある。

やる気になれば、わが千葉県でも・日本でも”グリーン雇用”は可能である。


オバマ氏、”カジノ資本主義”を批判

2009-01-11 16:32:09 | 国際・政治

 米、次期大統領のオバマ氏は8日、米バージニア州で講演し、深刻化する経済危機の原因が”カジノ資本主義”を野放図に推進した従来の経済政策にあると厳しく批判した。(10日付け、赤旗報道)

同氏はウオール街の重役が「リスクを考慮せず、ほとんど規制を受けず、説明責任も負わないまま利潤を追求してきた」と批判を続けた。

批判の決め手は次だ。「同時に政治家たちも、国民に解決を託された問題に取り組んでこなかった。」

破綻した北海道の夕張市民が『こんなになるまで、市議会議員は何十年もの間、何をしていたんだ。』と吐き捨てるように述べていたことを思いだした。

”国の言うなり、県の言うなり市長”と取り巻き市議の何十年もの”なれ合い議会”の果ての「夕張破綻」は今や明白である。

ところで、わが町の市長が先月、変革を唱え現職を破り当選した。議会の与野党も初めて入れ替わった。

イワン・アサノヴィッチも変革市長を応援したこともあって、今後の市政の流れの変革に大いに期待しているところである。

オバマ氏は『これ以上、ウオール街で悪事を働く者が、規制の抜け穴をすり抜けることは許さない』と述べ、金融規制の策定の意向を示した。

堺屋太一や竹中平蔵がグローバルな金融競争に東京は立ち後れていると、騒いでいた結果のニューヨークがこの有り様である。

そして、竹中にいたってはいまだに『小泉構造改革の徹底が不十分だから、現在のような失業不況が生まれている。』とし、説明責任と反省が見られない。

破綻したウオール街の証券会社の重役は100億円を超える退職金を得てクビになった。

その影響で幾万のローリスク・ローリターンである筈の善良な庶民がホームレス化し、文字通り路頭に迷い、ハイリスクを背負わされている。

資本主義が強欲な博徒連中によってカジノ化させられてしまっている。