イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

ひばりの反戦歌 一本の鉛筆

2012-05-26 23:51:50 | 農業
    

イワン・アサノヴィッチは畑をやっています。もう足かけ20年になります。除草など単調な作業は夏の時期は辛いものです。昨年、そんな辛い作業の気晴らしにと思ってウオークマンを買いました。イヤホーンで歌謡曲やポップスのオールデイーズを聴きながら農作業に勤しみます。 

レンタル店で、ちあき・なおみ全集などを借りたりしてストックは1000曲近くなります。でも1日で大体4・50曲を聴いてしまうのでウオークマンでは優に3・4往復ほど聴きこなしてしまいました。

 

 そんな中で最初は気にもしていなかった曲のひとつに「1本の鉛筆」と言う曲があります。間違い安いのですが「鉛筆が1本」と言う曲ではありません。イントロの綺麗な曲です。美空ひばりが歌っていました。

♪ 1本の鉛筆があれば 戦争はいやだと私は書く ♪ 

♪ 1本の鉛筆があれば 8月6日の朝と私は書く ♪ 

♪ 1枚のザラ紙があれば こどもが欲しいと私は書く ♪ 

   1枚のザラ紙があれば あなたを還して欲しいと書く  <o:p> </o:p>

  終戦直前の8月6日の広島、原爆投下によって赤ちゃんを亡くした若き母親の痛恨と哀切を謳ったものなのでしょうか。 

演歌の女王ともオジョーとも言われ、歌謡界に一生涯君臨していたあの美空ひばりが、ヒットもしない小さな反戦歌を朗々と歌っていたのです。歌謡曲通を自慢していたイワン・アサノヴィッチも知りませんでしたし驚きました。 

1974年の広島平和音楽祭で発表した曲でした。ひばり自身が好きな自曲ベスト10に選んでいた曲でした。 

作詞は松山善三映画監督・作曲は佐藤勝、ソプラノ歌手の丹藤まさみがカバーもしている曲でした。 

畑の作業や草取りは夏でなくとも単調で決して楽な仕事ではありません。ウオークマンは恰もイワン・アサノヴィッチが労働歌代わりとして聴いていた演歌や歌謡曲でした。3回4回と“1本の鉛筆”を聴いて行くうちに、哀調切々としたこの歌に魅せられ、あの美空ひばりが何故にと思いながらもツーッと目頭が熱くなってしまうのです。 

畑と美空ひばりと熱い目頭、なんとも共通点のない似つかわしくない事柄なんですが、最近はイワン・アサノヴィッチ農園で繰り広げられてる奇妙な光景になっています。<o:p></o:p>

  


寂聴のハンスト メデイア其処彼処

2012-05-10 10:13:24 | 社会・経済

作家で僧侶の瀬戸内寂聴が経産省前で原発ゼロを求めて、ハンガーストライキをした。赤旗(2012年5月3日付け)の紙面は、いわゆる社会面の左肩上段であったが、朝日は99%の読者が見落とすであろう36面の下段で紙面スペースも赤旗の2分の1という“イヤイヤ掲載”であった。<o:p> </o:p>

 

近年、朝日の右傾化は聞きしに勝る。どうした!朝日新聞。これでは東京新聞や毎日新聞に“マスコミの良心性”で負けてしまうぞ!と言いたい。<o:p> </o:p>

 

それはさておき、瀬戸内寂聴はハンストに際して面白いことを言っている。『原発が悪いと言って、国や東電・国会議員を批判しているだけではだめです。国民は誰か(「政官財癒着」の原子力ムラの住民)を批判するのは善いけれど、それで済ませてはだめです。そう言う人たちを選んだ国民自身も身の不徳を反省しなくてはいけません。』

 

ズバリの名言ではなかろうか。 

即ち、瀬戸内寂聴は「当事者意識」を持てと言っているのである。いい加減な気持ちで自民党に投票し続け、永い間に財界や政界・官界・学会・御用メデイアが「原子力ムラ」を狡猾にも造りあげたものである。<o:p> </o:p>

 

不幸にも3・11大震災を受けて、日本の原発が「原子力ムラ」住民たちのただただ甘い汁を吸うだけのモノでしか無いと言うことが分かってきた。「政官財癒着」を看過すると、結局はそのツケが国民・有権者に回ってくるということだ。<o:p> </o:p>

 

寂聴はそのことを知っている。「交付金」だ「地元還元金」だ、やれなんのと言いながら一部の国民を欺きながら「原子力ムラ」の住民たちは、私腹なり票なり名声なりを膨大且つ莫大に利己的に得ていた。資本家の「搾取」のそれと同じである。<o:p> </o:p>

 

しかし、寂聴は「被害者意識」だけで批判ばかりするのではなく、やはり選挙民も賢くきちんとした意識を持って、今後は政治・社会を監視して発言し行動をしなくてはならない、いわゆる「当事者意識」を持てと教示している。

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 葬式仏教から出て、政治や社会のあり方を問う本来の宗教者なればこその言葉とスタンスを感じる。


myミユ ジジが捨てられる

2012-05-05 00:04:55 | 日記・エッセイ・コラム

  イワン・アサノヴィッチが年金暮らしになってから3年になります。妻は働いていましたので、昼食は大概ひとりで食べます。しかし、現役時代には無かった困ったことがあります。食事のメニューがやたらと連続することです。

二食や三食は続いても、とかくありがちなこととして我慢も出来ますが、さすがに五食もカレーライスが続いたりすると辟易となります。
おでん・すき焼きなど鍋物とか一度に大量につくるメミューが往々にして五食メニューに繋がりがちです。

とうとうイワン・アサノヴィッチは妻に『カレーライスなんかは少なめに作ってよ。さすがに飽きてきたよ。』と窮状を訴えました。
ところがカミさんの返事は『贅沢なんか言ううんじゃないの!一度に作った方が安上がりなの、そんなこと言っていると捨てられるわヨ!』と、まるでとりつく島もない言葉が還って来るのが常なのであります。

4歳になる孫娘のミユが折り紙遊びをしながら黙って聞いています。そして『ジジもババも喧嘩しないの!』と振り向きもしないで背中の向こうで注意して来ます。ミユの一人前の口調にジジババは顔を合わせて笑ってしまいます。

ミユは、いつもジジがババにやり込められている光景を何度も見ています。
ですから「ジジが捨てられる」などという言葉の社会的意味は理解していないもののただ事ではないと言うニュアンスは理解しています。

イワン・アサノヴィッチはタバコを吸いますが、コーヒーを持って庭に出て喫煙するのが日課になっています。
ミユが遊びに来ていた日の夕食のときです。イワン・アサノヴィッチは例に因って喫煙で庭にでていました。食事の準備を終えたカミさんが、イワン・アサノヴィッチが席について居ないと言うのでまた吠えました。

『ジジはいつもご飯の時になるとタバコだね。みんなと一緒に食べて早く終わりにして欲しいのに、困ったひとだね。』
ミユは、またババの”やり込め”が始まったと理解しました。

『ミユちゃん!もう、ジジにご飯なんか食べさせないようにしようか?』
冗談と理解出来ていないミユにとっては、カミさんからきつい相談を持ちかけられたりしています。力関係では分の無いイワン・アサノヴィッチの今後が心配で為りません。

黙って聞いていたミユはやおら口を開きました。
『ジジ、ゴミ箱に捨てられてしまうの?』と、心配顔です。
カミさんと嫁は顔を見合わせて大笑いしています。


教会よ、今がチャンスだ。 メデイア其処彼処

2012-05-03 16:55:32 | 国際・政治
  

 5月3日は憲法記念日である。 

その記念日に際してなのであろうか「教会よ、チャンスは今だ」という記事があり目に付いた。(朝日5月1日付け夕刊)

 

牧師で国際基督大学教授の古屋安雄氏が、父の言葉として発言しているのが面白い。クリスチャンには時々、反骨精神の旺盛な人物が現れる。イワン・アサノヴィッチは仏教者(仏教徒ではない)を自認しているが、反骨精神の旺盛な人間に対していたく共感し同志愛みたいなものを感じてしまうところがある。<o:p></o:p>

 

近年、憲法改正を声高に言い始めている輩が多く為ってきた。顔ぶれを見ると芳しからずの人物が少なくない。古屋安雄氏の父はアメリカで洗礼を受けて牧師になり、戦後はアメリカの神学大学で学んだという。戦時中は軍隊に居て軍国日本の理不尽な様は体で識っていた方らしい。<o:p></o:p>

  

古屋安雄氏の父は『憲法9条こそキリスト教的だと言ってきた。アメリカの押しつけ憲法だと言う人がいるが、キリスト教国のアメリカ自身が持てずにいるこの条文こそ、そのアメリカに向けて誇ってよいのだ。<o:p></o:p>

 

なるほど!旧約聖書には「汝、殺すなかれ」と言う言葉がある。キリスト教国のアメリカでさえ非武装憲法を持てないでいたのに、非武装の理想だけは持ち合わせていたのであろうか。

 

キリスト教国の自分の国が掲げたかった「汝、殺すなかれ」の高邁な理想(憲法)を東洋の彼の地で実現したかったのであろうか。しかし非武装や平和の希求の精神に洋の東西は問わないことは言うまでもない。「アメリカに押しつけられた!」と騒ぎ回る輩は、日本人の愛国心を微妙に擽りながら改憲を主張し喧伝している。<o:p></o:p>

  

古屋安雄氏の父は『アメリカに向かって誇れる憲法9条だ。』と言ったそうだが、 

70年近く前の“平和憲法制定委員会”の日本人賢者たちは、単にキリスト者の理想を唯々諾々と受け入れたのではなかった。 

武力脅迫に武力の抑止力を以て対抗する政策に、真の紛争解決が無いことはベトナムやイラク・アフガニスタンの実情を見れば分かる。 

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 今や憲法9条は世界に誇れる平和憲法に根付き成長したと言っても過言ではない。日本人が世界に誇れる“世界戦略”と言っても過言ではない。 


ジャガイモの播種

2012-05-02 17:30:42 | 農業

     3月末だと言うのにイワン・アサノヴィッチの畑の一部は霜柱が立っていたりします。如何に厳しい条件のもとで、恰も農奴(笑い)のごとく働いているかが窺えるでしょう。

今年の冬は当初の予想を覆して”記録的な厳冬”で、しかも長引きました。多くの畑仲間も春物野菜の植え付け・播種が遅れていました。

ジャガイモの体内時計からすれば、少し遅れてしまいましたが厳冬つづく3月25日に男爵という品種を播種・植え付けをしました。種芋は僅か2kgで、7列6個で42カ所になりました。

こんな量でも成育して収穫すると我が家だけでは食べきれません。ご近所や市内の旧知の元上司にお裾分けをしたりしています。(元上司様、お聞きおよびでしょうか?(笑い))

耕運した畝に元肥を若干入れて播種、土を被せて終了ですが、まるで人がお風呂に入り暖かい布団にくるまってホッとして眠りにつくのと同じ気持ちになります。

暖かくなって芽を出し、枝葉を伸ばして美味しいジャガイモになってください。なんとも気持ちがゆるくなります。

             2  播種 40cm間隔

Photo


        

        Photo_2   霜柱 3月27日