イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

経団連・東電は国民から敬愛されよ!

2011-08-30 19:00:34 | 国際・政治

 旭化成が朝日新聞(H23年8月29日付け、朝刊面)に3頁に亘る、全面広告を出した。3頁という分量もさることながら、公告の内容の奇抜さにも驚かされる。

富士山のすそ野に展開する街まちの夜景をバックにしながら、宣伝文はたったの数行である。
「この國を愛する。これからもこの國で暮らしたい。」という内容だ。3頁目にはハウスメーカーとしてのエキスをこれまた手短に表現している。

すなわち震災を踏まえて、耐震構造をアピールしたものであるが、キャッチフレーズの結語が「昨日まで世界になかったものを!」となかなか奮っているし”意味深”である。

東電が案の定、電気料金の値上げをマスコミにタレ流し始めている。既に経団連が同様主旨のことを露払いとして発信していたことと軌を一にするものであり、財界とマスコミの悪いクセだ。

試算だと言いながら一般家庭では月当たり700円から1,000円ちかい値上げになるだろうと、ちゃんと計算を済ませている。

8/29付け、TVモーニングバードに出演していたコメンテーターの全員が「脱原発になると、火力発電になり値上げは必至だ。」の経団連と東電のタレ流し的発言は「国民に対する恫喝」ではないかと論じていた。マスコミのメデイアも共演者だ。

東電の2兆円を超える内部留保金は温存し、「東電株式会社維持存続」さきに有りき、がそもそも間違いの元であることを多くの良心的な識者が指摘している。

先日、楽天の三木谷浩史会長が、経団連が変わる切っ掛けになればとして、経団連からの退会を決めた。

三木谷会長は「退会理由の一つは電力業界の構造に問題があり、日本の経済界は世界の中では既にガラパゴス的に遅れている。にも拘わらず電力業界を含めた組織の守旧のみに汲々としている。」と鋭く指摘している。

ソフトバンク孫正義氏も、自然エネルギー電力は10年後にコストで、原子力と逆転するかも知れないのに電力業界は(経団連と歩を並べ)手をこまねいている、と厳しく批判している。

時代はムラ社会的資本主義から真の開放的で民主的な資本主義経済へと変わろうとして、今はその足踏みを始めている。

旭化成の全面広告は、かかる状況を踏まえて「日本を愛し、産業の空洞化に組みすることなく日本に留まり、昨日まで世界(それは取りも直さず日本のことであろう)になかった新しいものを造って行こう!」と大きく呼びかけているかのようだ。

震災と原発事故を契機にして、「新・経団連」「新・電力業界」が生まれて然るべきではないか。どう見ても、従来の経団連や経済同友会、電力業界・原発ムラなどの守旧派・ガラパゴスは、ここに至ってもなを日本と日本国民を愛していないようである。

国民の側からも、本来ならば日本とその国民のために存在した筈の「経団連」「経済同友会」に対して、今や敬愛の気持ちが無くなりつつある。

同時に米倉経団連・長谷川経済同友会は国民的な”老害”になりつつあることも併せて指摘しておきたい。


わが「昭和の流行歌」は労働歌 忘れちゃいやヨ

2011-08-29 23:26:17 | 農業

 イワン・アサノヴィッチは「兼々業農家」を自負しています。もう20年来のことなのですが、ウデの方はと言えば余り言いたくはないのですが上がっていません。(-_-;)

ここ数日は秋の高気圧の南下によって朝晩は特に涼しくなりましたが、8月5日以降からは千葉県も記録的な猛暑が続いていました。 

田と違って畑は、除草と灌水(水やり)は、この時期に欠かすことが出来ません。炎天下、畑の地面からは気温以上の猛烈な反射熱が上昇してきます。

除草のためには、腰を折り、地表から50cmぐらいのところに顔を寄せなければなりません。そんな時は炎天の熱よりも反射してくる地表熱の方が遙かに高いのです。

菜園作業と言えば、種まきや収穫などなど、さぞかし楽しい牧歌的な作業をイメージされる方が多いと思います。が、現実は40℃以上の地表熱を浴びながら、時には肥料混じりのスナボコリを被りながら、過酷で単調で終わりの見えない作業の毎日なのです。(>_<)

過酷で単調という、いわば絶望的な労働状況の中で、さりとて止める訳にはいかない重労働。

きっとそんな中で労働歌も生まれてきたのでしょう。それはささやかな希望へ!というよりも自暴自棄的な半ばヤケッパチの気持ちでしょう。 

イワン・アサノヴィッチは一計を案じ、デジタルのウオークマンを購入しました。40℃以上の地表熱と肥料混じりの熱砂に対応すべく、CDアルバム「昭和の流行歌」全集20枚も購入しました。洋曲のオールデイーズCD10枚、青春歌謡全集CD10枚、ウオークマンには都合900曲が収録されました。いわば「労働歌」です。

懐かしい曲やお気に入りの曲を耳にしながらの農作業は、以前と較べて大分軽やかになってきました。 

猛暑が続いた先週の農園です。「昭和の流行歌」を聴きながら草取りをしていました。イヤホーンからは昭和11年のヒット曲「忘れちゃいやヨ」が聞こえてきました。渡辺はま子が少し艶っぽくコミカルな調子で歌っています。 

 ♪月が鏡であったなら 恋し貴男の面影を♪
  ♪夜ごとうつして 見ようもの♪  (後略)

…なんと、昭和の女性は慎ましやかで愛おしいではありませんか! イワン・アサノヴィッチは炎暑と地表熱とホコリにまみれる一時を忘れたりしてしまいました。

しかしその晩、月を仰ぎ見るころ、イワン・アサノヴィッチは還暦を迎えた妻と共に夕食です。食卓には発泡酒の缶ビールが置かれます、酒の弱いイワン・アサノヴィッチにはこれで十分です。

『さっさと飲んじゃって!いつまで経っても片づかないから。』と、我が家の昭和の女性の超現実的な言葉が飛んできます。

ああ!昭和は遠くになりにけり…です。(/_;)


菅首相は常識外れなるも「思想家」

2011-08-27 00:05:15 | 国際・政治

 菅首相が民主党代表を辞任した。

代表選に立候補する人間たちがマスコミに取り沙汰されている。雨後の竹の子のようだ。.

朝日新聞(H21年8月26日付け、朝刊)の投書欄(埼玉県の進藤幸枝さん61歳)に『次の首相にしたい人、いない』があり共感して読んだ。

保育士だった進藤さんは『子どもや孫たちの未来までを想像して、いまを考えている人が見当たらない。権力欲をむき出しに動いている人たちには次の首相になって欲しくない。』と痛恨の思いを述べておられる。全く同感である。
 

 國分功一朗氏(74年生まれ。高崎経済大準教授。専門は仏近代思想)が興味在ることを述べていた。(朝日新聞 H23年8月11日付け)

『菅さんは常識外れに見えるが、その根っこには思想がある。』というのである。國分はここで哲学者のヒュームを登場させる。

人間はホッブスらが論じたよう、にエゴイストであるから「社会契約(論)」が必用かも知れない。しかし、親は子に共感し手助けをするではないかと反論する。

だから共感して手助けが出来る「制度」を政治が社会に作れば良いとするのである。なるほどと思いイワン・アサノヴィッチは読み続けた。

『菅さんは就任当時”最小不幸社会”を実現すると言っていた。その具体的成果が今回の「再生エネルギー特別措置法」にある。すなわち自然エネルギーの普及の実現を促す制度を導入しようという考えだ。』

イワン・アサノヴィッチは國分の”巧みな三段論法”に取り込まれようとしているのか、段々と納得してきた。

國分は『民主主義というなら、行政権に市民が公式に関われる制度をきちんとつくっていくべきではないか。』という。たしかに市民は数年に一度の選挙に参加できる程度の民主主義しか保持していない。

しかし、いまの被災地では市民が主権者として”立法権のみではなく、行政権”にも公式に関われることが必用だと教えてくれている。

そんなこんなで、菅さんは政治世界では一見すると常識外れだが、根底には思想があるという結論にいたるのである。
 

菅直人は永田町では”常識外れ”の首相で終わりそうだが、考えてみれば、彼は永田町の育ちが長くなったが”永田町生まれ”ではなかった。

さりとて世の中がもて囃すほどの”市民活動家”ではないと、予てからイワン・アサノヴィッチは思っていた。しかし、権力欲渦巻く”永田町生まれ”でなかったことだけは幸いしている。
 

 折しもジャリタレの島田紳助が25日、暴力団との関係が原因で芸能界を引退したが、記者会見では『自分なりの”美学”を通させてください。』なんてことを勝手に喋っていった。いまの世、「地位とカネ=高給」によって多くの人間が堕落させられている。
 

 モトイ。しかし、こうやって常識外れの菅直人の首相引退劇を見てみると、ジャリタレの引退などとは違って、なんとなく”美学”らしきものが感じられる。好きではなかった菅直人であっただけに、美学もこういう時にはひとしおのものとなるみたいだ。
 

 最後になるが、菅直人は永田町ひいては政治世界の中枢から「政治業界の常識」を破る”パイオニア”になるのかも知れない。


福島の子たち、国に直訴

2011-08-22 19:07:52 | 日記・エッセイ・コラム

 8月17日、福島の子たちが東京・永田町の衆院第一議員会館で政府の原子力災害対策本部や文部科学省の担当者に会って、子ども達の今の思いを伝えた。
 

テレビのWS番組でコメンテーターがその様子をVTRで見ながら感想を述べていた。
ご覧になった方もおられると思うが、子どもたちの言葉を2~3紹介しよう。

『学校の友だちと一緒に避難できるよう、真剣に考えて下さい。転校はとても悲しかった。』
『わたしは普通の子どもを生めますか?』
『私は何歳まで生きられますか?』

こんな言葉を聞いていて、目頭を熱くしたのは4歳になる孫娘を持つイワン・アサノヴィッチひとりではなかったであろう。

対応する各省のキャリアの言葉は『検討させて貰います。』『最大限努力いたします。』と言う紋切り調の、いつも何処かで聞かされるアノ役所言葉である。

WS番組に出演していた歌手・俳優のピーターが鋭いコメントを発した。
『小さな子どもたちに、”優秀な”キャリアがアンナ言葉しか言えないのか!あれは回答なんかではなく官僚言葉を述べたに過ぎない。』とやや憤り気味のコメントを述べた。
 

イワン・アサノヴィッチはピーターの「官僚言葉」という語句にハッとした。

イワン・アサノヴィッチは常々、文語調の言葉を排し口語調で議論・会話をすべきと、街の議員友達や市民運動をしている友達に言っているからである。

県庁で役人を40年やってきたイワン・アサノヴィッチは、役所の形式的で抽象的な文語調文書に現役時代に懐疑的なものを覚えていたからである。

だから、わが街の議会では「議会基本条例」を制定し、市民に分かりやすい口語調会話で議論してくれと頼んでいる。文語調会話では市議会の傍聴をしていても「慎重に対応します」だとか「参考・検討させて頂く」だとか「最大限努力いたします」などと言う言葉が飛び交い、具体的には少しも理解できないからである。

そんな「官僚言葉」の回答に満足している議員も議員であろう。これでは議員数削減論や議会無用論(名古屋市の河村市長の動き)が一方で出てくるのも当然である。

拙ブログでも記述したが、議会は魚河岸のセリ然として、事前の八百長的な「協議・打ち合わせ」なども無く、”優秀な価格=政策”を提示した者が勝者になると言う当たり前の議論場となるべきである。

執行部にも反問権を導入し、一問一答方式等というトボケ・スリヌケ・ハッタリ答弁などの混入する現スタイルを排し、双方向あるいは議員間の熱烈な討論会話が飛び交う場とすべきである。

執行部の反問権導入で困るのは、長期的には執行部であり議員ではない。しかし、職員も鍛えられることによって、最終的には議会改革が市民の幸福に繋がることは明らかである。
 

終了後の福島の子どもたちの感想は『答えが全然ちがう。』であり『ちゃんと質問の内容を聞いていない。』であった。

役所と議会から”今いちばん遅れている”「官僚言葉=官僚語」を排除したいものである。


猛暑のイワン・アサノヴィッチ農園

2011-08-18 19:36:36 | 農業

 連日、猛暑が続いて居ます。
今日も市役所の防災無線は「熱中症厳重警戒警報」を朝から放送しています。
そんな中をイワン・アサノヴィッチは雄々しくも(笑)農園に出かけます。四街道市は千葉県内でも内陸に位置しているので、夏の日中の温度はかなり高くなります。
畑は午前中だと言うのに既に気温は37℃をさしています。(トホホ)
夏まっ盛りの農園では、夏野菜のナス・キュウリ・ミニトマト・オクラ・モロヘイヤが取れています。大体は我が家で消化しますが、時に取れすぎてご近所の方や、水を貰っている製作所の方にも差し上げています。お返しにという訳でもないのでしょうが、製作所のご夫婦からは『いつも新鮮でおいしいよ!ありがとう。』と言って頂き、 冷たい飲み物を頂いたりしています。

           Photo  オクラ

熱中症が心配なので、一応は「冷えピタ首巻き=アイスバック」をして行きますが、効果は抜群で炎天下でも十分に働けます。(分かっています!歳なんだから自信過剰になってはいけないヨ。の声が聞こえてきそうです。)
関東地方の猛暑日は8月5日から続いて居ます。イワン・アサノヴィッチは畑の時間帯は正午ぐらいまでと決めていますが、雲の出具合や風の吹き具合によっては13時を過ぎることも珍しくありません。
雨もなく、連続干天日数も忘れてしまうぐらいに続いています。こんな時期は灌水・水やりが大切です。多くの夏野菜は多量の水を必用とする作物だからです。たかだか100坪の農園ですが、10リットルのポリ缶で5回ほどまいても足りません。
草取りが一段落したと思ったら今度は水やりに追われる毎日です。

           Photo_2  アイスバック順調

           Cimg4190  昼前で37℃(日陰気温)