イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

クロマイ・稲刈り・縄文人

2007-11-26 00:01:28 | 農業

Cimg1557Cimg1552  季節はずれの(10月28日)稲刈りをした。

古代米(クロマイ)と言われている種類のもので濃い紫色をしていて穂は細い。切り株の芯も紫色(写真)である。

稲の細胞に含まれる珪酸の固まり(プラント・オパール)の有無で稲の存在が確かめられるようになり、日本にはの6000年前(縄文前期)から稲が存在していたそうだ。(考古学から見た日本人:大塚初重著)

縄文時代にすでに稲があったとは驚かされる。しかし、ワクワクさせられる。

今日はそのクロマイの収穫である。農地整備や営農技術はなかったから生産性は極めて低くかったといわれている。NPOのリーダーの小林さんとそんな話しをしながら稲刈りを始めた。

天気は稲刈り日和、無心に稲の株を刈り取る。単調で根気が要る。ストレスの多い現代人は暫し縄文人になった気持ちで作業を続ける。気持ちが和らいでくる。

その時『アッ』とリーダーの声。鎌で指を切ってしまったのである。『ここは縄文時代だから、生産性が悪い、働けなくなった人は喰うべからずだからね!』と厳しい冗談が飛ぶ。

『イヤア、分け前が貰えないとこの冬は飢え死にしちゃうから、無理して働きますよ。』とリーダーから冗談の返事。

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多分、心優しい縄文人は相互扶助の精神で、ケガをして働けなくなった仲間を助けたに違いない。仲間を飢え死になんかさせるような、忌まわしい”格差社会”などではなかった筈だ。                                                                             

精神的にはいまよりもズッと豊かだったような気がする 。


やっぱりブレたか、小沢一郎(民主党首)!

2007-11-08 23:18:55 | 国際・政治

 11月2日、自民党の福田首相と民主党代表の小沢一郎は党首会談をした。

自民党は、衆参のネジレ状態に苦慮しており、テロ特措法も11月1日で期限切れとなり、政府・与党もよもやの事態に困憊気味である。

密室状態の党首会談では「大連立」が話し合われ、民主党役員会では拒否したが、党に持ち帰った小沢党首は”プッツン”して3日に辞職願いを提出。

4日は民主党あげての慰留騒ぎ。5日には辞職を撤回し小沢続投の記者会見。

何とも目まぐるしい事態である。

「民主党政権」も次の総選挙で視野に入った段階で、またも”壊し屋、一郎”の再三にわたる登場でありウンザリである。

しかし、なぜ小沢は訳の分からない行動をとったのか、多くのメデイア・評論家・学者や政治家は発信をしていない。

こんな中で、ひとり亀井静香国民新党代表代行だけは的を射た発言をしている。

曰く、『反米のレッテルを貼られたくない恐怖心が小沢に働いたからだ。』(11月6日付:赤旗報道)と。

以前から、8月8日のシーファー駐日米大使との会談で小沢が遅刻し、シ大使を待たせた様子の全てをメデイアに晒したことへの批判は親米的な評論家などから出されていた。

G・カーテイス(米コロンビア大教授)はテロ特措法に最後まで民主党が反対出来るかどうか試金石だ、と参院選直後に警告めいた講演をしている。

アメリカ相手では小沢もブレるというものだ。


「オレ流」、落合監督はベスト管理職者

2007-11-03 23:53:00 | スポーツ

10279_s   先のプロ野球日本シリーズで中日ドラゴンズを53年ぶりの日本1に仕立てた監督は落合博満(54歳)である。

優勝監督インタビューが始まり、ピッチャーの山井が完全試合と同等の働きをしたことに振れ、『山井があそこまで頑張るとは予想しなかった。』と褒め讃えた。

TV社の記者は『そんな山井選手に、どんな一言を掛けてあげるのですか?』と質問した。すかさず落合は『いや、山井だけじゃなく出場した選手の全員に(労をねぎらう)言葉を掛けます。』と応えた。

正解である。良く言われるように、野球はチームプレイである。バックの野手が好守備を見せ、打撃が援護したときにピッチャーは快調に投げられるのである。反対にピッチャーひとりが活躍しても勝利出来るものではない。

落合が中日の監督に就任して早々の春のことである。恒例の春期キャンプの開始に当たり練習メニューを選手に配布したのであるが、ベテラン選手には配布しなかったのだ。

スポーツ記者にその理由を訊かれた際の落合の応えは、『ベテランは自分のすべきことを識っているから、いちいちメニューなんか渡さない。』と言い放ったのである。

選手(部下)を信頼しているのである。そして、選手(部下)を信頼する力量・度量を持っているのである。

グランドでは大将として敵チームと対峙し、采配をふるう。そして、内にあっては部下を信頼し公平に処遇する。

現下の企業や官庁の管理職者に落合監督の爪のアカでも煎じて飲ませて上げたいものである。

残念ながら、我社(某女性社長のいる某自治体)の管理職者の殆どは、社長には面従腹背と保身、部下にはハコスミの指示に明け暮れ依怙贔屓、部下を信頼する度胸もない者が殆どである。部下も県民も泣いている。