日経3月1日付け(nbonline@nikkeibp.co.jp;)でマクドナルド会長の原田泳幸が大いに気を吐いていた。それによれば
『規制緩和によって世界進出を図ろうなどという考え方は甘いでしょう。それは経済成長を促すための、「one of them」でしかない。それよりも、新しいビジネスモデルを根底から作り直すことが重要なのです。』と言うのである。
アベノミクス流行りの昨今、堰を切ったように経済関係者が騒ぎ立てている「規制緩和」に敢然と異を唱えているところは流石と思った。
『付加価値の高い商品を作ることができる点にあるのではないか、成長戦略で求められるのは、イノベーションリーダーシップです。「夢物語」と言われるところに、イノベーションは起こるんです。』と続ける。
イワン・アサノヴィッチもこの辺までの原田の発言には孫正義以外にも日本の経済界には人材が居たものと感心仕掛けたのである。
ところがである、自社製品の値上げに関しての発言辺りから妙におかしくなってくる。原田は『消費税の増税前に早く値上げをして、増税時には価格を一切変更しない。
そうすれば消費者は安心しますから…それくらいの知恵は経営者として当然のこと』と臆面も無く喋るのである。
それは「経営者の知恵」などではなかろう!“朝三暮四”という姑息な「猿の浅知恵」と言うものでしかない。
続けて、ローソン・ヨーカ堂・ファミマの勇気ある賃上げ宣言を受けてマクドナルドは如何にと言う局面の中で原田の発言は以下のとおりつづく。
『企業が収益を得たから給与が上がる。これが常識的な流れでしょう。マクロ経済が回り始めてもいないのに、賃金だけ上げる理由はどこにもないんです。』と、甚だ…至ってその辺の凡人社長だったら誰でも言いそうなことを言っている。
共産党は予てより国会で、企業の内部留保の僅か1%を放出するだけで全従業員の月収が10,000円引き上げられると主張していた。
因みに、しんぶん赤旗の報道によればトヨタ・キヤノンは0.2%の取り崩し、武田薬品に至ってはたかだか0.05%の取り崩しで1万円のベアーが可能だと言う。
『賃金だけ上げる理由はどこにもない。』とする原田は一体全体に何処を向いて喋っているのか、原田の折角の見識のほどを疑いたくなる。
結局はマクドナルドのアメリカフランチャイズの鼻息を窺いながら、日本人から利益は上げるけれど日本人従業員への賃上げはしませんと言っているに過ぎない。
残念ながらこれが日本経済の底流に流れる資本家たちの本音と実態なのである。消費者はより賢く、国会論議に耳を傾ける企業や企業家を育てることではなかろうか。
イワン・アサノヴィッチでさへ最愛の孫のためには、お小遣いの1%以上を放出してプリキュアグッズを買って上げている。(笑い)<o:p></o:p>
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先日、茨城に旅行をして岡倉天心記念美術館に行って来ました。天心はフエノロサと知り合い、日本の美術の素晴らしさを識らされます。そして日本美術を世界に向けて広めようとします。100年以上前にグローバル化に尽力した人物がいたのです。昨今いわれている「グローバル化」はアメリカスタンダードに従属するだけの至って卑屈なグローバル化ですね。
日本を愛さずに、ただただアメリカ従属。結局アメリカ資本に搾取されるだけの「グローバル化」になっているだけなのですね。