イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

どうした!スパモニ・三反園訓

2010-05-23 15:22:57 | 国際・政治

 TV朝日の番組、「スーパーモーニング:5月17日放送」で異変が起きた。

コーナー番組の「永田町トリビア:担当者はジャーナリストの三反園訓」でいきなり朝鮮戦争やマッカーサー司令官、ダレス元米国務長官などが登場した。

いつもの番組の狙いは永田町のトリビアな事柄を前線記者の経験を踏まえた軽い情報話コーナーなのである。一般国民が知らないままに過ぎて来たことではあるが、永田町界隈独特の”常識”などを興味深く紹介・解説する番組である。

ところがこの日は吉田茂元首相や安保・防衛・自衛隊の言葉も飛び出し番組内容の中では重要な位置を占めた。
 

要は時に安保肯定論者から出される「安保のお陰論」なのである。日本は日米安保条約があったお陰で、米軍庇護のもと再軍備をしないで経済成長に専念できた。その(安保)お陰で経済の豊かな国になれたと言う「安保条約=米軍基地、肯定論」なのである。
 

普段の当番組の出演者の言辞や近年のリベラルな放送内容からすれば、異変とも思える保守的で右傾化した内容であった。それも、いつもシャープに政府の常識を国民目線感覚で切ると言う適格な批判力のある、ジャーナリストの三反園訓が担当したから尚のことである。
 

放送は沖縄普天間基地移設問題に照準を合わせたタイミングであり、明らかに”沖縄海兵隊抑止力”論を側面援助するものであった。

以前は自民党筋からの圧力でこういう異変がしばしば放送局に起きた。今回は時あたかも普天間基地移設先決定リミットの5月末という時期を考慮すると、意外にも民主党筋からの圧力かも知れない。財界・政府・政権党の権力による卑劣なマスコミによる世論誘導であり、言論界への弾圧である。

 ”偏向”番組に携わった三反園自身も他の出演者(赤江珠緒アナなど)と同様にバツの悪そうな顔をしていたのが印象的であった。ナビゲーター役の老練な鳥越俊太郎は、ひとり異議を唱える意思表示をしていた。

いまさら権力に媚びる気はないと言うことであろうが、言論の自由擁護という貴重な行動の一歩である。それもまた印象的なシーンではあった。


悲しきかな”防風ネット”

2010-05-08 23:26:47 | 農業

 いよいよ我が農園にも畑のシーズンが到来した。農園は市街地郊外の平坦地に位置するため強い風が通り抜ける。風は幼苗や定植直後の苗には害となる。

隣地の畑作人Yに快く了解して貰って防風ネットを南側に張った。

1本590円の鉄パイプを20本使い、その他ネットや付属材料費を計算すると軽く1万円以上掛かっている。年金生活者が趣味の範囲で畑作を楽しんでいると思っているイワン・アサノヴィッチのカミサンは幸いにもI・T音痴でる。

西側隣地の畑作人O氏は19年来の付き合いで、営農のウデはもはやプロ級である。O氏は『良い作物を作りたかったら、カネと身体と頭を使わないとダメ』とつねづね言っている。

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実際のところイワン・アサノヴィッチも、よりよい作物を作りたい、カミサンに自慢できる作物を作りたい、隣近所の畑作人を唸らせるような作物を作りたいと思っている。良く言えば向上心だが半ば欲や見栄みたいなものが混じっているのも事実である。

これから夏に向かって南風が強くなる、台風や暴風雨も吹き荒れる季節となる。ともあれ良い野菜を作るためには防風ネットは必要不可欠の施設である。

防風ネットを張り終わって一服していると、隣人のY氏がやって来た。『こうやって防風ネットで区画がハッキリすると落ち着きますね。』と言う。

…彼も卒サラ人間。一生を半ば”社畜”の如く会社に囲い込まれ、ローンで購入した建て売り住宅は垣根やブロック塀で隣同士にバリアを設けることによって”安心”させられてきた人生なのだ。

緑と開放的な土地が拡がる畑に来てまでバリアがないと安心できないようである。悲しきかな”防風ネット”。


野中広務氏(元官房長官)の勇気

2010-05-05 10:42:19 | 国際・政治

 小渕内閣時代の官房長官だった野中広務氏が「官房機密費」の内容を暴露した。(朝日新聞 5月1日付け)

84歳になったいま、あの世に行く前に、月あたり7,000万円という国民の貴重な税金だから、この際にきちんと使い道を議論した方が良いと思い敢えて公表したとのこと。そして氏は機密費自体をなくした方が良いと提案している。

「官房機密費」は首相(毎月1,000万円)を始めとして国対委員長・参院幹事長・一部野党議員・評論家らに渡されたそうだ。そして驚くことにある評論家からは自宅の新築祝いに3,000万円を無心されて渡したそうだ。その他の評論家にも定例的に渡っていたそうだ。しかし、田原総一郎には断られたとのこと。

”既得権の前例踏襲化”で罪悪感が麻痺した現象なのだろう。自民長期独裁政権の弊害の典型的産物である。

いくらあの世に行く間際だからと言って、逆恨みされることを承知で公表に踏み切った野中広務氏の勇気に敬意を評するものである。

イワン・アサノヴィッチも30年前に某県庁で、既得権みたいに踏襲化された業者との飲食・接待を辞退する運動に取り組んだ事があった。伏魔殿化した密室県庁の中にあっては、主として管理職連中から逆恨みされたものである。

公共工事の起工時・竣工時(実は名目を付けて随時であった。)に業者と宴席を共にする行為は「神聖な行為だ」と宣(のたま)う管理職者もいた。そんな管理職者からは逆恨みの挙げ句にパワハラや人事上の差別も受けた。

イワン・アサノヴィッチは間接的に”御用学者”や”タレント学者”にも渡っていただろうと推測する。政権交代を挟んで自民党政府を批判しなかった「学者」や「評論家」が面白いことに今は盛んに民主党政府を批判している。

もう「官房機密費」が貰えないからの腹立ち紛れの批判・評論と受け取っても間違いではないだろう。畢竟、御用学者・御用評論家のさもしい姿である。


鳥越俊太郎、吼える

2010-05-03 14:42:19 | 国際・政治

 鳥越俊太郎が『オバマ政権は普天間基地の移設先を自分で探すべきだ。』と吼えた。(4月26日:テレ朝・スーパーモーニング) 全く同感である。

戦後の自民党長期独裁政権は日米安保の固い絆などというくすぐったい事を長いあいだ言っていたが、その実は「米国世界戦略用基地提供条約」という中味を隠し続けていた。その特徴は不平等・対米従属・売国的・反共宣伝付きと言う至ってお粗末なものであった。

鳩山首相は「対等の日米関係」を標榜し「駐留なき安保」まで歩を進めた発言をしていた。イワン・アサノヴィッチは保守の中にもこれほど清新的なことを言う人間がいたのかと驚かされた。

ところが岡田外相や北澤防相はゲーリー国務次官補らに怒鳴られ、空くんでしまい出足から躓きぱなしという情けなさである。

二人は2階に上った鳩山首相の梯子を撤去してしまったのである。鳩山には子分を怒鳴って梯子を元どおり設置させる指導力がないのである。

同番組の中で、保守系の評論家が中国艦船が東シナ海を回遊している脅威論をぶっていたが、鳥越はすかさず『普天間の海兵隊はアフガンに行っていて日本の防衛のための駐留をしている訳ではない。』と反論したのも良い。

昔から今なを、御用学者や御用評論家は「ソ連脅威論」「中共脅威論」「北朝鮮脅威論」を無垢な国民に対してアジッている。

前の参院本会議で自民党の川口元法相がそんな古典的反共主義ないしはアメリカのポチ的なスタンスで質問にたったから滑稽である。案の定、「安保のお陰論」を展開し、自力防衛で適地攻撃能力を持とうとすれば莫大なカネが掛かると述べる。

自己陶酔した川口婆さまは『アメリカの青年が日本のために血を流した』と珍述。朝鮮戦争しかり、ベトナム戦争・イラク・アフガン戦争で流された米兵青年の血は決して日本のためではなく、米国自身の世界戦略構想のもとで流された血なのである。

その間、日本は「思いやり予算」を始めとして様々な莫大な経済的負担をアメリカのために強いられてきた。

中曽根元首相がそんな日米の関係をペロッと喋ってしまったことがある。即ち、日本はアメリカのための「不沈空母」である発言だ。話しはことほど逆である。

戦後、米兵による性犯罪・暴行・ひき逃げで幾多の婦女子を始めとした”血”が流されたか、売国奴的な婆さま政治家にはきっと知る由もないのであろう。


myみー みー語録

2010-05-01 12:23:11 | 日記・エッセイ・コラム

 イワン・アサノヴィッチには2歳9ヶ月になる孫娘がいる。家族はみーとかみーたんとか呼んでいる。暫く前から片言であるが言葉を喋り始めている。

同年代の子と比べると遅めである。イワン・アサノヴィッチの妻は保育士であるが、みーの言葉の後れは個人差の範囲で問題のない後れだと言う。

イワン・アサノヴィッチもみーに教えた言葉が2~3ある。可愛い言葉と言えば「オオシサマ=お星さま」、「オイイキ=お絵かき」、変な覚え方をした言葉は「寒い=ヤバイ」などである。口や舌の機能が未発達のために仕方のないことであるそうだ。

福島県出身の嫁は方言なども交えた、なかなかの”造語”の名人である。そのことは少なからずみーの言葉の覚え方にも良い影響を与えていると思って見ている。

『みーたん、ちゃっぽ(=お風呂)に入るよ!』とか『お手々をアワワ(=石鹸)で洗おうね』とか『シャッシャ(=ふりかけ)を掛けてご飯を食べよう』などと聞いていても微笑ましくなる。

みーのパパは勤め人、「オシオト=お仕事」や「カアシャ=会社」などもある。「パンカイ=乾杯」や「イプロン=エプロン」「トーコロモシ=唐もろこし」などという舌足らずの言葉はみーに限らず幼児の定番であろうか。

ちょっとシモネタで「プルンプルン=おちんちん」。『じィじとパパはプルンプルンがあるね~。』と言うところを見ると入浴時にはきちんと男女差を観察しているようだ。

ひんしゅくモノは「ぱか!」であろうか。始めてイワン・アサノヴィッチの妻が聞いた時は『 I子(嫁の名前)が教えたんだね、きっと』と言って少し渋面を漂わせていた。

妻と二人でみーを預かった日のことである。イワン・アサノヴィッチの妻がみーのオムツを変えていた。

妻 『さあ、お尻がサッパリしたのね、キレイなオムツするからみーたん脚を開いてください。』
  すると、みーは脚を開きながら、『ぱか!』と元気の良い一語。

イワン・アサノヴィッチは傍らで見ていて、妻の渋面とみーの無邪気との対比に、内心は大笑いであった。その後なん回おもい出しても笑ってしまう。