イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

都知事・石原慎太郎の狡猾

2011-06-24 01:53:08 | 社会・経済

  先週、とつじょ都知事の石原はJR東日本社長を呼びつけ『なんで大震災発生の夜、駅に居た帰宅避難者を閉め出したのだ。』と一喝している。

それもちゃんと音声をマスコミに拾わせている。マスコミのカメラの前でJR社長は平身低頭するばかりであった。

これが石原の狡猾と知るのは23日の今日であった。3月11日の大震災の東京は通勤電車がほぼ全面的にストップしてしまった。夕方から、帰宅する勤労者は都内の各駅であふれかえり、運転再開の見通しがたたないJR各駅ではシャッターが下ろされてしまった。

大混乱で携帯電話も全く通じなくなってしまった人々は不安になり、やがて徒歩帰宅の大集団が出来上がった。ざっと10万人が寒い3月初旬の夜を飲食・トイレ不十分の中を歩かされたのである。

長男もその一人であり、帰宅時間は深夜3時過ぎとなり、その嫁は娘を保育所に迎えに行くのに普段は30~40分のところを、道路渋滞で5時間半掛けて迎えに行ったのである。

震災後、100日も経ってから、なに故に都知事がJR社長を叱ったのか不思議であった。というよりは何で今頃になって、もっともらしく、石原がわざわざマスコミのカメラの前でパフォーマンスを演ずるのかハラが立った。

今日(23日)、石原は東京オリンピック招致のために体協の選手たちから陳情を受けて『震災復興に向けてオリンピック開催という、明るい材料を提供する』旨の記者会見をした。

そもそもこの陳情も”やらせ”臭いのであるが、「震災復興のため」というキーワードを使うに当たって石原は帰宅難民を放置していたという失態に気付いたのである。

従って慌ててJR社長を呼びつけたのであろうことは容易に想像がつく。イワン・アサノヴィッチは最近、わが街のジャーナリスト(メルマガ:田中良太の目覚まし時計)から”マスコミの裏技”なるものを学んでいる。

当然のことながら狡猾な都知事の石原も、同様に学んでおらばこそ今日のオリンピック招致記者会見の露払いに、先週のJR社長抗議会見だったのである。

JR社長とマスコミは狡猾な石原に旨い具合に利用されただけのことだったのある。尤も、マスコミ各社は石原のパフォーマンスを見抜いていたと思われるから同罪の共犯者になるのだろう。

余談になるが、大震災以降というもの旧態依然のマスコミの堕落が識者から指摘されるようになってきた。

『イワン・アサノヴィッチ、素人がマスコミの裏技を妄(みだ)りに推慮してはいけない。生兵法はケガの元だよ。』と、わが街のジャーナリスト(メルマガ:田中良太の目覚まし時計)に怒られるかも知れないので、この辺にしておく。(笑)


菅直人、辞めるなら脱原発宣言だけは完遂せよ!

2011-06-22 01:47:57 | 国際・政治

 自民党ほどではないが、民主党はあまり好きでない政党である。菅首相も小沢一郎ほどではないが好きでない人間だ。

しかし、イワン・アサノヴィッチは菅首相が辞めないで、ただ一つだけやり切って欲しいと思っていることがある。それは他の人間では、適いそうもない脱原発政策の方向性を決めることである。

菅直人が市民派宰相とは決して思わないが、考えてみれば反権力の一角に居たことは事実だ。

長期自民党独裁政権は取りも直さず「アメリカのポチ(哲学者 鶴見俊輔ほか)」であり、「財界の男メカケ(放送作家 青島幸男)」であった。「政官財癒着」「対米従属」政治の結果が今回の福島第一原発事故の体たらくである。

ここに楔(くさび)を打ち込める人間は菅直人か自民党の河野太郎ぐらいなものであろう。

朝日新聞(H23年6月19日付け、朝刊)の「読者の声」の投書欄に「菅首相は、脱原発宣言を花道に辞任せよ。71歳の男性」という記事があり共感した。

国会で不信任案を大差で否決して以降というものの、菅首相は鳩山由紀夫にペテン師と言われ、山本一太自民党代議士からは最低の首相だと国会で罵倒されている。好きではない菅首相だからそれはそれで聞いていて面白い。

反小沢で結束していた岡田克也幹事長や仙石官房副長官からも既に『首相が辞めないなら、我々が辞める』と引導を渡されてしまった。

ここ一両日が「首相辞任時期」の表明の頃合いだろうと、これまたダレ切ったマスコミとコラボの世論捏造報道だ。次期首班に野田財務省らの名前も挙がっているが、一方で一般国民からは「マスコミが作り上げた首相はゴメンだ!」という声も上がっている。

わが街のジャーナリスト(田中良太の目覚まし時計gebata@nifty.com) は、安全点検を終えた他の原発は、運転再開を認めるとした海江田経産相の声明を追認した首相声明に菅の敗北が在ると断じた。

しかし、それは安全点検作業の完了を確認したことでしかなく、必ずしも今後も原発政策を推進して行くと言う「全面的肯定」ではないように思える。

菅のことだから何らかの策を弄するにちがいないと思えるのである。好きでない菅首相ではあるが、この際は長らくの日本政治の悪弊に決別するための総理続投を応援したい。

脱原発政策はアメリカと財界資本のクビキを取り除く喫緊かつ永久的に必用な重要政策である。

未曾有の大震災を契機にして、われわれ日本人は透明性ある開かれた民主主義政治と正直者がバカをみない公正な経済活動が展開されることを希求するものである。


期待!「原発事故調査検証委員会」初会合

2011-06-08 20:52:58 | 国際・政治

 東電福島第一原発事故をめぐる政府の事故調査・検証委員会(委員長・畑村洋太郎東大名誉教授)が七日、初会合を開いた。

朝日新聞(H23年6月8日付け、朝刊面)によれば、「失敗学」を提唱する畑村委員長のほか、航空事故などに詳しい作家の柳田邦男氏、科学史が専門で、原子力を批判的に論評してきた吉岡斉九州大副学長、福島県川俣町長の古川道朗らの総勢10人のメンバーで構成される。
 

畑村委員長は「原子力はエネルギー密度が高くて危険。安全だと 扱われてきたことは間違いだった」とし、利害に左右されず、自らの考えで検証作業を進める決意を表明、また柳田委員は「政治、行政、企業すべての分野でどう意思決定されたかを明らかにする必要があり、30年、40年とさかのぼらなければならない」と、幅広い調査を訴えた。
 

菅首相は自らを”被告人”とし、一見すると謙虚な言葉を口にした上で、検証委に「過去の原子力行政の見直し」という重い任務も課した。
 

電力会社と行政当局が密接にからむ「原子力村」にメスを入れるとともに、自民党政権下の原子力政策の問題点を突くと言うわけである。

民主党政権との違いを浮き彫りにする狙いが見え隠れするといわれるが、「原子力にメス」を入れるとなれば否応なく自民党長期独裁政権下の「政官財癒着」・日米「核密約」外交の姿の全貌が明らかにならざるを得ない。

ウミを出し切ることの方が肝要である。朝日新聞が”政局”話に結び付けて論評していることの方がオカシイ。

委員会の初会合は大震災を契機にした、旧弊日本からの変質・変化の具体的な現れとみたい。柳田邦男氏・吉岡斉氏など新生日本への見識を、既に持たれた方たちの活躍に期待するものである。

責任追及は目的としないとしているが、責任の所在は30年・40年と遡って明確にされてくるものと思われる。

責任追及は目的としないながらも、 日米の「核密約」外交と自民党政権下の「政官財癒着」の実態を30年・40年と遡って明確にすることによって、かえって日本が国際的な尊敬を受ける”民主主義国・日本”誕生の第一歩としたいものである。


ジャガイモの芽掻きのミステリー

2011-06-05 18:18:18 | 農業

 ジャガイモの芽掻きをしました。

ジャガイモは普通は、一個の種イモから5~6本の苗芽が出ます。苗芽が15~20cmぐらいの高さになりましたら、「芽掻き」をした方が良いのです。

大体2本仕立てと言って3~4本の苗芽は引っこ抜いてしまいます。気を付けないと地中で本体の種芋も一緒に動かしてしまったり抜いてしまうことがあります。

左手を拡げて地面に当て、指の間に引き抜く苗芽を挟み、右手で一瞬にして抜くのです。ゆっくり抜くのはダメで本体も一緒に抜けてしまいます。

そうは言っても地中では種芋と残さなくてはならない苗芽に少なからずの衝撃を与えていることは事実です。

ネギやサツマイモ、ナスやトマトなども少し育ってから、苗を所定の株間に移植して本仕立てに育てて行きます。

定植と当たり前に言いますが、定植後は必ずと言ってもいいほど、勢いがなくなり萎えて生育が乱れます。その後は活着しますが、ときには定植に失敗してそのまま枯れたりしてしまいます。

ジャガイモの芽掻きは必ずしも定植と同一ではありませんが、生育的には既に立派に育っている苗芽を敢えて引き抜く訳ですから定植と同様の影響が在るはずです。

しかし、不思議なことに芽掻きが終わっても、残っている二本の苗芽はしゃんとして立っていて萎えたりはしません。

イワン・アサノヴィッチも畑作業の年数だけは20年になり、幾多の定植・芽掻きをしてきましたが、ジャガイモだけは他の作物とは違うようです。

『いやあ、それはイワン・アサノヴィッチの芽掻きの手際が良いからですよ。』とお褒めの言葉を頂けるのは嬉しいのですが、褒められて浮かれている場合ではないようです。(えっ?誰も褒めたりなんかしていない…。)

ジャガイモには他の野菜作物と違った独特の生命力が在るのだろうと思われます。

芽掻きのあと、後ろを振り返り、萎えることなくしゃんとしているジャガイモの立ち姿を見るとミステリアスな気分になります。

               H235


バカだと思っていたが、松木謙公えらい!

2011-06-03 13:27:36 | 国際・政治

 2日、国会は菅直人首相の不信任案の採決が行われた。結果は当初の下馬評とは大きく違い、141票差で否決された。

勿論、政界のことゆえ水面下の駆け引き・公式会談が採決直前まで行われた結果である。
 

大差否決を受けて決議案提出の自・公にも、当てが外れたことへの内部問題が起きそうな状況である。下馬評では与党・民主党の造反議員が85人ぐらいは出るだろうから可決されるかも知れないとされていた。

前日まで小沢・鳩山派の造反が確実視されていたのである。しかし土壇場のボス交(早期の首相辞任)で鳩山派が態度豹変し、小沢派が総崩れとなったのである。
 

採決には小沢はいつものことながら雲隠れ(欠席)戦術。数十人の子分も同調して欠席。小沢は今回のみならず、いつも正面の敵と対峙はしない。

日本政治の敵は本当は財界とアメリカであることを、小沢は知りつつ対峙せず、婉曲的な方法を、例えば中国に大デレゲーションを送り込んでアメリカを牽制したりだ。

今回も仕掛け人の一人でありながら堂々と国会の場で賛成票を投じてはいない。
 

ただ一人、あの小沢一郎の側近中の側近である松木謙公が堂々と不信任票を投じたのである。民主党からの除籍処分を覚悟してのことである。国会議員としては実務的に相当不利にこれからはなるはずだ。バカだと思っていた松木謙公であるが、今回の行動は立派でありエライ!。

パフォーマンス好きの松木のいつものことだと言う向きもあろうが、自分が出来ないことを嗤ってはいけない。そんな向きには一度でも良いから、松木の行動を実践してみろと言う。

ただ、松木がバカだったのは…、肝っ玉のちいさい馬鹿な小澤一郎という小者を「親分」だと思って信じていたところである。