イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

痛恨 またか!: 31年前 娘失った両親”規制緩和是正を” 

2016-02-20 14:53:11 | 国際・政治
 学生ら15人が亡くなった1月15日の軽井沢スキーバス転落事故から1カ月が経ちました。31年前にも学生ら25人が死亡した同様の悲劇がありました。             
日本福祉大学(愛知県美浜町)スキーバス転落事故です。この事故で、長女結可(ゆか)さん=当時(19)=を亡くした山形弘喜さん(75)、孝子さん(75)夫妻は「今度こそ規制緩和を抜本的に改めてほしい」と力を込めます。
 以下、しんぶん赤旗(2016年2月16日)からの記事を基にしました。
 「同じ年代の子たちがまたか!」―軽井沢バス事故の一報に接した孝子さんの頭を真っ先に、この思いがよぎりました。「思い出したくないと思っても、同じような事故が何度も起きるんだよね」 「遺族には重い苦しみや悲しみが一生つきまとう。その親のつらい気持ちを思うと…。 しばらくは立ち上がれないでしょう。気の毒だ。許せないね」と声を落とします。
 31年前、知らせを受け、弘喜さんたちは現場に向かいました。棺に入った遺体はお寺の本堂に安置されていました。「遺体はみんな凍っていたね。泣き崩れるほかなかったですよ」と弘喜さん。孝子さんは憤ります。『悪いのは2000年の規制緩和でしょう。安かろう悪かろうで、どんどん(バス会社が)参入してくる。国はまったく教訓をいかしていない』
 2000年、自民、公明、保守政権と民主党の賛成により道路運送法が改悪され、貸し切りバス事業への参入規制が、免許制から「許可制」に緩和。貸し切りバス事業者は2倍に増え、激しい価格競争に突入しました。
 弘喜さんは「運転手が悪い、会社が悪いといったって一番悪いのは規制緩和をやった自公政権だ。60歳を過ぎた人を雇って安くあげようなんてとんでもない。遺族の親たちは40代でしょう。これから重い一生を背負うことになる」と訴えます。          

同日の東京新聞には「東北震災復興道路工事でゼネコンが談合」の記事が踊っていました。規制緩和をしても大企業には”競争原理”が働かず、莫大な税金が財界・資本に唯々諾々と流れて行くシステムは今も何ら変わらないのです。自民・公明政権の巧妙な「政策」ではなく「策略」なのでしょうか。

平和な時に見たかった・・・一本の木

2016-02-13 18:29:33 | 日記・エッセイ・コラム
 

 (写真はクリックすると拡大されます。)

 なにか物悲しい風景ですが、これは列車の窓から撮られた写真です。
単調に走り続ける列車が、突然パーっと開けた湖水面に差し掛かり、フト目を外に向けると明るく広がる景色が飛び込んできました。
そして、そんな景色の遥か向こうの奥に一本の木が小さく見えてきました。
季節は冬でしょうか、荒涼としたドイツ平原の寒々とした空気が伝わってきます。

実はこの写真は70年以上前の写真です。そしてカメラマンはユダヤ人だそうです。
ナチスに寄ってアウシュビッツ(現ポーランド南部)の収容所に強制連行されて行く時に撮影されたものです。謂わば絶望的な死の列車の窓からの写真だったのです。

ユダヤ人のカメラマンは、明日のない絶望的な旅の途中ではありましたが、急に開けた視界に入ってくる景色に、ひと時ですが気持ちが捉われ、そしてたった一本だけ立っている木に目が留まります。
職業柄でしょうか、思わずシャッターを切っていたのでしょう。
この木を平和な時に見たかった・・・。
カメラマンは心密かにそう思ったに違いありません。
この光景を見たら、ユダヤ人でなくとも、イワン・アサノヴイッチのみならず、世界中の誰もが間違いなくそう思うに違いありません。

駆けつけ警護 アベ首相の嘘と欺瞞

2016-02-04 14:46:40 | 国際・政治
 東京新聞1月6日付け報道によれば、アメリカの特殊部隊がアフガンで、アメリカの治安部隊を支援(駆けつけ警護)していて攻撃され三人が死傷したとある。

攻撃したのは反政府勢力のタリバンと思われるとのことだ。
米国防総省の発表によれば、6日の時点で戦闘はまだ続いており、救援のヘリコプター2機を派遣(駆けつけ警護)したが、銃撃を受けて一機は機体が損傷して離陸出来ない情況に陥ったとのこと。

昨年の11月に習志野市で孫崎享氏(元外務省情報局長)の講演会があった。
孫崎さんは安倍政権を批判する講演の中で、安倍首相の「嘘と詭弁」を具体的な政策を例示して強調した。
孫崎さんの講演は熱っぽさと快活さにみちていた。満員の聴衆は豊富な情報と氏の経験、緻密な分析力に基づいた話に聴き入っていた。

例えば、アベ政権がゴリ押しした「戦争法案」ひとつ執っても、アベ首相は『朝鮮半島有事の際に引き上げて来る邦人を乗せたアメリカの艦船を自衛隊機が駆けつけ警護する事は当然の義務だから「戦争法案」が必要だ。』
と、シャーシャーと国会の場で言ってのけた。これもアベ首相常習の大嘘だった。

アメリカの艦船は軍事目的で行動するのである。
民間人の避難のために、船を動かすことはない。このことはアメリカ国防省も明確に述べている。孫崎さんは、HPページにもきちんと記載されていると言っている。
"孫崎享" <ch1332@nicovideo.jp>
専門家がちょっと調べれば直ぐに嘘と分かってしまうような事を、アベ首相は尤もらしく装い平気で国民に嘘をつくと言うのである。

嘘をついている人間は、それが真実で無いコトを識っている。だが、それが嵩じると自分の嘘に自分も自己催眠みたいに思い込み、やがて自身が騙され信じ込んでしまう。
”欺瞞”ってそんな心理状態なのでしょう。
それだけに厄介で且つ周囲も少なからずの影響を受ける。まして、マスコミや御用学者がダンマリを決め込んでしまえば国民は識る由もない。
首相の肩書きと権威・権力をアベは悪用している。