イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

初めてのタマネギ

2010-06-24 00:22:36 | 農業

 農夫(笑)イワン・アサノヴィッチは気を良くしている。

初めて作付けしたタマネギが良く獲れたからである。1ヶ月近く後れた定植をカバーするためにマルチング被覆をして越冬させたのである。

当然のことであるが畝には元肥の乾燥鶏糞と堆肥を鋤込んでおいた。心配は1ヶ月の遅れであったが、弱い苗は多少は枯れてしまった。

早生の中玉種は成りが少し悪かったが仕方ない。赤タマネギと大玉はほぼ予定どおりに獲れた。我ながら満足である。

          Photo_2 昨秋11月  

          Photo_4 今年5月

          Photo_5 6月収穫         

  一芝居打ちながらご近所に配った。心配しながらやっとの思いで収穫できましたなんて顔はしてはいけない。『いやあ!まぐれですよ』などと言う謙遜めいた言葉も使ってはいけない。

『こんな立派なものを頂いていいのですか?』と言う返礼が欲しいならば、まずは何喰わぬ顔をすることである。ニコニコしながら配っては行けない、『ま、こんなもので良ければ召し上がってください』と言うさり気ない調子が良いのである。

そうするとイワン・アサノヴィッチはいとも簡単にタマネギを作りおせ、惜しげもなく近所に配っているところをみると大豊作であったに違いないと錯覚するのである。

錯覚させること自体が目的ではない。目的はイワン・アサノヴィッチがそろそろプロの農家に肩を並べるところまで来たのではないか?と言う気持ちを持って貰うためなのである。(笑)

だから、ご近所の方にはイワン・アサノヴィッチというハンドルネームは決して教えられない。


キャンベル米国務次官補は沖縄に行け

2010-06-16 13:21:54 | 国際・政治

 明日17日、米国務次官補のキャンベルが日・韓を訪れる。

普天間基地と小沢一郎を道連れにして”心中”した鳩山の後に登場した菅政権誕生直後の時期である。キャンベルの訪日目的は菅と鳩山を褒めにやって来るのである。

この間の普天間基地をめぐる前政権の迷走を一番心配していたのは他でもないアメリカであった。辺野古移設がご破算になり、移設先がグアムにお鉢が回って来ることを恐れていた訳では決してない。否むしろ場合によってはアメリカはグアム移設も選択肢の中に入れて覚悟していたはずだ。

アメリカが最も恐れていたことは日本に米軍基地問題を契機に反米気運が生まれることを警戒していたはずだ。しかし、アメリカの思惑どおり沖縄の”抑止力”を振りかざして、基地なき安保を提唱していた鳩山を押さえ込むことが出来たのである。

鳩山の良心は後年になって、沖縄のみならず日本の対米従属外交全体の反省の弁をきっと語るはずだ。

それはさておき、アメリカにとって鳩山と菅の最大の功績はこの普天間基地問題を”国内問題”に矮小化したことである。

この間の北東アジアに関する問題を中長期的観点でリー・カンユー元シンガポール首相や冷泉彰彦らが、「日本は中国を含めた観点を取り入れた対米外交を進めるべき」と述べている。両氏ともアメリカに少し遠慮をしながらのことではあるが。

しかし、アメリカは日本を今後も忠実な”ポチ”として手なづけておきたいのである。しかし、中国の台頭はアメリカをこよなく心配させている。

反米・親中は最悪のシナリオであり、その意味では小沢一郎もいま一歩までアメリカに詰め寄ったのである。しかし小沢というより保守政権の限界である。

イワン・アサノヴィッチは反米ではない。日米・日中対等論者である。
さておき、キャンベルは菅の頭を撫でに来なくて良いから沖縄に行け!そして、言えるものなら今回の日米合意をアメリカは称賛していると言ってこい!


バネ指

2010-06-10 00:28:13 | 日記・エッセイ・コラム

 情けない話しだが「バネ指」を患ってしまった。
過日のことであるが旧いロッキングチェアーに腰掛けながらテレビを観ていた。ウトウトと居眠りをしてしまい、10分ぐらいして目を覚ました。左手の親指の付け根が痛むのである。

両手の指を組んで居眠りをしている間に右手の親指が左手の親指を圧迫していたのである。痛みを我慢して左手を開いたり閉じたりすると親指の付け根がカクンカクンと鳴りながら、バネ仕掛けのような動き方をするのである。

数日たっても痛みは治まらないので近所の整骨院に出かけた。同年配の院長が直ぐさま『バネ指ですね。』と言う。痛くなった経過を説明すると指を組んだまま寝てしまい親指を圧迫したからと言うのは単なる切っ掛けだと言うのである。体力が低下したにも拘わらず手指を酷使したからだと言うのである。

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考えてみれば昨年の春に定年退職してからは20年間続けている趣味の畑作に時間を費やすことが多くなった。鍬・鍬・万能は両の手に負担の掛かる作業である。加えて耕耘機の操作も両手に一番の負担が掛かる作業である。晴耕雨読三昧の生活に思わぬ落とし穴があったわけである。

イワン・アサノヴィッチには内臓疾患の経験は一切ないのであるが、こと外科手術となると7回に及ぶ。加えて水虫やら今回のバネ指である。我ながら感心する病歴である。

『畑を止めればこのバネ指も治るのだろうけれど、百姓は止められないですヨ』と院長に告げると『仕様がないよね、好きなことは止められないよね。』とニッと笑いながら好意的な返事である。

『完治するのに、3ヶ月ぐらいだね。』と軽い調子である。何にでもリスクは付きものであると言うことらしい。


”貧困”社長

2010-06-03 00:18:39 | 社会・経済

 リーマンショックから始まった金融不況は100年に1度の世界的な大不況を招来した。日本経済もデフレ不況となりその例外ではなかった。

そしてこの大不況は国民生活にも多大な被害をもたらしている。”小泉改革”という中途半端な経済政策は日本の社会に必要以上の格差を国民生活に持ち込んだ。

真面目に働いていても喰って行くのがやっとという、所謂ワーキングプアーを大量に生みだした。勤労者の3分の1が非正規の労働者だというから暗い気持ちになる。

イワン・アサノヴィッチは去年まで公務員として勤めていた。朝晩の電車や通勤経路ですれ違う勤め人の3人に1人が不安定な雇用を強いられている労働者だと思うと居たたまれない気持ちだった。

小泉構造改革に加えて”リーマン不況”であるから事態は深刻である。東京に流れ着いた野宿者の中にはトヨタ自動車を解雇された人が少なからず居ると言う。真面目に働いていても企業のリストラや病気などに拠って一挙に転落せざるを得ない”社会構造”になってしまったのである。

小泉改革は「格差はあって当然」と嘯(うそぶ)き、強く・悪賢い資本の側を支援した。そして野宿者にいかがわしいNPOが生活保護の手続きを取らせて、生活保護費をピンハネする”貧困ビジネス”が横行している。

「格差社会」は転落した労働者の骨までしゃぶるのである。「名ばかり店長」で悪名を馳せた、洋服のコナカや外食チエーン店に今度は日本海庄や(日本料理飲み屋チェーン店)が加わった。

朝日新聞(H22年5月25日付け、夕刊1面)によれば、4ヶ月平均100時間を超える時間外労働をさせて急死した男性社員(24歳)に対して、裁判では自己管理が悪いからとして企業責任を認めなかった。

しかし京都地裁は過労死と認め社長に賠償責任を判決した。こんな”貧困”社長が一流企業のトップに居ることが勤労者の困苦に輪を掛けている。

一流企業の社長さんはセレブでも構わないが、社会的責任が貧困では困る。