イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

ファーム初仕事

2008-01-22 10:24:57 | インポート

 フアームの新年の初仕事は消石灰すき混みのための耕耘である。

収穫の終わった畑の休養と元気回復のために、土の消毒と耕耘は冬場の大事な仕事である。

耕された土の奥深くに冬の寒気が入り込み酸素を供給し、線虫や腐廃物・害虫の卵などを殺すのである。

鋤・鍬・マンノウでの耕耘は、畑作17年目に入ったアサノヴィッチの体力ではきつくなって来た。、認めがたいことではあるが正直なところである。

必要な作業とは知りながらついつい遅れたり、おろぬいたりしてしまうことがある。そんな年は作物の生育が悪かったり病気になったりする。

Cimg1642『ああ、やっぱり自然は正直だ』と、反省と人智を超えた自然、即ち宇宙の生業(なりわい)に気付かされる。

大袈裟な!と思うむきもあるが、17年間の畑作経験の中で一番強く感じさせられたことはこの一点である。

ひょんなことで念願の耕耘機が手に入った。

福島県の婚姻親戚から中古品を貰ったのである。馬力も小さくそもそもプロは”管理機”と言って耕耘機扱いをしていない。

しかし、兼々業農家を目指すアサノヴィッチにとってはかねてより欲しかった1台であった。

始めて車を手に入れたあの心境と同じで、畑に出てエンジンを駆け、ロータリーの爪が土に食い込んで行く様を見ているとワクワクとしてくるのである。

誰もいない木枯らし吹く畑の上でアサノヴィッチと我が耕耘機はひとり(二人?)ご満悦である。省力化はザッと10分の1と言うところも頼もしく感動的だ。

友人が増えた感である。友人に相応しい名前を付けよう、”耕太郎”などというありふれた命名は嫌だ。


新我が家の正月

2008-01-14 01:03:39 | 日記・エッセイ・コラム

 1年前の正月に拙ブロ(2007年2月7日付け)でアサノヴィッチは長男の結婚を直前にした親の心境を少しセンチメンタルな気分で記述している。

3人の子どもは社会人になっている。男子二人は東京のアパートから戻って来て久しぶりに家族5人が揃ったことになる。

家族5人がゆっくりと揃うなどということはやはり正月の時ぐらいしかないのである。

1年前のその日、年末の慌ただしい日々を過ごしてきた子どもたちは家に帰って来るなり『メシと風呂』の後は家族との会話もそこそこに『明日は起こさないで』とい言って寝床に入ってしまった。

元旦の朝、良く晴れて陽が眩しい。新年という気分も手伝って見馴れた近所の風景も新鮮に見えてきたりする。

子どもたちは言葉どおり、新年の朝だというのに一向に起きてこようとはしない。

急に決まった長男の挙式は間近である。夏には孫が生まれる予定になっている。

『そうか!30年近く続いた家族5人の朝寝の正月も今年で最後か…』とアサノヴィッチは少しセンチな気分になったりしたものだった。

新我が家の正月も1月3日に家族全員が揃った。今年は長男の嫁と孫も一挙に加わっての正月である。

長男一家は暮れに嫁の実家に帰り昨夜、我が家の正月に合流したのである。

しかし、相変わらず朝寝の正月風景は1年前と同じである。

嫁と孫の小さな寝息がプラスされたことを除けば。


住民投票ものがたり

2008-01-02 15:28:01 | 社会・経済

 2007年猛暑の8月に、わが町で突如「住民投票直接請求」の運動が巻き起こった。

国のまちづくり整備事業の補助金を得て「地域交流センター建設」をせんとする市当局の策動に市民有志が”待った!”をかけることになったのある。

請求署名収集期間は1ヶ月間という規定で選管が署名簿を審査するという厳しいものである。

期間がないことと「地域交流センター建設」の是非を問うという課題は、直接請求運動の目標としては少し小さすぎるのではないかと思っていたが、健全野党に結集する9名の市議(政党レベルでは自民党から共産党に至るまでの5会派)と創価学会員市議も加わるという広範な組織は果敢にも活動を開始した。

お盆・帰省・夏休み・猛暑というハンデを背負いながら浄財とカンパで精力的な運動が展開された。

駅頭のマイクとチラシの宣伝 、遠隔地域や団地へのマイク作戦。幾重にも発行され、ポステイングされたビラ。

200人を超える受任者による署名収集のための個別訪問。

活動の内容は完璧で全国的に見ても例をみない整然とした強力な市民運動そのものだった。

住民投票を実現する会の内部でも5,000筆を超える署名が集まれば何とかいける、と踏んでいたが結果は驚異的にも10,000筆を超えた。

市民を信じ市民に依拠した運動の大きな成果である。

見逃してならないことは、決して”野合”などというものではなく、5会派+1の健全野党の団結・連帯がバックボーンとして存在したことである。

1万超えの署名数にも驚いたが、呉越同舟ではなく”呉越共闘”という会員の団結する姿に大いに感動した。

そして、この1万署名はやがて市議会中間派の市議とマスコミを大きく動かすことになって行くのである。