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鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

両国花火/ベニサン・ピット

2025-07-27 21:28:01 | 演劇・映画

曇りがちなれども、猛暑日。それでも昨日より、少しだけ涼しい?気もするけれど・・・。

 

昨日(26日)、テレビのニュースで、隅田川花火大会の映像が放送されていて、もう十何年も昔、両国迄、演劇を見に行った記憶がよみがえってきた。

7月の最終土曜日に花火大会が開催されるというのは、今も変わりがないらしい。

両国(・・・というか、森下)にあった劇場は、『ベニサン・ピット』という廃工場を劇場した・・・普通の演劇とは、一線を画すというか・・・よく言えば、意識高い系???で、悪く言えば・・・所謂、演劇は、芸術!みたいなお高く留まっている感じがしないでもない・・・そのわりには、設備は、最悪で(トイレの数とか)、椅子は、公園のベンチみたいな・・・2時間座っているのが苦痛になるような?そんな劇場だった。

それでも、猛暑の中、乗り換えが不便で、駅から遠い『ベニサン・ピット』に何度か通ったのは、観たい作品の上演があったからだった。

ベニサン・ピットで上演をしていた劇団が、『TPT(シアタープロジェクト東京)』で、ハコであるベニサン・ピットが無くなって、その後、演劇の上演は、続けているか、いないのか・・・演劇から離れて、もう10年以上経つので、その後はわからないのだけれども・・・。

フランスのジャン・コクトーの『双頭の鷲』、北欧のストリンドベリの『債鬼』やイプセンの『ヘッダ・ガーブラー』など・・・その当時(1990年後半~2010年代)には、他劇場では、上演されなかった作品群を、積極的に上演していた。

海外からの著名な若手演出家の招聘などもあって、既成の劇場とはちがう舞台設計が可能な空間(ようするに・・・まあ、何もない・・・というか・・・その分、なんでも作れる???)を提供する劇場ということで、チケットは、完売状態だったように思う。

・・・そんな劇場に、猛暑の中(或いは、酷寒の中・・・)通ったのだった。

通過範囲である山手線周辺の駅に近い劇場は、北関東から乗車する私にとって、ラクでよかったけれど、秋葉原から乗り換える総武線とか、都営新宿線を使うと、かなり面倒で、しかも、両国駅、森下駅から、徒歩だから、暑さ、寒さの中の苦行???でもあったが、作品群には、その苦行?を果たせる何かがあったような気がする。

それにつけても・・・あの日は、暑かったな。

気温と湿度(・・・といっても、現在程、高温にはならなかった)、お祭りムードの下町は、歩いていて楽しかった。

その帰り道で、花火大会へ向かう人、ひと、ヒト・・・の中、時折、上がる花火など眺めながら、総武線に揺られて帰路についた。

そして、暑い夏の都内から、地元へ帰ってくれば、夏の夜の闇の中に、玄関の常夜灯をつけて、待っていてくれた母を思い出す。

やはり、私は、母へ帰納していたのだな・・・と今更ながらそう思う。

 

 


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