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鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

映画:アマチュア

2025-04-16 21:20:35 | 演劇・映画

久しぶりに終日晴天。午後から強い西風。

ここ数日、晴れていたかと思えば、雨が降ったり止んだり、曇ったりまた晴れたり・・・と一日中めまぐるしくお天気が変わっていて、少し寒かったりで、残っていた灯油も使い果たし、朝晩は、カセットガスストーブで、凌いでいる。

明日から、季節外れの高温の予報。夏の予行演習なのかも・・・?

市内も桜(ソメイヨシノ)も完全終了というか・・・2日前、映画を見に行く途中、散り終わりといった感じの桜の木で、まだ少しはお花見もできるかも・・・でも、やはり満開前や満開からの散り始めが、ソメイヨシノの醍醐味?かな・・・と思ったりで。

・・・で、映画『アマチュア』。

かの映画『ボヘミアン・ラプソディ』でフレディ・マーキュリー役を演じたレミ・マレック(チャーリー役)が、CIAの分析官を演じる。

妻がロンドンで、テロに巻き込まれ殺害される。

妻を殺害したテロリスト4人の粛清を決意したチャーリーは、特殊任務の訓練を受けるが、人殺しには、徹底的に不向きな性格。自分自身の頭脳を駆使し、彼にしかできない方法で、テロリスト達を追い詰めていくが・・・。

たぶん・・・IQ170・・・ってヒトのアタマの中は、一般人というか、フツーのひととは、違う世界が見えているんじゃないか・・・比較的低能の私は、いつもそう思う。

見える(或いは見えている)世界が、根本から違うのだろう。

そして、これも・・・たぶん・・・双方ともに、相手のことがわからない・・・同じものを見ても、同じにみえないのだから。

ストーリーは、とても面白かったし、スパイ映画って、ワクワクのドキドキ。

アメリカ、ロンドン、パリ、イスタンブール、ロシア、バルト海と次々に舞台が変わるのも、魅力のひとつだろうか。

私は、東欧には、なんだかすごく、憧れ???というか、懐かしさ・・・というか、ノスタルジーを感じてしまう。

KGS、IS(MI6)とか、モサドとか・・・スパイ映画にはつきもの。

ありえない話だけれど、もし自分がスパイだったとしたら・・・たぶん、10分しないうちに、あの世行だろうな・・・だって、低能で、ドンくさいし・・・なんてコトを考えながら、見ていたりで・・・。

 


映画:アンジーのBERで逢いましょう

2025-04-11 21:14:34 | 演劇・映画

くもりがちで、薄日差すも午後からは雷雨。

先月28日にソメイヨシノの開花宣言があって、満開迄、13日というのは、観測以来、2番目の長さだとか・・・とニュースは伝えていた。

今年は、丁度、入学式の日に満開を迎えた。

近年では、3月下旬に満開を迎え、4月の入学式にはもう、葉桜・・・だったという年が続いたから、やはり季節は前倒しになっているのだろう。

今を去ること、半世紀前???の高校入学の年は、小雨でも、桜は満開だったし、それ以前では、4月の中頃、やっと満開を迎える・・・なんて年もあったなぁ・・・なんて。

一昨日。桜満満開(県央標本木)少し手前の日。

隣市シネコンで、『アンジーのBarで逢いましょう』を鑑賞。

昨年の『九十歳。なにがめでたい』で、老作家役を演じた草笛光子さんの主演。

この女優さんも齢九十を超えても、脚元はしっかりと綺麗な歩行。グラスにワインを注ぐときの手の振戦もないあたり・・・凄い(ウチの母なんか、ほぼ同い年くらいだけれど、亡くなる直前はシワシワで、萎んでいた)。

物語云々・・・よりも、この女優さんを見るだけでも、価値はあるのかも。

銀色の髪を縦ロールに整えて、クラシックなワンピースと帽子。

廃墟となった事故物件のバーを世捨て人のホームレスを集めてリフォーム。雰囲気のあるステンドグラスやら、絵画、ランプ・・・そして、住み着いたヘビに至るまで・・・なにもかもが、昭和レトロ感あふれて、雰囲気がいい。

 

・・・そう。物語的には、なんだかちょっと中途パンパな感もありで、ラストシーンで、バイクに乗ったディーン・フジオカが、紋付?羽織で、ノーヘルで・・・???ってあたりは、次回作があるのか?ないのか・・・微妙な感じだった。

それでも、次回作になんか淡い期待をしてしまうのは、ひとえに・・・この草笛光子という女優を見たいがため・・・かもしれない。

観客の平均年齢もかなり高い(相方を私を含めて)。

そいういう映画・・・(なのだと思ったりしている)。

 

 


映画:少年と犬

2025-03-29 23:58:10 | 演劇・映画

昨夜からの雨降り続く。

 

昨々日(27日)。午前中、映画『教皇選挙』をみて、ランチタイムを挟んで、午後から、映画『少年と犬』を鑑賞。

『教皇選挙』もナナメ上を行く結末だったけれど、この『少年と犬』も・・・。最近多いな・・・こういう結末・・・。先週終わった冬ドラマの『問題物件』の犬頭さん・・・もこのカテゴリーなんだろう。

世の中・・・なんだか、現実物質主義のシバリからの解放なのか・・・それとも現実逃避なのか・・・とも思ったりで。

東日本大震災の岩手から、九州熊本へ。

多門(犬)は、旅をする・・・。

5年を経て・・・約束の地に至る・・・。

その間、多門にかかわった人々とその後。

過去、現在が、交錯していく・・・。

やんわり、ハートフルな映画かと思いきや・・・なかなかに、ハードで、見ていてちょっと辛くなる。

亡くなったひと(或いは犬をはじめとする生き物)は、記憶の中で生きている。

 

未だに、母が亡くなった気がしない・・・ワタシ・・・。

 


映画:教皇選挙

2025-03-28 22:15:21 | 演劇・映画

雷都で、桜開花。

朝は雨。お昼前から、少し薄日が差して、洗濯物は乾いてくれた。

終日どんよりした曇り空でも、なんだか蒸し暑い。

宵になってまた雨降りだす。

 

昨日(27日)。

春休みともあって、街中は、開放感に溢れ、映画館もヒトでいっぱい・・・。

朝から市内のシネマコンプレックスで、『教皇選挙』を鑑賞。

日本人には、あまり馴染がないローマカトリック教会の教皇の死去に伴い、次代の教皇を決める選挙に、各国の枢機卿が一堂に集合するバチカン市国が舞台。

厳格に隔離された法王庁での駆け引き、脚の引っ張り合い、陰謀・・・の中、ローレンス首席枢機卿は、教皇の死がもう少し先で、その前にさっさと引退したい・・・と願っていたけれど、教皇によって慰留され、教皇選挙の管理者として、その大仕事の選挙の渦中に飲み込まれ、自身の信仰と我欲の中を彷徨い続ける。

『神の代理人』を決める場であるけれど、そこには、権力欲、支配欲、金銭欲、色欲、差別、外圧・・・神に最も近いハズの聖職者をも世俗の泥の中に、次第に、取り込まれていくローレンス枢機卿。

かなり・・・というか、ナナメ上を行く結末。

結末は、どうあれ、法王庁の重厚で、荘厳な画像は必見。建築、美術、衣装など、画像の見どころも満載。

物語は、始終、静謐の密室で進んでいくが・・・。前教皇と神???の選んだ次の『神の代理人』は・・・???

 

二十代の頃・・・。

かのイタリアの歴史小説作家の塩野七生の『神の代理人』、『ルネッサンスの女たち』など、イタリアの歴史などの本を読んでいた頃に、この映画を見たかったなぁ。

塩野氏曰く、教皇選挙(コンクラーベ)は、『根比べ』と書かれていた。日本語感も、意味も同じで、カトリック総本山、全世界に13億人の信者の頂点である神の代理人(教皇)選出の過程を描いている。

 


映画:死に損なった男

2025-03-19 23:12:24 | 演劇・映画

明け方から、吹雪。

今日は、早朝から、相方と旧居住地のシネマコンプレックスで、映画を見る約束をしていた。

朝から横殴りの雪・・・。

雪の日は、外出しない主義?で、勤め人時代は、どうしても提出期限(支払処理)のある仕事以外のときの雪予報が出ているときは、前日に休暇届をだしていた・・・くらいに、雪道は怖い・・・。

怖い・・・が、しかし、本日は、ランチの予約も取ってあるし、とりあえず、出かけてみて、ダメそうだったら、戻ってこよう・・・。だって、車はノーマルタイヤだし、道路の状況次第では、バスで行く方法も模索する・・・。

窓をあけて、外をみると、庭や車には、10cmくらいの積雪があったけれど、アスファルトの路面には、積もっていない・・・ということは、県道、国道なんかは、大丈夫かもしれない・・・と、とりあえず、車で出かけてみた。

案の定・・・そう、積雪して凍結していなければ、ノーマルタイヤで行ける!ってか・・・。

・・・という訳で、待ち合わせしたショッピングモール駐車場で、相方の車に乗せて貰い、旧居住地のシネコンで、『死に損なった男』を鑑賞。

構成作家の夢をかなえた先には、何もなかった・・・日々を忙しく生きる構成作家の関谷一平(水川かたまり)は、殺伐とした疲弊した日々を送っていた或る日、ホームで電車に飛び込み自殺を考えるも、隣の駅で、人身事故が発生。

死に損なった一平は、人身事故の当事者・森口友宏(正名僕蔵)の存在を調べ、彼の葬儀に赴く。

その帰宅後、一平の部屋に死んだはずの森口の幽霊が現れ、残してきた一人娘・綾(唐田えりか)の元夫を、殺してくれと頼む・・・殺してくれなければ、殺してくれるまで、一生取り憑いてやる・・・と脅しをかけてきた・・・。

とりあえず、心身を鍛え、ストーカーのDV夫を見張りながら、コントの脚本を執筆するも、元・国語教師である幽霊の森口が、コントの台本の指導を始める・・・。

幽霊に取り憑かれながらも、忙しく日々を生きる一平の身に起こる出来事を、コミカルに描く・・・。

私は、こういう映画が好き。

たぶん・・・ヒットする作品ではないような気がするけれども。

ヒットしない映画でも、よい作品がたくさんあるし、ヒットした映画にも駄作が多い。

収益と作品の完成度は・・・たぶん、比例しないことの方が多い(ような気がする)。

淡々と生きる日々の中の幽霊と幽霊に取り憑かれた男のペーソス溢れる佳作で良作な映画。

 

 


映画・劇場版モノノ怪 火鼠

2025-03-17 21:11:26 | 演劇・映画

強風の晴天の週明け。

 

先週(14日)。早朝から、旧居住地で、映画『モノノ怪・火鼠』を鑑賞。

昨年のモノノ怪・唐傘の続編。

画面いっぱいに色彩の洪水。原色、淡色、直線、曲線・・・。

和洋折衷。古い時代と近未来?が交錯したような・・・不思議な画面。

ひとの心の情念が生み出す『妖(あやかし)』。

良き念につけ、悪しき念につけ・・・限度を超えると、善悪の区別なく暴走する情念の嵐。

薬売りは、そのあやかしの『形』、『真』、『理(ことわり)』を探りつつ、退魔の剣で、成仏?させる。

 

昨年(2024年)公開の『唐傘』よりさらなるパワーアップされ、そして、来年春の公開の三部作最終作品・『蛇神』に期待が高まる。

とにかく、色彩、造形性が秀逸なので、劇場の大スクリーンでの鑑賞がおすすめかと・・・。

 

 

 

 


映画:35年目のラブレター

2025-03-12 22:20:20 | 演劇・映画

くもりがちでも、暖かな日中、夕刻前から本降りの雨。

 

一昨日(10日)。隣市シネマコンプレックスで、『35年目のラブレター』を鑑賞。

古都・奈良で静かに暮らす鮨職人の西畑保さん(笑福亭鶴瓶)は、定年退職に伴い、夜間中学に入学することを決意。夜間中学には、様々な理由で、学業を諦めた人たちが、集っていた。

保さんは、過酷な少年時代を山奥で過ごす。片道3時間かかる通学のために、次第に学校へ通うことを諦めたため、文字の読み書きができずに成人した。

そんな保さんのために、奥さんの皎子さん(原田知世)は、苦労することも多かった。

 

保さんが、夜間中学で、読み書きを覚え、皎子さんにラブレターを書いた。

 

今では、『文盲(もんもう)』は、差別用語らしい。

読み書きできない人の事だけれど、世界でも識字率が高いとされる日本で、文字の読み書きができないことは、差別の対象になるのだろう。

けれども、太平洋戦争中に、様々な理由で、文字を学ぶことが出来なかった人たちは、意外と多く存在するそうだ。日本の識字率は、100%ではないらしい(・・・というより、調査していない???)。

この映画の主人公である西畑保さんも、小学校での差別やいじめで、精神的に文字を覚えることができない状態迄、追い込まれてしまったのだろう。

実話に基づく物語。

ひとは、幾つになっても、学ぶことができる。

夜間中学の担任の山谷恵先生(安田顕)の忍耐強い教育、同級生、妻と家族の励ましで、20年かかって書いたラブレター。

古都奈良の美しい背景と文字で伝えることの優しさ・・・。

そんな映画。

 


映画:愛を耕すひと

2025-02-16 21:54:31 | 演劇・映画

最高気温15度近くまで上昇。

朝方も、氷点下になることもなく・・・寒さから解放されてほっとする暖かな日曜日。

 

一昨日(14日)。

午前中確定申告の書類作成のお手伝い。

夕刻より、映画『愛を耕すひと』を鑑賞。

鑑賞前は、勝手にストーリーを想像していたけれど、全く違っていた。

もっと・・・神聖な・・・慈愛の物語かと思っていたのだけれど。

デンマークの退役軍人のルドヴィー・ケーレン大尉は、貴族の称号と充分な資金を調達するため、これまで誰も成功しなかった荒地(ヒース)の開拓に着手するも・・・。

貴族の称号は、ルドヴィーの出自に深く根付くもので、なんとしても克服しなければならない目的でもあって、その称号を手にすることによってはじめて、彼は自由になれて、これまでの出自のための屈辱を払拭することができる。

・・・そして、様々な障害が彼の前に立ちふさがる。

領主達や官僚達の妨害、酷寒の気候、自然の脅威、仲間の暴殺。

そして、彼を取り巻く3人の女達。

荒地に、ジャガイモの栽培に成功するものの、王室の官僚、領主達は、更に妨害の手を緩めることもなく。

領主・デ・シンケルに捉えられ、瀕死の拷問を受けるが、心の支えとなった使用人のアン・バーバラと領主の婚約者エレル嬢によって、救い出される。けれども、二人は、彼の元を去る結果になった。

娘のように育てたタタール人の少女・アンマイと厳しい荒野で穏やかな生活を送る日々も、やがては終わりを告げ、少女の成長とともに、同じタタール人の青年の元へ去り、ひとり荒野に取り残されたルドヴィーは・・・。

 

主演のマッツ・ミケルセンの洗練されたノーブルな北欧貴族的風貌は、この映画での一番の見どころだ。

マーベル映画だの、インディージョーンズでは、悪役が多いけれど、正統派の二枚目俳優であると思う。

 

ふと・・・この物語の下敷きになっているのは、シェイクスピアの『マクベス』だろうか・・・などと根拠もなく考えた(いや・・・ただ単に、荒野に3人の魔女というか・・・)。

或いは、エミリー・ブロンテの『嵐が丘』の雰囲気?もあるかも・・・とか。

 

それにつけても・・・。やはり、アングロサクソンの映画だなぁ・・・。情け容赦ないなぁ・・・。厳しいなぁ・・・。報われないよなぁ・・・。

 

荒野でひとり生きるのは、過酷で寂しく辛すぎる・・・。

過酷な開拓と貴族の称号を捨てて、彼は、荒野を後にして、海辺へと向かう・・・。

 


映画:怪獣ヤロウ!

2025-02-05 22:13:04 | 演劇・映画

乾いた強風が吹きつける寒い一日。

最低気温4度。夕刻より、雪舞い。なんだか毎日、雪が降ってくる。積る程ではないのだけれど・・・。

 

一昨日の午後から、2本目の映画『怪獣ヤロウ!』を鑑賞。

怪獣映画を撮るのが夢だった少年(ぐんぴぃ)は、やがて岐阜県関市の市役所観光課に勤める公務員になった。

仕事は、特に重要?ということもなく???日々をただ、市長(清水ミチコ)と上司(手塚とおる)の命令に従うのみの毎日。

そんなある日、市長の思いつきで、ご当地映画の製作が決まり、監督に就任するも・・・。

トラブル続き。

途中迄、撮影したデータもふとしたミスから消去されてしまい、税金返せ!の市民の声が高まるなか・・・。

ふと昔、撮りたかった怪獣映画を思い出し、地元でかつて著名だった特撮監督に会いに行きそして・・・。

 

この『怪獣ヤロウ!』は、今のところ、公開2週目に入る寸前だけれど、上映回数が(私の地元の映画館では)1日1回。

面白いといえば面白いのだけれど、好みの問題もあるだろうけれど、なかなかに楽しめた映画だったと思う。

ものマネミュージシャン???の清水ミチコの怪演は、一見の価値がある(某・東京都知事を彷彿とさせる)。

どうなんだろう?こういう映画。

ご当地映画・・・。

 

そういえば、公開予定?のこちらもやはりご当地映画のようだけれど、地元協賛の『ら・かんぱねら』の公開映画館も地元とか、都内の名画座的なシアターしか上演予定がない。

地元に来ないかな・・・とそんなことを考えた(すみません。『怪獣ヤロウ!』とは関係ないですが・・・)

 

 


映画:雪の花~ともに在りて

2025-02-04 21:54:01 | 演劇・映画

朝は晴れていたのに、正午前から鉛色の雲が沸いてきて、雪舞い寒い・・・。

昨日は立春だったけれども、真冬本番。

立春寒波襲来で、週末迄、酷寒の日が続く予報・・・。

 

昨日の立春の日。映画『雪の花~ともに在りて』を鑑賞。

幕末の福井藩。疱瘡(天然痘)の流行で、治療法がない時代。

町医者の笠原良策は、蘭方の種痘で、疱瘡完治の可能性を見出し、その普及に命を懸ける。

様々な障害を乗り越え、疱瘡治療を確立する。

正統派の時代劇・・・なのだと思う。

美しい風景描写と音楽、信念は必ず実を結ぶ・・・といった現代には、失われてしまった過去の遺産的な・・・。

それなのに・・・ああそうなのね・・・という感想。

早いハナシが、資金力があって、きれいな画像で・・・でも、中身が薄いというか・・・。

生真面目で、努力家の主人公を演じる松坂桃李とその妻役の芳根京子は、端正な夫婦役だったけれど、きれいな芳根京子は、演技が残念。セリフが上手くないので(上手くないんじゃなくて、下手なのかも?)なんだか浮いている。

そして、肝心の(←コレも勝手にそう思っているだけなのだけれど)・・・福井藩主・松平春嶽の登場が、なかった。この物語の陰の主役として登場してもよかったのではないか・・・吉村昭の原作にも、登場がなかったのかもしれないが(未読なのでわかりません)。

福井藩言うたら、松平春嶽でしょ!と私が、勝手に思っているだけ・・・なんだけれど。

そう・・・忠臣蔵に柳沢吉保の登場がないのと同じ???(いや全然違うから・・・)。

先日鑑賞した『室町無頼』でも、応仁の乱のオオモトである稀代の悪女?『日野富子』の登場がなくて、将軍様のセリフの中の一言だけ(しかも、実名ではなく御台様?だったような???)と同じで・・・。テレビでいう『ナレ死(ナレーションで死んだことにする)』っぽい???・・・というか・・・。

(全然、関係ないけれど、某国営放送で、松平春嶽を演じた津田寛治のイメージが離れない・・・)

名も富も求めない医療一筋・・・コレがテーマだったから、藩政は、まあどうでもいいといえば、どうでもいいんだけれど・・・。ここは、名君の登場が欲しいところだったのに、見事に端折られてしまった感が否めない・・・と勝手に思っている訳で・・・。

そんなこんなで、流れていく映像と音楽?をみる映画なんだろう・・・たぶん。音楽は加古隆だし。