未熟なカメラマン さてものひとりごと

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ミニチュア枯山水作りに挑戦

2013-07-08 23:32:58 | 庭園

岩本先生から、制作のポイントをききます。

6月29日(土)、華鴒大塚美術館で開催された、造園家・岩本俊男さんの3回目の講義「ミニチュア枯山水作り」を受講しました。参加者が持参するものは霧吹きだけでした。時間ぎりぎりに美術館に到着すると、すでにほとんどの方が来られていたようでした。概ね、女性が8割というところでしょうか。美術館学芸員の開講のあいさつと、岩本先生から制作上のポイントなどについて説明があった後、いよいよ制作開始です。美術館で用意していただいたのが、焼きの入った木製の木枠、岩本先生の方で、石、粘土、土、砂、苔、バケツ、こて、などを用意していただきました。そしてスタッフ3名。せっかくの休日を返上して、ほとんどボランティアでわざわざ岡山市から今日のために駆けつけていただき、頭が下がる思いです。1回目、2回目の講義は無料でしたが、当日は材料代として、1000円が必要でした。
 さあ、あとは感性で自分流の枯山水を作るのですが、まず頭の中で、全体像をイメージします。イメージができたら、まず適当な石を探してきて並べてみます。縦に置いたり、重ねたり、下に伏せたりといろいろ試してみますが、大きさや形もいろいろあってなかなか難しいものです。

 石を安定させるため、粘土はかならず必要です。大徳寺大仙院の枯山水をイメージしてまず、一番大きい石を右奥にセットします。一応、蓬莱山のつもりです。左右に少し小さめに、山並みと、釈迦三尊をイメージして二つの小振りの石を配置。左側にも小さな島を作り、これらを粘土で固定したあと、その周りを土で固めます。そして苔を貼り最後に川砂を敷いて出来上がりです。瓦や陶器の器を持参された方もおられました。時間はあっという間に経ち、皆さんすばらしい出来上がりです。いろいろ個性があってみているだけで楽しいものです。倉敷など遠方から電車で来られた方もおられましたが、想像以上の重さに、持ち帰りを断念。後日取りに来るということで置いて帰られた方も何人かおられたようです。

さて、枯山水庭園といいますと、なんといっても一番有名なのが龍安寺の石庭(方丈庭園)でしょう。私が他に訪ねたところで記憶に残っているのが、銀閣寺、南禅寺天寿庵、東福寺、妙心寺退蔵院、近いところで、高梁市の頼久寺などがあります。銀閣寺の白い川砂はまぶしく、小堀遠州作庭の頼久寺はツツジの大刈り込みで大海をイメージしています。昭和を代表する庭師・重森三玲(岩本先生の師匠)作庭の東福寺の方丈庭園は、とても力強い石組みとなっていました。これらは、仏教の世界観が表現され、繁栄や長寿が祈願されているそうです。蓬莱山や鶴亀、釈迦三尊をモチーフに三石を用いて表現されています。

 岩本先生から、ミニチュア枯山水を作ってみると、枯山水庭園に対する見方が変わると云われていましたが、なるほど、少し身近に感じられるようになった気がします。



こうしてみるとなかなかの出来です。???
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