未熟なカメラマン さてものひとりごと

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山野草の宝庫 吾妻山を歩く

2013-10-03 22:49:50 | 山歩き

山頂付近から望む休暇村吾妻山ロッジ

9月28日(土)初めて広島県比和町の吾妻山に行ってきました。福山から国道182号線を北上し東城へ。そこから高速に乗り庄原ICで下車。比和町方面に432号線を北上、自宅から2時間半ほどで休暇村吾妻山ロッジ駐車場に到着しました。当日の天気は、曇りのち晴れの予報でしたが到着する頃には、今にも雨が降り始めそうな雲行きでした。しかし不思議なことに、北方面だけ一部青空が見えていました。とにかく「降ってもいいから頂上に着くまで待って!」と祈っていました。ロッジ前の駐車場はほぼ満車でした。団体のツアー客でしょうか、バスから大勢の人が降りてきました。ロッジでトイレを済ませ、いざスタートです。

ロッジの裏側に登山道があり、ずっと傾斜のある草原が広がっています。沼や湿原もあり周辺にはさっそく山野草を見ることができました。お馴染みのマツムシソウ、キセルアザミなどです。しばらく進むと、いよいよ山らしい登山道になってきました。それでも山野草を撮影しながらマイペースでゆっくり登るのでまったく苦になりません。途中で一組のファミリーと前後しました。両親に小学校低学年ぐらいの男の子、いろいろとなにやかにやと興味を持って登るので時間もかかりますが、歩くことが楽しくて仕方ないようです。いい環境で、育てているなと感じました。徐々に標高が高くなり振り返ると、ロッジがはるか下の方に見え、遠くに山並みが幾重にも広がっています。あのツアーの団体さんのにぎやかな大きな声が遠くまで聞こえてきます。とにかく明るくて、元気な熟年のパワーです。

頂上近くなって、一匹のワンちゃんを連れた老夫婦に出会いました。少し大きめの雑種のようでしたが、メスなのでしょうか。少し優しげに感じました。毛をきれいに刈り込んでいるので、「きれいな毛並みですね!」というと、奥さんが、「主人が自分で刈ってるんですよ!」とうれしそうに話してくれました。登山道の脇には、相変わらず山野草が楽しませてくれます。イヨフウロ、リンドウ、カワラナデシコ、ヤマラッキョウ、ウメバチソウ、センブリ、ツリガネニンジン、トリカブト、アキノキロンソウなどです。そしていよいよ頂上です。360度の大パノラマ、少し汗ばんだ体に、冷たい風があたって何ともいえません。素晴らしい眺望と、貴重な山野草に出会えて、これこそ山歩きの醍醐味でしょうか。
この頂上付近で昼食を摂ることにしました。手作りのお弁当といきたいところですが、時間がなかったので、途中で買ったコンビニ弁当で我慢です。それでも、見晴らしのよいこのような場所でいただくお弁当になんとおいしいことか。

昼食を済ますと、すぐに下山にかかります。といっても登りの道とは違う周遊コースです。ススキの原を横切り、クマザサの登山道を下ると深いブナ林が待っています。ここでも違う種類の山野草を目にすることができました。アキチョウジ、ツリフネソウ、マムシグサなどです。そうこうしているうちにあのツアーの団体に追い着かれてしまいました。車道に出てしばらく歩くと大きな池があります。誰かが餌を投げるとわっと黒い鯉が気持ち悪いほど寄ってきます。ガイドさんによると登山者が与える餌に慣れてしまって、今では足音がしただけで寄ってくるそうです。そしてしばらく歩くと、ロッジの裏側に到着し、本日の山歩き終了です。トイレを借りにロッジに入りしばし休憩です。館内で売られていた高野りんごのストレートジュース、少々高めでしたが帰って飲んでみると何というおいしさ、これはお勧めです。

吾妻山、1239mですが、ロッジが1000m付近にあるのでとても気軽に登れます。広島にある花の名山、秋口の紅葉も期待できますね。



最後に通過するブナ林 紅葉の季節には黄色に染まります。
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