河原の中にある露天風呂 遮るものは何もありません。
(平成26年9月15日(月)下呂温泉前編につづく)
下呂温泉、予約しておいた宿は、「湯遊びの宿・下呂観光ホテル本館」]という旅館でした。係りの方が車までお出迎えです。この若い女性の対応がすばらしいものでした。ロビーで飲み物をいただいたあと、部屋への案内の途中、館内の説明がありましたが特に面白かったのが、「こちらが受付です」というくだり。普段、受付の説明は受けたことがなかったので面白いと思いました。受付にいた若い男性二人が「にこり!」と笑顔を返してくれ、こちらが恥ずかしい感じでした。
さすがに、眺望を売りにしている旅館です。部屋に着き、障子を開けると、灯りがともり始めた温泉街が眼下に広がり、旅情を誘います。改めて下呂温泉の規模の大きさを感じました。
今回の予約では、貸切露天風呂の利用がサービスでついているプランだったので、遅い時間でしたが予約をしました。
食事処に移動すると、会場の入り口で籠を渡され、原木からしいたけを4つ選んでくださいとのことだったので、それなりのものを選ぶと、係りの中年の男性が、「お客さん、これはまた遠慮されましたね!」と、別に大きいものを探し、おまけでつけてくれました。
夕食のメニューは、飛騨牛づくしコースでした。あみ焼やほう葉味噌ステーキで味もボリュームも満点でしたが、4時間前に飛騨そばの大盛りを食べたことが原因で、すぐにお腹がいっぱいになりました。
また、昨日も飛騨牛を食べたところだったのでなおさらでした。上等なお肉を残すのは、もったいないと思いましたが、仕方ありません。
食事後、予約をしていた離れの貸切露天風呂に行きました。提灯風の明かりで足元を照らしながらの歩くのはなかなか情緒があります。露天風呂自体はそう広くはありませんでしたが、とても清潔で感心しました。部屋に戻ると、疲れが出たのか、あっという間に睡魔に襲われ就眠となりました。
翌朝は、朝5時に起きて、まず大浴場で湯に浸かりました。誰もいなくて、温泉を独り占めです。露天風呂に浸かっているとき、山側の空がピンク色に変わりはじめました。見事な朝焼けです。時間はたったの5分ほどでしたが、この美しさは一生忘れないだろうと思いました。
温泉街中心部です。
このあと、旅館を出て朝の温泉街に散歩に出かけました。中心部まで歩いて約10分ほどです。ちょうど益田川にかかる大きな橋を渡っているとき、河原の中に露天風呂があるのを見つけました。風呂には若い学生達でしょうか、15人ほどの団体が入湯中でした。風呂は隠すものが何もない丸見え状態でした。この露天風呂は噴泉池といい、すぐ近くの源泉から湯を引いていて、露天風呂同好会の方々が管理されていると聞きました。平成22年から水着着用が、義務付けられていますが、見た限り水着着用の人は誰もいないようでした。このように河原にある露天風呂で思い出すのが、三朝温泉の河原風呂です。でもこちらは、あっけらかんとして、360度の大展望、入浴している人はさぞ気持ちがいいだろうなと思いました。
その後、温泉街のメインどおりを散策しましたが、夜はさぞ賑やかであろう繁華街も人通りはほとんどなく、通勤で駅に向かう人がわずかにみられる程度でした。このあと、旅館に戻り朝食をいただいたあと、最後の目的地、郡上八幡(ぐじょうはちまん)に向けて出発しました。
(郡上八幡につづく)
温泉寺につづく参道
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