どこでもホタルを見ることができる備中川周辺
6月9日(土)、岡山県真庭市北房のホタルの撮影に出かけました。数日前のテレビの番組で、高梁市落合町福部のホタルが乱舞して見ごろと放送していたので、北房もそろそろではないかと思ったわけです。北房は、昨年に続き2度目の訪問です。昨年のあの感動は忘れることができません。いや、なんとすごかったことか。自宅を夕方の6時頃出発し、北房には7時半頃に着きました。指定の駐車場に誘導され、カメラと三脚、折りたたみイスを持って、ポイントまで歩いていきます。
駐車場からの所要時間は、約10分ほどです。このホタルの時季に合わせて、北房の町が主催する「ホタルの夕べin北房」は、次の週の6月16日でしたが、雨天の日には、ホタルは飛ばないそうで、もし来週天気が崩れれば、この日がラストチャンスかもと思い出かけました。(しがない会社勤めの身、週末しか休めません。実際に16日は大雨でした)
ホタルは、備中川のどこでも見ることができますが、私のポイントは橋を渡った対岸の山裾です。カメラをセットし、いすに座って、時を待ちます。ホタルの姿は、明るいので当然のことながらまったく見えません。ほんとに飛ぶのかな?と半信半疑にもなります。対岸の遊歩道は、そぞろ歩く大勢の見物客の姿が目立ち始めましたが、こちら側には、私の他には誰一人いません。
肝心の撮影ですが、昨年の反省を踏まえ、バルブモードにし、リモートスイッチをセットし、ピントを固定してスタンバイです。
最初のホタルの光を見つけたのが、7時45分頃。まだまだ周囲が明るいのではっきりとは見えませんが、目を凝らして、よくよく見ると、小さな灯りがゆっくり明滅しています。陽が完全に落ちた8時頃になるとその数が、次第に増えて行き、8時半頃になってやっとホタルが飛び始めました。
山裾にある山から流れ込む疎水(川と平行に土手の横にあり)周辺の草むらの中にも明滅が見られ、近くの木々にはホタルが停まり、まるでクリスマスツリーのように見えます。このころから、私の周辺にはわっと大勢の人がやってくるようになりました。足元が暗いので仕方ないといえば、そうなのですが、懐中電灯を照らす人、携帯電話で、停まっているホタルを撮影する人。どうもゆっくり撮影できる状態ではありません。今回は、30分ぐらい解放でじっくり撮ろうかと思っていましたが、このような余分な光が入るとなかなかそうも行きません。対岸の駐車場のヘッドライトがなかなか消えず、そのたびにレンズをかぶっていた帽子で覆いますが、うまくいったかどうか。
ホタルの数は、まだまだ増えていき、私の肩にも停まるほどに。正面の山にはエリアごとに集団で明滅する様子も見られました。結局、長時間のバルブ撮影はあきらめ、10数秒単位ぐらいで、何枚も撮る方法に変更しましたが、うまく撮れているかどうか。成果は、帰って見てみないとわかりません。気が付けばもう9時をとっくに過ぎていました。
明日は、美術館友の会の旅行で、早朝7時出発の予定です。いつまでも撮影をしているわけにはいきません。こうして、ホタルの乱舞が最高潮に続く中、北房をあとにしました。(肝心の撮影結果ですが、ほぼ全滅といっていいぐらい残念な結果でした。来年は、何とか時間を調整し、平日の人の少ないときを狙ってチャレンジしてみようと思います。)
撮影結果はほとんど全滅。残念な結果となりました。