未熟なカメラマン さてものひとりごと

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第28回鯉が窪湿原まつり 平成29年5月3日(水)

2017-05-04 22:45:22 | 町おこし
GW後半の連休初日、カメラの被写体探しでどこに行こうかとネットでいろいろ検索しているとき、新見市の「鯉が窪湿原まつり」というイベントが目にとまりました。

開催される新見市は、岡山県の北西部に位置し、北は中国山地を介して鳥取県に、西は広島県に位置しています。連休中ということもあり、高速道路は使わず一般道で行くことにしましたが、県南の井原市からだと2時間半を要します。

ルートはいろいろありますが、高梁市経由で行くことにしました。会場の道の駅「鯉が窪」
までもう少しというところで、突然臨時駐車場の案内板を目にし迷わず車を入れることに。ただその臨時駐車場もすでに一杯で、改めて祭りの盛大さ実感しました。
臨時駐車場からは、小型バスと大型のタクシーがピストン運行しており、ほとんど待たずに会場につくことができました。



会場に4頭の和牛が勢ぞろい


華やかに飾られた和牛。どらえもんのお面がかわいいですね。


白バイに乗せてもらって大満悦のちびっこ

会場にはテントのフードコーナーや、特設の舞台が設けられ、とても多くの人でにぎわっていました。ちょうど田植え歌の紹介が終わったところで、まもなく本日の主役、4頭のおめかしをした和牛が登場しました。和牛は地区のブランド牛、千屋牛です。中にはドラえもんのお面をつけた牛もいてとてもユーモラスで、かわゆくもありました。この牛たちが紹介されたあと、道路を隔てた水田に会場は移動します。そこにはすでに大勢のカメラマンが陣取り今か今かと時を待っていました。



牛の追い込み、牛が足で代かきをします。


稲の苗を投げる人。これも重要な役割です。


私も何とかスペースを確保し、いざスタンバイです。
水田で神事が厳かに行われたあと、いよいよ牛の追い込みです。水田の中を牛が歩き回り、そのあと代かきがつづきます。
このあと、花笠をかぶった早乙女(稲の苗を水田に植えつける女性のこと)が一列に並び、同時に大きな太鼓を持った保存会の男性が同じように一列に並びます。やがて太鼓が打ち鳴らされ、田植歌が聞こえる中、いよいよ田植えの始まりです。
早乙女は、年配者から若い人までいろいろで、編み笠を被っているので、ほとんどその顔を見ることができませんが、ここがカメラマンの腕の見せ所でしょうか。



いざ、花笠の早乙女の入場です。


植え初め、太鼓は後ろから


一列ごとに後ろにさがります。


体験田植え、ちびっこも頑張っています。

田んぼの中ほどまで来たとき、一般の参加希望者が加わります。小さな子どもたちもいて、これも絶好の被写体となります。
耕運機や田植え機が当たり前になっている現在では、このような非効率な作業は想像もできませんが、まるでそこに、タイムスリップでもしたかのような戦前ののどかな農作業のひとコマを垣間見る思いでした。
ひとつ残念だったのは、田植えが始まるにつれて見物人の数がどんどん減っていくことでした。
この太鼓田植え保存会の皆さん、後楽園のお田植祭にも出演されているそうです。



湿原の面積は3.6ヘクタール、周遊2.4kmもあります。

こうして撮影が終わり、ほぼ今日の目的は達成できましたが、せっかく鯉が窪まで来たのだからと、湿原をみて帰ることにしました。
残念ながら5月は、湿性植物の開花時期ではなく、咲いていたのは、ヒツジグサとリュウセンカだけでした。



リュウキンカの群落

しかし、池の周遊コースは、2.4kmもあり、若葉が何とも言えず気持ちいいのですが、結構な運動量にもなります。この日はお祭りということもあって入園者も多く、池の手前では、お茶のサービスがありました。
変わった味だったので、「これは何の薬草ですか?」と尋ねると「ペパーミント」だとのことでした。
「抹茶というわけにはいかないでしょ!」といわれ、それはそうだと思い、鯉が窪をあとにしました。



大きな池に癒されます
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山ノ上の干し柿 平成28年11月13日(日)岡山県矢掛町山ノ上地区

2016-11-22 00:20:28 | 町おこし

山ノ上農産物直売所 

毎年、11月の第2日曜日に開催される矢掛町の大名行列を、数年ぶりに見に行こうと思いました。スタートが12時半だったので、その前に、数日前に新聞で紹介されていた、干し柿で有名な限界集落・矢掛町山ノ上地区を訪ねることにしました。

 目指すは、山ノ上公会堂ですが、ナビにヒットせず、感を頼りに車を進めました。実は初めてではないのですが、途中で完全に道に迷ってしまいました。こういうところで迷うと実に大変です。細い道を下ったところで対向車に出会ってしまい泣きそうになりました。絶対に脱輪しないようにとそればかり注意しながら何とか元に戻るとナビ画面の片隅に山ノ上公会堂が現れました。



最近では多くがこのようにビニールテント内に吊るされています。

 やれやれと公会堂に車を停め、農産物直売所で果物の皮を干していたお年寄りに、「これは何ですか?」と尋ねると、「柿の皮です。栄養があるんですよ!」とのこと。粉末にして販売するそうです。
 近くに、ビニールテント内ではなく、じかに干し柿を見れるところがあるか尋ねると、道を上がったところに昨日、皮をむいて干した家があると聞きました。「家の敷地内なので、声をかけ、了解を得てから撮るようにしてください。不審者と間違われるといけませんから」と丁寧な助言もいただきました。



2000個の干し柿


甘さが伝わってくるようです。

さてお目当てのお宅は、立派な門構えで、中の玄関先に、ご老人(女性)が椅子に座っているのが見えました。「こんにちは!写真撮らせてもらってもいいですか?」と尋ねると、どうぞと笑顔で了承をいただきました。聞くと、何人もカメラマンが訪ねてきたとか。金属パイプで作られた2階建て構造の干し場は、昨日剥かれたという柿がびっしり吊り下げられています。その数、2千個。2台の扇風機がフル回転していました。

聞くところによると、柿は手で剥き、家を出て暮らしている息子たちが帰ってきて手伝ったそうです。これだけ剥くとなると相当な労力で大変ですね。と尋ねると、いや段取りだけです。との回答。畑にゆずがあるので、よかったらどうぞ、と暖かい言葉をいただきましたが、大名行列の時間が近づいていたので、丁寧に辞退し、山ノ上をあとにしました。
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備中神楽の真髄を見た! 平成27年11月14日(土)

2015-11-20 23:50:30 | 町おこし

勇壮な猿田彦の舞い

地区の産土荒神社(うぶすなこうじんしゃ)の七年神楽があり、私たちの組が当番組に当たっていました。実に3ヶ月前から、打ち合わせ、準備にかかり当日を迎えたのでした。

式年祭・大神楽は昼の1時から、終了は夜の10時の予定でした。お昼の12時から神楽太夫の皆さんに食事を摂ってもらいましたが、とにかくお酒の強い方が多く、びっくりしました。
そんなに飲んで神楽が舞えるのかと心配もしましたが、そこはさすがにプロです。
赤い顔をしていてもその舞は実に見事なものでした。皆さん、普段は柔和なお顔をされていても衣装を羽織るときりりとしまり、顔つきも随分変わって見えます。猿田彦命の勇壮華麗な舞には思わず拍手してしまいました。30代前半の方が多く、子ども神楽からずっと経験をつんでこられ、その舞を習得されたのでしょう。
それでも、その運動量は相当なものです。うらはらに楽屋ではほんと疲れ果てた様子でした。  

今回始めてじっくり見たのが白蓋(びゃっかい)です。天井からつるされ、紐を引っ張って、揚げたり降ろしたりするのですが、その動きは実に華麗です。東西南北はもちろん自身でも回転します。これは綱の引き手が手元でくるくるとよじっているからです。まるで海中を泳ぐクラゲのようです。クライマックスには、仕込まれた紙吹雪がボタン雪のように舞い、実に優雅で見事なものでした。

さて神楽には、方言丸出しの掛け合いもあって、笑いを誘います。
大黒様が登場すると、まもなくお待ちかねの福の種です。お餅やみかん、菓子類ですがこの時間になると観客席もぐっと混雑します。



クライマックス オロチの登場

そしてオロチ(大蛇)が登場し、神楽はクライマックスを迎えます。「ピーピー」と鳴くオロチとの決闘シーン。最後にオロチの首が飛んでついに退治されるのでした。

そして最後は、組内で苦労して作った蛇が登場です。もちあげたりひっぱったりとその過激な動きに大丈夫かと心配もしますが、無事に終了してほっとしました。
終了はぴたり予定の午後10時。最中には、はげしい雨もたびたび降っていましたが、今回は公民館の中に設営した神楽殿だったので、まったく影響はありませんでした。

神楽の終了後は神楽殿の片付けです。無事終了したのは深夜の11時ごろでした。疲労困憊でしたが、無事行事を終え、充実感と達成感に似たものを感じました。



地区が手塩にかけて作成した蛇、その強さが試される
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平成27年(2015)高校女子駅伝 有力校の今を分析する。その2インターハイまで

2015-08-28 00:32:54 | 町おこし

矢掛本陣石井家 本文とは関係ありません。

データによる高校駅伝有力校の分析をしています。例によって敬称略。過去の駅伝記事は、カテゴリーから‘駅伝’をお選びください。

インターハイが終わりました。特に注目されたのが、至学館高校(愛知県)の向井智香、800m.1500m.ともに1位という素晴らしい成績でした。そしてもう1人が、鹿児島女子高校の倉岡菜々です。3000m.1位、1500m.2位という成績、ともに3年生、最後のインターハイで有終の美を飾りました。

さて、このブログでは、あくまで師走の駅伝有力校の今年の動向を探ることです。残念ながら彼女たちの所属する2校の出場は現状では難しいと思います。
それでは、現在のデータにより全国大会で優勝に絡むのはどの学校でしょうか。

大阪薫英女学院高校(大阪府)
現状、もっとも力が充実しているのが、大阪薫英女学院高校です。インターハイ決勝では、高松望ムセンビにトラブルがあり途中棄権となりましたが、3000m.で妹の高松智美ムセンビが7位、嵯峨山佳菜美が9位という素晴らしい成績でした。3000m.持ちタイムランキングでもこの3名が8位以内となっています。

3年生になった前田梨乃、田中綾乃が、大会本番までに昨年並みの実力を発揮できれば、今年も優勝に一番近いところにいるのではないでしょうか。また、徐々に記録を更新している1年生の竹内ひかりも気になります。

それでは、昨年の同時期と記録を比較してみましょう。(抽出 上位100位以内)
3000m.(今年8月 タイム・順位 ← 昨年8月 タイム・順位)
高松望ムセンビ 9.11.01(5位)←9.02.85(2位)
高松智美ムセンビ 9.13.55(7位)
嵯峨山佳菜未 9.13.60(8位)

1500m.(今年8月 タイム・順位 ← 昨年8月 タイム・順位)
高松望ムセンビ 4.17.89(2位)← 4.18.01(1位)
高松智美ムセンビ 4.26.59(31位)
竹内ひかり 4.29.06(60位)
前田梨乃 4.29.55(70位)←4.32.38(91位)
嵯峨山佳菜未 4.29.78(73位)

田中綾乃 4.31.71(95位)←4.29.68(48位)

インターハイ3000m.決勝
高松智美ムセンビ 9.17.38(7位)
嵯峨山佳菜未 9.27.52(9位)
高松望ムセンビ 接触トラブルにより棄権

昨年のインターハイ
加賀山実里 9.26.58(13位)

第9回世界ユース選手権(コロンビア・カリ)
嵯峨山佳菜未 9.33.85(決勝6位)

今年も層が厚い薫英女学院高校です。記録から昨年とほぼ同等の力を有していると思われます。1人が故障しても、ほぼ同等のメンバーが組める。これが優勝する絶対条件です。
(つづく)



矢掛屋にて 本文とは関係ありません。
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岡山県美星町 第17回天の川まつり 平成27年8月8日(土)

2015-08-13 01:32:54 | 町おこし

コンテストの表彰式が行われていました

8月8日、市内美星町で天の川まつりが開催され、久しぶりに行ってみることにしました。催しは夕方の6時からでしたが、まだまだ日中の暑さが残り、何をするにも遅れがち、やっと家を出たのが6時15分ごろでした。  

案の定、駐車場はすでに満車。臨時駐車場まで距離があるので診療所の駐車場に停めさせてもらうことにしました。三脚とカメラを抱え会場に向かいます。もちろん一番の目的は周辺道路に並べられた2100基の灯ろうの撮影です。そして会場は例年通り星の郷青空市駐車場です。ちょうど着いたころメインステージでは、表彰式が行われていました。
  
会場では、櫓が組まれ生演奏での盆踊りが早くも始められていました。出店が並び、大勢の人が列に並んでいます。いつも産直の野菜が並ぶ売り場は、きれいに片付けられ子ども神楽の会場となっていました。灯ろう以外はどこにでも見られる地区の夏祭りですが、笑顔で盆踊りの輪に加わる浴衣姿の町民を見るとまさにこれがふるさとのまつり、昨年のまつりが台風接近のため中止になったので、余計に待ち遠しかったことでしょう。



子ども神楽の見事さにびっくり

この天の川まつり、願い事が書かれた灯ろうを、所定の道路に並べ、火を灯して天の川に見立てます。日が落ちて徐々に暗くなるのと反比例して明るさを増していく灯ろう。完全に日が落ちてオレンジ色に灯るその光景は、まさに天の川のようで幻想的です。

灯ろうは、まつりのフィナーレで、一か所に集められ、願い事が成就するよう祈願され、火がつけられ一つの炎として天に届けられます。



日が落ちてくると徐々に明るさを増していく灯ろう

三脚さえあれば、なにも難しくない灯ろうの撮影ですが、一番困るのが真ん中でじっとして動かないカメラマンです。後方に配慮し撮ったらすぐに移動するのがマナーだと思いますが、なかなか守れないカメラマンも多く、撮影には苦労します。このあと、ギター演奏が行われていたミニライブの会場に少しだけ立ち寄り、子ども神楽のあまりの見事さに感心しながら、出店でおみやげに焼き鳥数本と牛串と豚串を買って会場をあとにしました。

地区の夏まつりとしては、十分なイベントの内容ですが、外部からの観光客をさらに呼び込むには、少々マンネリ気味かも。何か新しい企画が必要かなと思いました。例えば浴衣姿の人に何か特典を与え、浴衣コンテストなどいかがでしょう。そして、この人たちを被写体としての無料撮影会もおもしろいと思います。あるいは、今流行のよさこいの踊りチームを呼んで踊りを披露する。またはゆるキャラを招いてファミリー層を獲得する、などなど。

会場では、このあと灯ろうの焚き上げと花火が打ち上げられる予定ですが、一応目的を達したので美星町をあとにすることにしました。



2100基の灯ろうが川となって流れるさまは幻想的
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