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未熟なカメラマン さてものひとりごと

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剣山のキレンゲショウマにやっと出会えた。その2

2013-08-17 22:58:48 | 山歩き

新居綱男さん、軽々と登って行きました。

(前回のつづき)
リフト西島駅からいよいよ、キレンゲショウマの咲く行場方面に出発です。歩き始めは例によっていきなりの坂道。刀掛ノ松まで尾根道を歩きます。この道は前回初めて歩いた、一番ポピュラーなルートです。またまた遅れがちでしたが、何とか刀掛ノ松に到着し休憩している一行と合流できました。そのとき、あの新居綱男さんが、横を「こんにちは」と声を掛けながら通り過ぎていきました。「お世話になっています」と声を掛けるのが精いっぱいでした。
太い木の棒を持ったいつものスタイル、ひょうひょうと歩く姿はまるで仙人のようでした。
刀掛ノ松を左手に進むと、意外にも道は下る斜面の道。下るということはまたその分、登るのかな、と考えていると、キレンゲショウマの案内板が目に留まりました。周辺は一方通行になっていました。その道を下から歩いて上がってきたハイカーの一言。「ここの坂道は相当にきついよ。年寄りには堪えるよ」というものでした。この「年寄り」が誰のことを指しているのかわかりませんでしたが、キレンゲショウマの群落を見るには、覚悟が必要だということは、よくわかりました。しかし、今の私の体力では、まったく自信がありません。

少し進むと、前方から、「あった」という声がしました。その指差す方向に目をやると、見上げる斜面に、キレンゲショウマが何株も咲いているではありませんか。標高1800mほどの、深い山間にひっそり咲くキレンゲショウマの姿です。道の上側に洞窟のような岩が見えました。その岩の上付近にも咲いており、アップで写すならここだと思いました。ここは「不動の岩屋」といい、近づくと奥の方から水の流れる音が聞こえ、冷気が流れてきます。まさに天然のクーラーのようでした。できることならこのままじっとしていたい、と思いますがそうもいきません。カメラを構え、精いっぱい望遠にしてピントを合わせようとしますが、手に力が入らずなかなかうまくいきませんでした。

本来なら、先ほどの一方通行の道をぐるりと進めば、キレンゲショウマの群落を2か所ほど観ることができたと思うのですが、T社長から「下を廻っていたら時間がないので、頂上に向かいましょうか!」の一声で、一同、不動の岩屋・横の急な山道を登って頂上を目指すことになりました。せっかくキレンゲショウマの群落を見に来たのに、この決定は実に残念でしたが、確かに下を廻っていたら時間がないどころか、ギブアップしていていたかもしれません。ということで、最後の難関、とにかく急な山道を登ることになったのですが、前方にはツアーの姿は見えなくなり、定期的に「大丈夫ですかあ!」と声をかけてくれていた女性スタッフの姿もそのうち見えなくなってしまいました。どうやら体調を崩した人がいたようです。とにかく熱中症になっては大変と水分をこまめに摂りながら、少し歩いては休み、そしてまた休む。時には膝をつき、時には座り込み、最後の力を振り絞って前進あるのみです。前にも後ろにも人の姿はなく、ほんとにひとりぼっちになってしまいました。(つづく)



やっと出会えたキレンゲショウマ 行場・不動の岩屋周辺
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剣山のキレンゲショウマにやっと出会えた!

2013-08-16 23:16:19 | 山歩き

見ノ越駐車場に到着

8月11日(日)アルディー観光「あるあるツアー」の、「剣山・生きた化石と呼ばれるキレンゲショウマを見に行く!」ツアーに参加しました。個人的に剣山は、本年6月16日に次いで2度目となります。
今回のツアー、井原を早朝5時半始発となっており、10分ほど前に井原駅に行くと、バスは一丸観光の中型バスがチャーターされていました。座席指定となっており、私は何と一番前でした。申し込みが1人の場合は、座席がひとりがけとなっており、荷物が多い今回のような登山では大変ありがたいと思いました。井原で4名、途中、笠岡、里庄、鴨方、金光、玉島、新倉敷などで参加者を拾い、スタッフ2名と合わせ総勢17名となりました。男女の比率は、男6対女4の割合でしょうか。ご夫婦や友人のペアもあり一人の方もいます。バスは玉島ICから山陽、瀬戸中央、高松、徳島の各自動車道を経て美馬ICを降り、登山口の見ノ越駐車場には、予定の10時ぴったりに到着しました。  

その到着時間の正確さにも驚きますが、美馬ICから剣山への道は、相当狭いところもあり中型バスが通れるのかなと心配もしましたが、難なくクリア、対向車が来ても下がりませんし、後ろに車が何台並んでも動じることはなく、決して先に行かせることもありません。さすがにプロのドライバーと、感心することしきりでした。
見ノ越駐車場で、お弁当をもらい軽く体を慣らして、いざ出発です。ザックを背負い、右手にスティック、左手にカメラを持って歩きますが、皆さん何と早いことか。付いて行くのが精いっぱいでした。初心者の私はどうしても遅れがちになり、自分のペース以上の無理をしたのでしょう。先頭が休憩している頃、やっと追いつき、わずかな休憩時間で、それでは行きましょうかと声が掛かると、しかたなく歩くという悪循環となります。しかし、一人のために、全体の行動を遅らせるわけにはいきません。ここがつらいところです。

先頭は、T社長、しんがりは女性スタッフと前後をしっかりガードしていただいているので迷う心配はありません。休憩するときは、腰を降ろさない方がいいとか、降ろしてもすぐ立てるように石段のあるところに座るといいとかアドバイスも適宜ありました。こうして何とか西島駅に到着しましたが、もう私にとってすでに一日のエネルギーは使い果たした感じでした。あとで聞いた話ですが、山のぼりの経験を何度もしていると、最初は同じようにしんどいけれども、一定時間を過ぎるとそうでもなくなる、ということです。体が順応するのでしょう。同じリズムで歩く自分のペースを造るということが大事ということでしょうが、まだまだ経験が必要のようです。そしていよいよ西島駅を出発して、一行はキレンゲショウマの咲く、行場周辺に向かいました。(つづく)



登山口です。
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超初心者の山歩きー剣山編ー 素敵な出会いに感謝 その3

2013-06-26 00:53:38 | 山歩き

剣山頂上付近。小学生ぐらいの女の子がピースサインで記念写真に納まっていました。

(前回のつづき)

この方が、小説に出てくる、山小屋を管理する佐川家2代目の典夫のモデルとは、大いにびっくりすると同時に、とても貴重な方に出会ったといううれしさから、「すみません、記念に写真を撮らせてもらっていいですか」と返事を聞くと同時にシャッターを押してしまいました。終始にこやかな笑顔で答えてくれ、人の良さが顔に表れている感じがします。「でも。小説の典夫は、振られてしまったが、私は振られていませんよ」と冗談を返してくれました。原作者の宮尾登美子は、持病を抱えていたため、剣山の頂上には登ることができませんでしたが、この典夫さん、約1時間、取材に応じたそうです。小説の登場人物には、実際にそれと同じような人物が存在するが、内容はまったく違うそうです。

あとで、調べたところによると、この方は、新居綱男(にいつなお)さんといい、剣山頂上ヒュッテの2代目管理人で、現在は3代目夫婦に店を任せてもっぱら、外で活躍されているようです。剣山といえば、新居綱男といわれるほど有名で、人は、彼のことを「剣山の守り神」と形容しています。その人柄を慕い、大勢の登山者が新居さんの顔を見るために剣山にやってくるそうです。剣山の自然や植物の本も出版。NHKのBS「日本の百名山」では、昨年まで案内人をつとめたそうです。

 さて、山野草の話を聞きながら、頂上ヒュッテまでやってくると、ここに植えてある2か所のキレンゲショウマを見せていただきました。葉の形は、どこかシュウメイギクに似ていると思いました。ヒュッテ下の花壇には、いろんな山野草が植えられていますが、シカの食害から守るため、しっかり柵でガードされていました。今日は、ガスで眼下を見ることができませんでしたが、視界のよい日は瀬戸内海も見える、とのことでした。このあと、ヒュッテの中へ案内していただき、松たか子などの俳優陣と一緒に納まった幸せそうな写真を見せていただきました。冷たい水をいただいて休憩したあと、綱男さんと別れ、ヒュッテ横の登山道から、頂上に向かいました。

少し歩くと木道が整備され、そこには多くの登山者の姿がありました。取りあえず、左手の1955mの頂上まで行ってみることにしました。頂上では、記念写真を撮る人、あたりの木道で座り込み休憩をする人など様々です。私も木道の隅で、おにぎりでもと思いましたが、なんと車のトランクに忘れてきたようです。「あ~、残念。」と後悔するのも後の祭りです。さすがに高山らしくガスがあっという間に山肌を覆い、そして消えていきます。それにしても何と気持ちのよい、さわやかなことか。山のぼりの楽しみも少しはわかった気がしました。なんだかクセになりそうです。このあと、反対側の広い木道の見晴らし台でしばらく眺望を楽しみ、下山することにしました。

帰りは行きとは違う道をと思っていましたが、うっかり来た道に出てしまいました。下から息を切らした、登山者が何人もあがってきます。団体も多くて「こんにちは!」とあいさつするのも大変です。15人ぐらいのグループが続けて2組も上がってきたときは大変でした。団体に混じって、徳島県警の方もおられ、何事かと思ったら、中の一人が「巡回ですって」と教えてくれました。おまわりさんも大変です。下りは、膝に重心がかかり思った以上に負担が大きいことが、身をもってわかりました。リフトで見ノ越駅まで降りた後、来たルートを帰り、剣山木綿麻(ゆうま)温泉で汗を流し、しばし休憩。さっぱりしたあと、二層うだつで有名な、貞光の町並みを散策。最後に、道の駅「貞光ゆうゆう館」のレストランで遅い昼食をいただいたあと、帰路につきました。素敵な出会いもあり、心身ともにリフレッシュ、とても充実した一日となりました。(おわり)



若い男性のグループ 位置を確認しているのでしょうか。
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超初心者の山歩き 剣山編 -素敵な出会いに感謝その2-

2013-06-23 10:38:44 | 山歩き

歩き始めてすぐの頃、眼下に見えるのはリフト西島駅の建物

(前回のつづき)
 自宅を早朝6時に出発。コースは瀬戸大橋から高松自動車道、高知自動車道、徳島自動車と進み美馬ICで降りて、貞光から剣山・見ノ越に至るルートです。貞光からは思った以上に距離がありました。道は、途中、何か所も細いところがあり、気が抜けません。見ノ越には9時過ぎに到着しました。途中、遠目にリフトが見えましたが、山を駆け上がるような急こう配に思わず、「すごい!」と声が出てしまいました。第1駐車場は、ほとんど埋まり、バスツアーでしょうか、中型バスが数台停まっていました。ツアー客は女性が多く、若い人から中高年の人まで様々です。ウエアは、明るい色が多くとても華やかに感じました。人の流れは、ほとんど登山口に向かっているようです。これだけ人がいるのにリフトに乗るのは私たちだけ。どこかはずかしい感じがしました。往復料金1800円はちょっと痛いですが、仕方ありません。靴をトレッキングシューズに履き替え、ザックを背負い、山歩きスタートです。リフトでは、ザックを前に持って欲しいということと、下のベルトは、留めてほしいなどの指示がありました。

 この見ノ越駅の標高は1420m、終着西島駅の標高1750mまで、標高差330m、距離830mを15分で結びます。徐々に山並みが眼下に広がってきました。西島駅につくと、ルートは二つに分かれますが、あらかじめ、予定をしていた最短40分の尾根コースを進みます。最初からきつい傾斜のある道でした。マニュアル本に書いてあった、「最初は半分の歩幅で、ゆっくり進むのが疲労を蓄積しない方法」を心がけて進みました。途中、休憩は何度もとりました。後から来る登山者には、道を譲りマイペースを心がけました。梅雨の合間の日差しは結構、きついものがありますが、それでも高地だけに冷たい風が吹くと、スーッと涼しくなり、とても気持ちのよいものです。登山道で、獣の糞を発見しました。また斜面を歩いた獣の足跡が何か所も見られました。なんだろう、イノシシかなと思いました。
 ゆっくり、登っていると頂上ヒュッテが見えてきました。抜けるような青い空に白い建物が映えます。またもや日陰で休憩をしていると、一人の初老の男性が、長い柄のついた鍬を持って上がってきました。きびしい目で、しっかり周囲を確認しているようです。腰に「自然公園指導・・」と書かれた腕章が見えました。   

 「こんにちは!イノシシでも出ましたか。歩道横の斜面に足跡やフンがありましたね」と話しかけると、「シカが出るんですよ。ほら、あちらに枯れた木があるでしょう」「あれは、木の根元の皮をシカに食べられて枯れてしまったんですよ」「死ぬより、生まれてくる方が多いから個体数が増えているんですよ」「本当に困っています。」とのこと。
さらに「落葉樹が多いので、秋の紅葉もいいければ、陽が早く沈むので、なにをいっても今の季節が一番ですよ」「木々が芽吹いて酸素を出し、風に乗ってやってくる」「私はガイドもしながら、もう53年もこの仕事をしてるんですよ」
私が「宮尾登美子の≪天涯の花≫を読んで、キレンゲショウマに興味を持ち、8月に来ることになっていて、今日はその下調べです。」「実は、初めての山歩きなんです」というと、
「ゆっくりと登られていたので、随分の経験者かと思っていました。云わなくてよかった」
「キレンゲショウマは8月の初めがいいですよ。」「実は天涯の花の典夫のモデルは私なんですよ」「えー」と絶句 (つづく)



いろいろ教えていただいた新居綱男さん。環境省の自然公園指導員に委嘱されています。
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超初心者の山歩き 剣山編 -素敵な出会いに感謝 その1-

2013-06-19 21:45:37 | 山歩き

登山リフト 高低差330m 距離830mの所要時間15分

前置きが長くなりますが、レンゲショウマという花をご存知でしょうか。「森の妖精」といわれるほんとに可憐な花です。開花時期は、真夏で、茶花にも用いられることもあります。このレンゲショウマについて調べていると、一文字「キ」という言葉が前についた、キレンゲショウマという花があることを知りました。レンゲショウマに似ているということでその名前が付いたとありますが、実はあまり似ていません。今度は、このキレンゲショウマを調べていると群生地が、四国の剣山にあるということを知りました。そして、宮尾登美子の小説「天涯の花」で一躍有名になったともありました。それではと、この本を買い求め、読んでみることにしました。3年ほど前のことです。あらすじは、次のようなものでした。

(あらすじ)
捨て子で、養護施設で育った平珠子(たいらたまこ)は、中学卒業を機に、徳島県剣山の山中にある剣神社の宮司夫妻の養女となり巫女としての生活が始まる。山に住むのは宮司の白塚夫妻、測候所の職員、夏季に山小屋を営む佐川一家だけ。電気も通らず訪れる者もほとんどない、さびしく厳しい生活ながら、山に咲く花々は珠子の慰めだった。白塚夫婦の愛情、測候所職員の吉田、山小屋を営む佐川とその家族に見守られ、珠子は成長する。
しかし雪崩で吉田が遭難、病気がちだった母・すぎが相次いで亡くなり、珠子は山での生活に疑問を感じ始める。ある日、山中で倒れている男を発見した珠子は必至の思いで神社まで男を運ぶ。男は東京からキレンゲショウマを撮影に来たカメラマンの久能だった。
珠子の看病を受け、養生を続けるうちに互いは次第に惹かれてゆくが、久能には東京に妻がいた。
妻と離婚同然の状態の久能は、きちんと離婚して再び剣山に来ることを誓い、東京に戻る・・。珠子は佐川の息子、典夫から執拗に求婚され一度は傾くが断る。久能との出会い、別れ、再会。キレンゲショウマをはじめ、剣山に咲く花に囲まれた無垢な少女の成長を描く。(ウイキペディアより)

最近、私の周辺でも、剣山に行った、という人が何人か出てきました。こうして、ますます行きたいという思いが強くなりました。ちょうど、その頃、山歩き募集の新聞折込ちらしがあり、早速「剣山・キレンゲショウマ」に申し込みをしました。こうなってくると、専用のシューズから揃えなければなりません。福山市内のSC内にあるスポーツ専門店で、SCに行く度に、こつこつと揃えていきました。シューズ、ザック、パンツ、インナー、レインウエアなど、こうして、最低限の準備ができました。こうなると本番前に、一度下見をしておきたいと思うようになりました。週末しか出かけられませんし、天気のこともあります。当初6月15日の土曜日を予定していましたが、何と雨。翌日は回復するようでしたので16日(日)に決めました。剣山は標高1995mで、西日本では石槌山に次いで第2位の高さを誇りますが、リフトを利用すれば実は小学生でも気軽に登れる山なのです。
(つづく)



剣山には、巨樹が多い。これはトチノキ
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