2004年から2006年にかけて飲んでいた、なじみの大理ビール。このあと、雲南ビール戦国時代に巻き込まれていたとは露しらず。ひたすらおいしくいただいていました。もっさりとした緑色のビンと「超爽10度半」というわけのわからない文字、そして一本2元ほど、というはてしない安さに惹かれていました。
【昆明でナンバーワン人気のビール】
10年前、雲南で好んで飲んでいたのは大理ビールでした。緑のビンに入ったうす黄色で細やかな泡立ち、くせのないのどごし。どことなく日本のビールに似ていて、飲みやすかったのです。
アルコール分は2%台。日本のビールがアルコール分5%台なので、びっくりの低さと思うでしょうが、中国の、とくに地方で作られるビールの大半はたいてい2%台が普通なのです。
雲南で同じくらい店に置かれていたのが瀾滄江ビールでした。こちらはやや色が濃い液体で、独特の甘みと香りがありました。雲南の料理屋でビールというとこのうちのどちらかが出てきたものです。
大理ビール、当時、飲んでいたときは知らなかったのですが、日本人の私の舌にあった理由の一つは水にありました。
大理の下関西郊にある工場に引き込まれているのが、19の主峰が連なる最高海抜4122メートルの蒼山から取り出される雪解け水だそうです。それは中国大陸には珍しいきれいな軟水でした。
2009年に雲南の地元紙《春城晩報》が主催した「食全酒美大調査」では雲南人が「最も好きなビール」の第1位に大理ビールが選ばれています。
ただ、ここまでの品質と味になるまでには倒産の危機に始まり、現状の中国ビール業界の戦国時代を生き抜く知恵まで、けっして楽な道のりではありませんでした。 (つづく)
【昆明でナンバーワン人気のビール】
10年前、雲南で好んで飲んでいたのは大理ビールでした。緑のビンに入ったうす黄色で細やかな泡立ち、くせのないのどごし。どことなく日本のビールに似ていて、飲みやすかったのです。
アルコール分は2%台。日本のビールがアルコール分5%台なので、びっくりの低さと思うでしょうが、中国の、とくに地方で作られるビールの大半はたいてい2%台が普通なのです。
雲南で同じくらい店に置かれていたのが瀾滄江ビールでした。こちらはやや色が濃い液体で、独特の甘みと香りがありました。雲南の料理屋でビールというとこのうちのどちらかが出てきたものです。
大理ビール、当時、飲んでいたときは知らなかったのですが、日本人の私の舌にあった理由の一つは水にありました。
大理の下関西郊にある工場に引き込まれているのが、19の主峰が連なる最高海抜4122メートルの蒼山から取り出される雪解け水だそうです。それは中国大陸には珍しいきれいな軟水でした。
2009年に雲南の地元紙《春城晩報》が主催した「食全酒美大調査」では雲南人が「最も好きなビール」の第1位に大理ビールが選ばれています。
ただ、ここまでの品質と味になるまでには倒産の危機に始まり、現状の中国ビール業界の戦国時代を生き抜く知恵まで、けっして楽な道のりではありませんでした。 (つづく)