たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

花咲く陽春――「コロナ居座る」春、日本人の叡智が試される

2021-03-20 15:00:03 | 24節気
令和3年3月20日 きょうは春分の日です。
義理姉さん夫妻の、お墓参りに行って来ました。
こっちには居ないけれど、居るような春彼岸。合掌。



春は黄色い花が多く目に映りますね。
菜の花、スイセン、レンギョウ、ミモザ、タンポポ……
「花の命」は種をつくり子孫を残すことです。
「花粉を運ぶ昆虫」に来てもらわないと困ります。
春に飛ぶ昆虫は「黄色」に敏感だと研究者が言ってます。



けさのNHKマイあさ▽サタデーエッセイ。
解剖学者の養老孟司先生「縁側にて」でした。
昨年の暮に亡くなった愛猫まるとの暮らしを偲び、
「自然と人間」について語りました。



人間の困難(困りごと、災難)が発生するのは、
「自然との境界・接点」で起こっているという。
台風、地震、豪雨…自然発生を、人間にはどうすることもできない。



コロナウィルスだって本来、自然であって、
それを人間の側が何とかしようとするわけで、
非常に面倒なことになっている。

諦めて笑っているか。辛抱して対処するか。
自然を人間の社会システムに対応させることは出来ない。



ネコは不幸せの方に行かない。
まるは、一番居心地のいい場所を知っていて、
日当たりの縁側に寝ていた。



今もその辺に居るかと見回しても、居ないんですね。
だけど居るんですね。今日もネコになって
私もそこに行って寝そべりたいと養老先生。
まるの居ない春、だけど居る春。



以前、蕗のキャラブキを送っていただく、
北関東にお住いの女流歌人さんについて、
ネコちゃんと同じ枕で寝ているとアップしたことがあります。



その猫ちゃん、先に主人を亡くした「形見ネコ」です。
その猫ちゃん、前の主人をどう思ているか分からないが、
引き取った日から、「居心地のいい」場所を見つけて、
すっかり懐いてゴロゴロ。グー。



人間て、いろいろ面倒っ臭いですね。
明日から「緊急事態宣言」解除になります。
花咲く陽春――、
コロナ終息へ「日本人力」が試される。