たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

今日は夏至です。長い昼時間、ねむの木のように、眠くなる爺です。

2014-06-21 11:28:01 | 24節気

夏至。二十四節気のひとつ。
太陽が最も北(北回帰線の真上)に来るために、
一年で最も昼の時間が長くなる日。



夜明けも早く。
ホトトギスの鳴き声が聞こえる。
早起きの爺は夜9時には、
目を開けていられない。



この時期、刷毛のように咲くねむの木の花。
夜になると閉じるので、日暮しの木とも。



紀女郎が大伴宿祢家持に贈った合歓木の花。

 昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓木の花
 君のみ見めや戯奴さへに見よ
       (万葉集 巻8・1461)
   
紀女郎(きのいらつめ)が茅花と合歓の花を折って、家持に贈った際に添えた歌です。
昼は花ひらき、夜は恋いつつ寝る合歓木の花を、
あるじ(わたし一人)だけ見ていてよいだろうか。
お前さんも来て一緒に見ようよ。
女郎が戯れに、一夜の添い寝の誘惑に贈った歌に対し、
家持はなんと応えたのでしょうか。



おまけの百合はご近所の佳人からのいただいた花です。
部屋中悩ましい香りに充ちています。
詩は添えられていませんでした。